2005.2.9〜10

「あぁさようなら20代」


*その壱:2月9日*

さて20代最後の日。
僕は無事に早番窓口の勤務を終え、歩いてアパートへ帰りました。

ところで、周りの人たち(30代クリア済み)は、口々にこう言うのです。

「あっという間だよー」

「早いもんだねー」

と。そしてさらに…

「30代から40代にかけてがめちゃ早い」

本当ですか?

実際のところ、自分がもう30歳を迎えるだなんて、
信じられない気持ちでいっぱいなのです。

そういえば10年前は…何してたっけ……

なーんて考えたりすることが増えたのも事実ではありますが。

ちなみに10年前は、大学生活真っ只中でした(in 仙台)。

僕の彼女さんは同学年なのですが、
5ヶ月ほど早くご誕生のためもう30歳クリア済み。

何かにつけて「30代、30代」と連呼してきたのですが、もうそれもできません。

彼女さんはこう言います。

「30になってもなんも変わんないって」

と言いながら

ご老体はいたわってネ

……………

前の日記にも書きましたが、もう既に様々な書類に「30歳」と記入しました。
それはまぁ仕方なかったんですよ、うん、そうです。

ここ最近ですが、地道に年をとっているんだな、と感じる出来事がありました。

「30歳」と記入したこともそうですが、
床屋のおじさんにこう言われました。

「あー、前からハゲるなー」

ドラクエで言えば
「かいしんのいちげき」を逆に喰らった感じです。
ガンダムで言えば
「ジオングの伸びた手が戻ってこない」
そんな悲しい感じです。
ナイトライダーで言えば
「悪者を倒し、さて帰るぞキッド」
「マイケル、ガス欠です」
そんな号泣チックな感じです。

すいません、脱線しました。

30歳になる階段を僕は一歩一歩上っているわけです。

ちなみに僕の心の中では30なんだ、という意識はありません。
これはささやかな自分の中での「抵抗」なのですね。
この抵抗が顕著に現れるのが次のようなケースです。

「もう30だね」

僕「いえ!まだあと1日ありますから」

もう涙が出ますね。
何をそんなにまでして拒否するのか!と自分に問いたいものです。

……………

さて、実家への路をブブゥと走らせたわけです。
MDの聞けない車で。
しかも山の中はAM電波すら拾ってくれません。

ふとかすかに聞こえたNHKからは、なにやら浪曲らしきものが聞こえてきました。

暗い山道で聞く雑音交じりの浪曲って…
微妙に恐ろしく感じることがわかりました。


一人肝試し状態なんです

何事も勉強です。

そんなわけで無事実家に到着しまして、晩ご飯をご馳走になりました。

20代最後の晩ご飯。
20代最後のお風呂。
20代最後の耳そうじ。
20代最後の風呂後のアイス。
20代最後の夜の歯磨き。

20代最後のイベント目白押しでした。

さぁ明日はとうとう30代突入を迎えるワケです。
果たして…果たして…続きはのちほど。

さて20代最後の睡眠に入りました。

明日はとうとう30歳になるんです。嘘でも夢でもありません。