消えた街……夕張市鹿島
(平成10年頃撮影)
*はじめに*
かつては2万人の人々が住んでいたという鹿島地区。
炭鉱の閉山による過疎化、
シューパロダム建設に伴う退去により
無人の地となってしまいました。
僕が初めて鹿島地区を訪れたのは平成10年頃。
叔父が教員生活を終える際に記した一冊の本の中に「鹿島」の文字を見つけ
ちょっとした好奇心で車を走らせたのでした。
ところが実際に見た鹿島の街には人の気配が無し…。
異様にそびえる学校の跡
ぼろぼろで崩れそうな家
白線が薄くなりひび割れた道路
その場に釣り合わない数の電柱…
今まで一軒二軒の廃墟は見たことがありましたが
街の廃墟を目の当たりにしたのは初めてでした…。
「いずれこの光景を見ることができなくなってしまう」
そう思った僕は、闇雲に写真を撮り続けました。
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