丸山(1617m)    
2013.01.02/GP
大函〜新大函林道〜南尾根(往復)


丸山は、北大雪に位置する高峰であるが、周辺の平山・屏風岳に隠れがちな一山であるが、逆に展望には好位置とも言える。
丸山の山名は、道内にも数多くあり、標高的には北大雪のニペソツ山南方の丸山に次ぐ高度の山である。
正月山行はYO氏/北見の計画へ「地図がガイドの山歩き/SA氏」の誘行へ参加と私には初の元旦山行である。
計画は、大函から林道を歩き、泊後、南尾根を辿り山頂へと往復、難所は1400m付近の岩場2か所と積雪量である。
1日目:豪雪の道北から層雲峡へと吹雪状態、道東方面は初陽の出の天候を信じて大函へと立案者のYO氏は先行、道央組も既に出発と思えど大函駐車場で懐かしい顔と合流、久しいご挨拶となった。
重装備にてニセイチャロマップ川沿い林道に入るも積雪量は少なく、年末にOgi氏と愛別付近の「丸山」山行は終始、膝までのラッセルであったが、道東地区の雪量は意外である。
緩やかな林道起伏を繰り返すと送電線、予定テント場は近い…程なく先行者のテント発見、久しいご挨拶後に○○準備、穏やかに夜が更ける中、○○を囲み遅くなった夕食を御馳走になる。
2日目:薄暗、霞んだ月を見上げて本日の天候は大丈夫と予感、軽装備で昨日の林道トレースを延ばすと程なく正面に「丸山」「平山」を望み、新大函ノ沢に架かる橋を渡ると新大函林道と朝陽山林道分岐である。
昔日、私は直進の朝陽山林道から尾根に取付いたが、今回は新大函林道を辿り、尾根に上がる最短経路であるも樹林密度は濃密である。
尾根筋の作業道は狭く、スキーでの帰路は大変だろうと高度を上げると「屏風岳」が華麗な山容を見せると雪面が次第に波打ち、1400mの難所が尾根廊下に姿を現す。
ここでスキーをデポするが、皆熟達揃い、素早い状況判断にてツボ足に移行する適時性には納得する。
岩場通過は西側斜面を辿り難なく通過、私は以前春山「丸山」時であったが「東側」に一旦降りて、長くステップを切り斜面を渡った記憶があり、雪が地形を変えると実感する。
岩場地帯を越えると広尾根正面に丸山が白い山容に忽然と望むと、SA氏が深くなった積雪を果敢に攻め、山頂直下の急登に取付くが高度を上げれない状態となる。
ハイ松の頭上部のみが点在する頂上まで100m程の勾配の強い雪面は、ピッケルも刺さらない氷雪面であり、皆はアイゼンを装着するが、私は装備不足、頭上を見上げ一旦諦めるが、西側へとキックしても歯が立たないと多少とも凹む箇所を探しながら高度を上げながら問題は下降、この斜面なら可能と高度を上げると頂上である。
本来は、私が最初に頂きを踏むべきではなく、計画立案者のYO氏に申し訳ない気持ちの中、山頂写真となった。展望の良い高所からは屏風岳・平山・ニセイカウシュッペ山・表大雪の山並みが広がる。
昔日、Ogi/旭川と北見峠から有明山を経由してやっと平山にたどり着き、尾根筋を黙々と繋いで武利岳を目指した記憶に尾根筋を追うが遠すぎて不明であった。
下山開始、氷雪面を滑落する訳に行かないと多少の不安心、YO氏がピッケルを貸すと…ありがたい…これで気持ちも落ち着いた。
SA氏に山頂で私と同行をお願いします!!ルートはこの方向とお願いし下降開始、SA氏は終始、私の下方にて行動を合わせ、万全を期すその配慮には感謝と慎重に高度を下げ安全帯に立つ。
装備不足は個人・集団にとって致命傷を発生させるのだと教訓・反省しつつ山頂部を見上げる。
天候も回復、人生初の「お正月の山」は、顔馴染みの集団と成功、皆様に無事下山できた事に感謝の念…反省もある。
同行者の記録「地図がガイドの山歩き/SA氏」
同行者 YO氏 SA氏 HIさん NAさん NU氏