上歌砿会館跡(現・悲別ロマン座)

「悲別」…かなしべつ。

なんとも哀愁たっぷりな名前、実在はしない。
テレビドラマの中だけの地名ですが、知っている方は結構いるようだ。





倉本聰さんのテレビドラマ「昨日、悲別で」のロケ地「悲別ロマン座」。

もとは住友歌志内鉱の職員厚生施設。
炭鉱の全盛期には一流歌手のショーが開かれ大賑わいだったとのこと。

炭鉱閉山後は廃墟状態だったが、テレビロケ後に保存活動が展開された。





喫茶店として営業していた頃もあったが、今は「やってない」。



昨日悲別で 少年が生まれ
今日悲別で 少女と出逢った
明日悲別に 小さな灯がともる
「昨日、悲別で」
倉本聰






現在はむき出しだが、以前は観客席を屋根が覆っていた。



昭和二十八年、戦後の復興期、
若い設計家が夢と情熱をぶっつけて
書きあげた上歌会館、炭鉱従業員と
家族の憩の場として、映画やショーが
連日行われていた。
炭鉱の衰退とともに、廃屋となっていたが、
昭和五十九年、テレビドラマ「昨日、悲別で」に
悲別ロマン座として登場し、一躍脚光を浴びた。
倉本 聰先生がドラマの中で
「ふるさとは、やさしく温かい所」という、
その象徴「悲別ロマン座」。
ドラマと共にあなたの想いでに残してください。



ステージの裏側。



裏手にはペンケ歌志内川。
雪解け水で水流は激しかった。



川を渡る橋を渡った先にはニングルの森。
もう少し暖かくなれば絶好のお散歩コースになるだろう。



橋の上から見た街並み。遠くにかもい岳スキー場が見える。

ニングルの森の看板の左側に…あるモノを見つけた。





炭鉱の坑口と思われる。意外な発見がここにあった。



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