冒険日記 2008

真谷地小学校の記念碑を求めて





今も残る夕鉄バスの終点「真谷地」。

ここから炭鉱事務所跡、立て坑跡を右手に路を進んでいく。



以前はここの番人とも言うべき事務所跡も、解体されて跡形もない。

気づけば…いわゆる廃墟跡が次々と解体されていて、
予断を許さない状況になりつつあるのも事実。

そんな現状を目の当たりにすると、悲しくて仕方がない。



先に現れるゲートは、夏場は開いている。
(※写真は、以前撮影したもの)

小学校の記念碑と対面するという想いを胸に、勇気を振り絞り奥へと進む。

どこまでも続く痛んだアスファルトの道路。
…大夕張の道路を思い出す。

森の奥にどこまでも続く、森の道。どこを見ても森…森…。

1キロ以上進んで、帰路が不安になったころ、
ついに現れた行き止まりのゲート。



この辺りは、かつて真谷地2区と言ったそうだ。

あたりに人影はなく、聞こえるのは虫と鳥の声のみ。
この地が住宅街だったとは…到底信じられない。

夕張の奥地。森に囲まれた弱々しい路と寂しげなゲート。

熊が歩いていて当然の場所であろう。
そしてこの更に奥には子供たちが通う小学校があったとは……

ここから小学校跡地へは徒歩でしか行けない。
おおよそ…記念碑までの距離は500メートルほどと思われる。



ゲートの先にはまだ路は続いている。

だが、目指す路は真っ直ぐではない。
かすかに轍を見て取れる、右手に降りていく路を進んでいくのだ。
<マウスをのせると道筋が現れます>



つづく