池田町議会行政報告など 2018年12月から
★ 令和元年池田町議会臨時会議
  池田町議会議員選挙の初議会の挨拶  20190510
 当選後の初議会となります第5回臨時会議の開会にあたり、ひとこと、ご挨拶させていただきます。
 4月21日に執行されました池田町議会議員選挙において当選の栄をうけ、新しい令和の時代の始まりと時を同じく、5月1日より第19期の議員として、4年の任期を担われる皆さんに、心からお喜び申し上げます。
 池田町は、先人の方々のご苦労で水害や冷害、地震など数多くの困難を乗り越え、着実に歩み続け、今年、開町121年を迎えました。
 我が国は、世界に例を見ない人口減少と少子高齢化の時代に入り、都市部への人口集中と併せて、地方を取り巻く環境は大きく変化しております。この状況を背景として、国は地方創生を政策の柱の一つに据え、地域ごとの資源や特性を生かした地方公共団体独自の施策の立案、事業の展開を推進しております。本町においても国の支援を活用し、各種事業に取り組んでおりますが、人口減少と少子高齢化の流れは止まらず、地域活性化は道半ばの状況にあります。そのような中でありますが、この地で、これまで、先人が幾多の苦難を乗り越え、築きあげてきた生活環境や産業、伝統や文化を次の世代に引き継ぐため、守り発展させていくことが私たちの大きな責務であると考えております。
 平成23年度に10年後の想定人口を6千800人としてスタートしました第4次総合計画が9年目を迎えています。第4次総合計画期間中は、町立病院や池田中学校、学校給食センターの改築をはじめ、役場庁舎や総合体育館の耐震化、土地改良事業などの基盤整備とともに、子育て支援や地域包括ケアの推進、住宅対策など住みよい町づくりを実現するための施策を進めてまいりました。これからの2年間は、政策目標達成に向けた総決算の年となります。また、令和3年度からスタートする、第5次総合計画の策定に向け、これまでの歩みを振り返り、評価・検証し、待ち受ける困難な時代を切り開いていくための、新たなまちづくりの方針を確立する時期となります。
 安心して住み続けられる保健医療や福祉、介護施策の充実、将来の地域や日本を担う子どもたちの教育の充実、上下水道や道路など生活環境基盤の整備、基幹産業である農業や商工業、観光の振興、そしてゼロからつくり上げたワインなどの特色あるまちづくりについて、町議会と行政は、その政策や方向を議論し、慎重に審議し、一体となってともに今日の池田町をつくり上げてまいりました。
 町民の皆さんそして次代を担う子どもたちが誇りを持つことができるふるさと、町づくりを目指し、これからも議員の皆さんと議論を深め、しっかりと方向を見定め、行政を進めて参りたいと思います。
 これまで同様、「わかちあう情報(情報共有) いっしょに考え ともに行動」を基本姿勢として、積極的な情報公開を行い、町民の皆さんとの協働によるまちづくりを基本姿勢としてまちづくりを進めてまいりますので、議員の皆さんの、各種事業の推進に対するご協力をお願いし、今後のご活躍を期待申し上げ、初の町議会開催にあたりましての挨拶とします。

 平成30年池田町議会第4回定例会議一般行政報告 201181203
1.農作物の生育状況
 第3回定例会議でもご報告しましたが、本年は気象の変動が大きく、特に6月中旬から約一か月間の梅雨のような天候は、農作物の生育に大きく影響いたしました。また、9月以降は台風や温帯低気圧の影響により収穫作業の停滞や豆類の登熟の遅れ、飼料用とうもろこしの倒伏が発生し、農作物全般を通して「平年を下回る」出来となっております。 各作物の状況ですが、秋まき小麦につきましては、製品反収は9俵を下回り収穫量・品質共に「平年をやや下回った」と聞いております。 馬鈴薯につきましては、生育期間中の日照不足によりイモの大きさに「ばらつき」がありましたが、収量・品質とも「平年並み」のようであります。 豆類につきましては、地区により異なりますが、菜豆類では降雨の影響より一部廃耕となった圃場もあり、品質的にも小粒傾向で4割程度の減収となったほか、大豆で2割、小豆につきましても3割近い減収であったと聞いております。 甜菜につきましては、大きな病害の発生も無く順調に生育が進み、糖度・収量共に「平年並み」のようであります。 飼料作物の牧草につきましては、1番草の収穫が降雨の影響により大きく遅れたため栄養価が下がってしまい、2番草につきましても「平年をやや下回る」収量となりました。また、飼料用とうもろこしは、登熟が遅れているところに台風21号がもたらした強風により倒伏や折損が発生し心配しておりましたが、収穫作業は無事終了し、収穫量は「平年をやや下回った」と聞いております。 ワイン用原料ブドウにつきましては、開花時期の長雨と日照不足による減収を予想しておりましたが、その後順調に生育が進み、一部減収した圃場も見られましたが、全体的には収量及び糖度ともにほぼ平年並となりました。 来年も更に実り豊かな作柄となることを願いまして、報告といたします。
 
2.ワイン祭りの中止について
 平成30年10月7日開催予定でありました「第45回秋のワイン祭り」は、広範囲の強風域を伴う台風25号が高い確率で北海道へ上陸する進路予想が出されておりました。  10月4日に、主催者である観光協会の役員の方が来庁され、ワイン祭り開催の是非について協議確認したところ、台風の接近に伴い航空機及びJRは早い段階で運休の決定をするとの情報も受け、来場されるお客様の安全を第一に考慮することはもとより、中止の判断が遅れた場合には、一日ごとに費用負担が拡大してしまうため、やむなく中止の決定をいたしました。 秋のワイン祭りは、気候が安定し十勝晴れが期待される10月の第一日曜日を開催日としており、過去44回の開催の中で一度だけ「昭和56年」に激しい降雨により開催途中で中止し払い戻しを行いましたが、台風等の接近に伴い事前に開催の是非について判断したのは初めてのことであります。
 観光協会では、中止の決定後速やかに、お客様への情報提供と旅行代理店及びチケット販売所への連絡を行ったことから、混乱もなく数件の問い合わせのみであったと聞いております。 また、肉類等、加工済み商品でキャンセルできないものにつきましては、町内外の関係団体等に引き取りをお願いし、10月中にすべて処理されたと聞いております。 入場チケットの払い戻しにつきましても順調に行われ、一部未換金分が残ってはおりましたが、中止に伴う費用について決算見込みが作成され11月6日に主催者である観光協会より、共催している町に対し決算見込みの説明があり、不足する費用の負担について要望書が提出されております。 次年度以降のワイン祭りの開催につきましては、運営方法やリスク管理等各種課題があることも確認されましたので、町と観光協会との間で池田町最大の観光イベントである「秋のワイン祭り」の継続について今後も検討を進めることとしております。