2004年9月

我路を過ぎ、沼東中学校跡を撮影したあと
常盤台へ向かった。





赤い2つの立て坑やぐらが、前に来た時と同じ様子で建っていた。



山の斜面にめり込んだ原炭ポケット。
現存施設としては北海道内最大である。







これは開閉所と呼ばれた施設。
炭鉱の電力を管理する、いわば指令塔のような場所。



公園内を歩いていると、錆びて曲がったレールが埋まっていた。



道路を挟んだ川の向こうには
かつて炭鉱住宅が連なっていた。
路の跡、住宅が並んでいたであろう跡が見える。



閉山から約三十年、天にそびえるように建つ立て坑櫓。
炭鉱の栄枯盛衰をじっと見守ってきた歴史の証人は
無人となった地とともに静かにたたずんでいる。





公園の最奥部に密閉された坑口が2つ。
もうここから石炭を運び出すことはないのである。