<想いや意見 いろいろ>その4  2008年3月4日から
               (広報いけだの「町長日誌」と分離して気ままに掲載)
★ 仕事納めにあたり    2009/12/30
 今年一年を振り返っての感想は、先日の十勝毎日新聞の各町村の欄に載せていただいたとおりです。
 その後のことを加えますと、うれしいこととして、
・ 池田高校卒業の及川、太田選手が500メートルのオリンピック選手決定した(全国的にも稀でないでしょうか)こと、
・ ドリカムが明日のNHK紅白歌合戦のトリ(紅組として最高の名誉です)として出場すること、
・ 地方交付税が総務省のほぼ要求どおりに新年度予算に計上(出口ベース昨年比6.8%増)されることになったこと
・ 新たな過疎法が5年程度伸びることになったこと(本当は恒久法であるべきです)
 残念なことには
・ 12月にしては雪の量が多いこと 
・ 土地改良事業の削減で川合地区の排水機整備事業(老朽化した設備の更新事業に他なりません)が先送りになったこと 
・ 水田対策で産地確立交付金(米作の転作奨励金)が激減すること が上げられます。
 今日で今年も終わります。 今年も一年間、大変お疲れさまでした。 救急や入院患者の皆さんへの町立病院、例年より降雪量が多い今年の除排雪業務、戸籍、日直など仕事いただく職員の皆さんには休み中ですがよろしくお願いします。
 明日からの年末年始の休みに入ります。 車を運転する機会も多いと思います。 家族も含めて、運転には十分気をつけられるようお願いします。 特に飲酒運転は重い罰で、職場を免職になったり、家族も含めて大変不幸な事態に陥ることもあります。 くれぐれもそのようなことが無いようにしてください。 アルコールを飲む方はその機会が多くなると思います。 私も量を自粛しながら十勝ワインを楽しみたいと思います。 お正月は、本を読んだり、音楽を聴いたりしてゆっくりしたいと考えています。 来年が職員の皆さんにとって、いい年になることを念じております。 一年間、町民の皆さんのために、精一杯の仕事していただき、大変ありがとうございました。
--------- 十勝毎日新聞へ送った今年の印象
<うれしかったこと・感激したこと>
・長島圭一郎選手がオリンピック出場決まる。
・大森・勇足地域の直轄排水機整備事業の工事に向け設計始まる。
・全国・全道大会出場(柔道池中2年山本君が全国大会出場、陸上・水泳・ミニバスケットボール・バドミントンなど全道大会出場、全道中壁新聞コンクール高中1,2年準大賞、池中入賞賞)など、今年もスポーツや文化活動で子どもたちが大活躍。
・ワイン城東に町内中学生が植えたドリカムブドウ畑が出来た。ワイン祭りが昨年に続き大盛況、高橋はるみ知事来場。
・池田保育園増築完成し4月から利別保育所と統合。子どもセンターと共に運営が始まり、保育はもちろん運動会やお遊戯会なども元気に実施。
・健康づくり「ふまねっと」活動、ゲートボール、パークゴルフなどが活発。介護や医療費の減少に期待。
<残念・悔しい・腹立たしいこと>
・長雨などで農作物が冷湿害により大被害を受けた。また長雨で道路や小河川の多数の箇所で復旧工事を余儀なくされた。
・デフレ突入、雇用不安が続いている。政府の有効な経済対策を期待する。
・中川昭一元財務大臣急逝。さまざまな事業推進支援に感謝。
<来年の抱負・期待>
・子ども夢基金、ふるさと元気基金が活かされ、人づくり、活性化に寄与するよう期待したい。
・老人保健施設併設町立病院の工事が始まり、池田中学校改築も実施設計へと進み、一歩づつ完成に向かう。
・新政権に十勝農業を守る農政を期待。来年は天候が順調で災害が無く、豊作であって欲しい。
・小学生から高齢者まで町民皆さんが健康でさまざまな分野で活躍して欲しい。
・地球上の紛争、テロなど無くなる平和な世界になって欲しい。ノーベル平和賞受賞の米国オバマ大統領に期待したい。


★ 中国経済と池田町、十勝   2009/7/3
 先日、中国出身で、東大、早大などで客員研究員を務めた沈才彬多摩大教授の「中国経済の行方と日本(十勝)への影響」と題する講演を聴きました。
具体的な最新の資料と情報、経験を元に、
・ 世界的な経済不況の中でも現在の中国が、株価の急騰、自動車需要台数が世界一に急増、家など不動産売買の増加している、
・ 2010年の上海万博もあり、経済成長が続く、
・ 中国経済は共産党一党支配に対する民主化と政変に弱いが外部危機に強い、
・ 内陸部・農村部と都市部の大きな所得格差があり(一人あたりのGDPで上海と貴州で9.6倍、日本は東京と沖縄で2.4倍)、貧困層が2千万人と多い
と状況を説明され、今後は、
・ 予定される政権交代、ワイロの横行やスキャンダルが多く、国民の不満がいっきに爆発したり、中国経済の沈没の恐れがあるが、
・ 工業化が進展し都市化が進む、
・ 年収100万円から800万円(日本との比較では6倍になるそうです)の人が8千万人いるように、中間層・富裕層が急増しているので、仮に中国経済が沈没しても一時的なものにとどまる
と分析しています。
 十勝は、雪や温泉、安全安心の高品質な食品があり観光がある、輸出の可能性もあると言っておられました。
 講演前の雑談で十勝ワインを紹介しますと、中国の女性が赤ワインをよく飲んでいるとも話されていました。
 これまでの友好、協力の関係から21世紀は『日中融合』の時代なので、十勝市場に売り込む努力をしてくださいとまとめられました。
 また、中国の有識者の座談会で、中国人が一番行きたい所は本州と異なる神秘性がある北海道が魅力と言われています。 ピーアールが少ないですね。ともおっしゃっていました。
 池田町にも観光客が訪れておりますが、最近の経済危機がアジアにも影響しているせいか、台湾や中国からのお客さんが減っていると報告を受けています。
 教授が話されたこれからの元気な中国経済に期待し、十勝道東の観光地とも連携した観光の受け皿として、また物によっては輸出の可能性がある地元産品、商品を含め、池田町も十勝・北海道も努力して行きたいものです。

 私と家庭菜園   2009/7/3
 町のなかで家庭菜園で作業されている町民の皆さんの姿をよく見かけます。 私も以前から、家の前の小さなビニースハウスと狭い畑での野菜作りを楽しんでいます。 ハウスでは、キュウリ、ナス、ピーマン、トマトなど、外には好物のトウモロコシ、長ネギににんじんやダイコン、ジャガイモ、ヤーコンなどを狭い面積ながら輪作を避けるようにしながら栽培しています。
 私の家庭菜園のルーツは小さい頃、父や母と一緒に作業した実家、宮城県の田舎の畑にあります。 育ちましたのが田んぼ地帯で、他所の家もそうだったように、子どもの頃から母や兄弟と共に畑仕事をしました。 遊び盛りでも「勝丸 手伝いなさい!」と言われ、子ども心にいやいやながらも、手伝わざるを得ない状況でした。
 雑木林の木々を切り倒し、開墾した平地に住まう家を建て、その家の前を開墾して二反歩程度の畑を作ったようです。その畑で家族の野菜を栽培し、兄弟家族の食を助け、育ててくれました。 兄弟が小学から中学、高校と成長するにしたがい、その時期ごとに皆、母を手伝い一緒に畑しごと、あるいは一人で農作業したものです。
 時代的に十勝でもそうだったように宮城の水田地帯でもエンジン付の耕運機など動力付きの農業機械はなく、田んぼを起こしたり均したり、作物を運搬するのは馬や牛がその機動力でした。 そういう頃の畑の作業に、今振り返りますと万能のような“ヒラグワ”をよく使いました。 春、直角のように硬くなった畑の土に刺し込み土を起こし、次に細かく砕きやわらかくして60~70センチほどの畝を作り、谷になった部分に堆肥を入れて土をならし、そこに種や苗を植えるのです。 種が芽を出し成長するとともに生えてくる小さな雑草を除いたり、根に酸素を取り入れるのだよと教えられました“さくり切り”という作業も“ヒラグワ”で行いました。  その平鍬が懐かしく、子どもが小さい頃実家に行った時、農作業用や台所用品などの金物産地だった隣町の店から購入し持ち帰り、今も使用しています。
 家庭菜園は、種を植えてから芽が出て日に日に生長する様子、苗がしっかり根付きどんどん大きくなり花が咲き実が大きくなるようす、一度ついたら負けてしまう虫との闘い、ハウスでは空け忘れて暑くなり過ぎ、焼けたように枯れてしまう失敗、雨降りで低温でもどんどん増える強い雑草、とってもとっても増えるスギナなどの雑草取りをしながら、家を出かける時には必ずハウスをのぞきなど、野菜の成長のようすを楽しんでいます。 小さい頃からとうもろこしが大好きですが、お湯を沸かしてからとうきびを採りに行き茹で上げを食べることができたり、朝食に畑から取ってきた新鮮な野菜をたべるなど、我が家の夏場の食卓を支えています。 これからもからだが動く限り、地場産の堆肥(いきいきエコアース)や粉炭、木酢液も利用しながら、運動もかねて野菜づくりを楽しみたいと思っています。

★ 十勝医大設置運動   2009/7/3
 町立病院改築の基本計画ができ、耐震性に問題ある建物でもあり、計画内容に沿って基本・実施設計、指定管理者導入の取り組みをスタートしました。全国的な地域医療の問題が明らかになり、過疎地の公立病院、公的病院の財政支援が拡大されました。
 医師の過酷な勤務実態や救急医療体制維持が困難な実態など全国的な大きな問題となり、25年も前から閣議決定して医師数を抑制してきた姿勢を、2008骨太方針もあり、今年度400人ほどの医学部入学定員が増えました。この対策はそう短期間でなく、これまでの経過から考えて20年30年という期間、その姿勢が続くように思われます。全国の医学部や医科大学の入学者数がおおよそ100人程度ですので、単純に考えますと4つほどの医学部、医科大が必要となる定員数です。
 以前から思っていたことですが、北海道では医師の偏在も指摘されていますが、特に過疎地域の公立病院、公的病院の医師不足が大きな問題となっておはようございます。 地域医療を守ること、医師確保について、十勝町村会、全道町村会でも大きな課題のひとつとしてずいぶん前から政策要望になっています。
 そういった環境から、昨年、十勝圏活性化推進期成会の政策提言の会議で、「現状の医師不足問題、高齢化が進む十勝地域の高齢化人口維持対策(人口定着)、ひいては基幹産業の地盤から“農(業)と医の十勝の国づくり”という観点から、十勝に医科大学を設置しましょう。」と話しさせてもらいました。
 財源確保、実施主体、教授など指導体制確保などあまりにも大きな課題でどなたからも続いた意見が出ませんでした。
 大学誘致の事業費が1千億円とも言われる膨大な事業費と維持費、とても不可能で実現できそうも無いと私の話をまともに取り上げていただけません。
 しかし、十勝の市町村の地方債だけも残高が約3千億円で50年、100年という長い視点で十勝の国づくりを考える時、小さくはありませんが決して大き過ぎて不可能な金額とは思えません。
 今、地域医療再生のに3千100億円用意され有効な医師対策などを行い、地域医療など生活の安心に緊急対策として兆円に及ぶ税が投入されようとしています。
 人口維持、発展、臓器移植や今後全国的に進む高齢社会の地域医療、感染病対策などなどこれからの日本でも注目を浴びるような方向をめざし、北海道、十勝の大規模病院、道内他地区との連携も含め、長期的な発想で考える時、不可能でない有効な取り組みだろうと考えています。
 きっと、不可能、どのように、誰がやるのだ、途方も無い話だと思われることに違いありませんが、高く厚い壁があろうとも不可能を可能にするよう、あきらめずに検討し、関係する機関、十勝全域で道東と言わず東日本の医学部、医大設置に可能性を求めて運動していくことが必要でないかと考えています。 

★ 金融破綻問題分析を読み聞いて      2009/5/2
 今の経済危機に使われている「100年に一度の・・・」、自然災害、天災だったら地球的な規模の甚大被害を想像します。
 昨年9月米国に端を発してから半年が経過し、真相、原因が分析されています。今後このような事態を繰り返さないようにとは世界共通の思いだと思います。
 新聞やラジオなどで、それらに関する学者や経済評論家の話を見、聞きしたりしていますが、先日、NHKで特集番組の連載が始まり第一編「どうして金融危機はなぜ起きたのか ・・・」と題する番組が放映されていました。
 金融の世界に生きる会社の「お金を得る、お金を増やす」方策として金融商品をつくる。価値がない、返す可能性が低い債権を金融商品化して世界に売りさばかれ、結果としてそれが破綻した。
 売りさばかれた金融商品などの総額がGDP、実体経済の3.7倍に膨らみ、破綻した今、日米欧で400兆円の金が消えたとも報道されています。
 複雑で分かりにくい金融商品を生み出す公式は「そのまま実務に使えるレベルでなく、現実にはありえない理想的な過程の下でのみ成立するもの」だったとも言っています。ノーベル経済学賞の対象となった公式も含まれると指摘する経済研究者(高安秀樹:日経経済教室090423)もいます。
 将来の人間社会に寄与する世界のトップレベルの研究を対象として評価・表彰するノーベル賞の選考にどうして上ったのか不思議です。 「金融工学が生み出した金融商品は嵐が来れば確実に沈没する」と警告していた米国数学者(マンデルブロ・エール大学教授)もいるようです。 公式の使い方がこのように世界的な悪影響を及ぼすことに思いが及ばない、分からない巧みなものだったのでしょうか。
 金融の信用回復、正常化には、新手の金融商品を生み出し世界に売りさばいた投資銀行など、売り手に厳しい責任を持たせ悪意の入る余地を残さないよう金融商品取引きを監視する仕組みが不可欠と指摘しています。
 以前にも書きましたが、人間社会に貢献すればこそ言える「工学」が付く『金融工学』だと思います。
 グローバルな投機マネーが莫大になっているのでしょうが、人間の生活、社会・経済に原因する経済、物づくりから流通など実在する活動を根拠とする実体経済、実在価値を大切にする社会の経済であって欲しいと思います。
 複雑な金融商品開発、世界に展開することになったのは、規制を緩和して市場の成り行きに任せた米国の政策にも根本問題があるようです。
 日本もそれに同調、追随して市場主義、構造改革を主張した政治家や経済評論家、学者もいました。 反省の書の発行や金融破綻に関する評論がありますが、日本の政治にも問題があったと思います。
 影響が拡大している今、金融破たんの経済影響に実体経済に展開、日本政府の大型補正など経済危機対策が国会に上程されました。
 「地域活性化・公共投資臨時交付金」と「地域活性化・経済危機対策臨時交付金」が用意され、市町村に対する経済危機対策臨時交付金の池田町分としては約2億4千万円ほどで試算される見込みと連絡がありました。
 できるだけ将来にいい影響を及ぼし、持続的な効果がある事業に活用すべきと思っています。

★ 利別保育所記念誌「フンベの子」に寄稿   2009/03/21
 利別保育所は私が池田町役場に就職した年昭和49年に運営が始まり、その時に就職した保育士(当時は保母さんと呼んでいました)の皆さんも同じように新人で組合活動などで一緒だったことを思い出します。 役場勤務の中では社会係、福祉課に仕事した時もあり、児童福祉担当としての行政で大きな関わりを持っていたこともありました。 時おり保育所に行きますと、子どもたちの声が飛び交い、本当に町の元気がいっぱいあるところだなあと感じていたものです。 私は宮城県の、家に近くに田んぼがたくさんある小さな田舎の生まれですので住んでいる周辺、町の中にも保育所はなくおばあちゃんや姉さん、兄弟が一緒に遊ぶな小さな子の面倒をみるという生活環境でした。 それでも、小さい頃を振り返りますと、けんかしながらも近所の友だちと楽しく子ども時代を過ごしていたように思い出します。 二人の息子は幼稚園にお世話になり、親としての保育所の関わりはありませでしたが、幼稚園に通っている姿、無邪気に遊ぶ姿を思い出します。 杉浦所長から1994年7月に発行した20周年記念誌「フンベの子」を見せてもらいますと、私がちょうど福祉課長を担当しており、文集に寄せ書きをしていました。 それにも園児と所長の挨拶や対応に触れていましたが、子どもの元気な挨拶や話しかけてくる声は本当に楽しいものです。 北部高島や池田保育園もそうですが、建物に入りますと、私の姿を見かけ、手を上げながら駆け寄ってくる子どももおりましたが、時にけんかして泣いている状況もよく見かけ、先生が両方からよく状況を聞いている様子も見かけました。 来年からは池田保育園に合同し、一園化となり運営されますが、好き嫌いなくよく食べて、友だちとよく遊び、時にケンカもあり仲直り、昼寝もしてすくすく育つ、そんな保育所であって欲しいと願っています。 開所からこれまでの35年間、保護者・父母のみなさん、運動会など各種行事に協力いただきました役員の皆さん、見守ってくれた地域の皆さん、そして保育士(保母)、おいしい給食を調理してもらうなど利別保育所運営に関係されたすべての皆さんに感謝申し上げて寄せ書きとします。

月刊勝井町長3月   2009/03/20
<近況>①池田高島両中学校の卒業式のようす(池田73名、高島3名)、②全国過疎地域自立促進連盟北海道支部役員会、 21度で現在の過疎法が期限切れを迎え、さらなる過疎地域支援の新しい制度設立要望(病院や学校改築)、③JA十勝池田町青年部と女性部の通常総会、④池田河川事務所訪問、池田河川資料館の縮小・閉鎖に要望、⑤シニアカレッジ「遊ゆう大学」の卒業・修了式、⑥『ふれあいたすけあいのつどい』、⑦商工会、池田町地域資源開発事業(40近い応募12点) 十勝ワインうどん(会長賞受賞)長芋レアチーズケーキ、山わさびチーズ、ワイン風味のストリングチーズ、オニオンバウンドケーキ、いろいろ豆ピザ、池田メンチカツなどでした。 驚いたのはワインの貯蔵で発生する結晶体、酒石を染色した飾りもの
1. 町議会定例会が終わり新年度へ 広報紙や公区長会議で概要説明予定
2. 町立病院改築あり方調査委員会へ計画見直し中間報告
 「特養は強く運営要望があった池田社会福祉事業協会に民設民営としてお願いし、場所はこれまでの計画検討の経過から現在地(現在の病院の南側)、規模は救急4ベッドを含め運営がより効果的な一看護単位で60床、介護老人施設として廃止する3階療養病床48床のうち20床を病院と在宅のリハビリ中心の中間施設、老人保健施設(老健)を一体型で整備する方向で進めている」と概要を話す。<建設費は概算として・病院分が24億4千万円、・医療機関併設型小規模老人保健施設が4億3千万円
・地域密着型小規模特別養護老人ホームが3億4千万円、・解体撤去1億2千万円です。過疎債の償還が長めになり民設の有利な交付税措置などで財政推計が立てやすくなった。
3. 介護保険等運営協議会
 第4期の介護事業計画を諮問、答申をいただく。 保険料は十勝市町村で二番目に安い基準月額3,2877円。高齢者数が増加すること、30年後も視野に入れた十勝地域ケア体制整備構想では重い要介護度3、4、5の方が200%に増える推計、町立病院の療養病床が満杯なこと、町立病院改築計画の見直し経過として、現在地に60床に減らし、国が平成23年度まで減らす決定をしている療養病床の転換としてリハビリ中心の老人保健施設を20床、指定管理者導入。
4.池田中学校改築へ向けて 基本設計費計上 教育委員会が中心となり、検討委員会からの答申内容を尊重し、その基本概要を説明し意見をいただき進めることになる
5.地域活性化・生活対策臨時交付金、定額給付金
 補正済みのプレミアム商品券事業に支障木整理、定額給付関係システム経費、葬斎場火葬炉の補修、消防防火服の更新、農業排水路改修、池中プール解体工事、道路補修、図書館雨漏り改修、給食センターボイラー取替えなど補助事業や起債対応できない事業


月刊勝井町長2月分     2009/03/01
<近況>
① 堀井光子さんに満100歳のお祝い② ダイオウ栽培40周年記念式③ 新利別駐在所が完成、開所式④ 帯広十勝地域産業活性化協議会」説明会に東京で宣伝⑤ 農政協主催「池田町農村女性の日」(西部地域コミセン)
⑥ 第38回『卒業生を祝い励ます会』(まきばの家)
1.臨時議会が開催され、各会計の今年度決算見込み、政府の二次補正を見込んだ補正予算、給与・役職加算など給与手当削減、人事院勧告に伴う勤務時間15分短縮の条例の一部改正を審議いただく。
2.新年度予算を記者発表しました
・ 池田中学校の基本設計へ・ 子ども夢基金、ふるさと元気基金による具体的事業・ 町立病院は基本計画後、指定管理導入、設計工事へと進めたい・ 介護保険事業第4期に入りますなど
3.町立病院改築計画の見直を進めています
 公立病院運営の交付税環境が改善、建築整備費交付税措置内容の変更から、関係する財政計画負担が軽くなる。3階療養病床転換として介護老人の在宅へ繋ぐ施設、老人保健施設の検討。過疎債充当や地方交付税措置の適応、耐震助成に相当すべき事業。保健福祉部の技監と医療局長、町立病院の改築や指定管理運営のことについて経過、指導や支援をお願い。

★ 名前と名刺   2009/02/06
 最近、町民の皆さんから「町長!テレビに紹介されていたな。有名になっちゃったね。」「ご利益があるそうで、孫(子ども)が受験で名刺はもらえるのかい。」などと話を受けます。
 経過は、年末に読売新聞社帯広支局の記者が見えて、縁起のいい名前ですね。記事を本社に送りたいのだがと取材を受け、町長机の名札と名刺を持った様子を写真にとって行かれました。町長も3期目に入り「地元新聞などで紹介され、池田でも十勝でも何も特別なことはありません。」と言いましたがどうしてもというので応じたものです。 ワインや池田町の宣伝にもなるかなという期待もありましたが、全国でも最も発行部数の多い新聞でもあり、その後、時の話題を載せる『編集手帳』にもそのことが紹介され、みのもんたさんの“あさズバ!”などテレビ局からの取材、週刊誌にと続いている状況です。 最初、テレビ取材は断っていたのですが、十勝ワインを入れてもらえるのであればという条件を付けて、写真などに入れてもらっています。
 「名刺をあげます」とは話していないのですがそのように書かれまてしまい、依頼をむげに断るわけにも行かず、裏に万年筆でサインした名刺と「これまで精いっぱい努力された自分の力を信じて落ち着いて臨んでください。北海道十勝の十勝ワインの町、池田町長の勝井勝丸が応援しています。」などと励ましのメッセージを送っているところです。 受験でそれどころではないだろうなと思いつつ、せっかくの機会なので、池田町の観光パンフレットを同封し「いつか池田町のワイン城、ドリカム館、まきばの家など見どころ、おいしい料理の店などが皆さんをお待ちしています。」と追伸を書き添えています。早速のお礼では、「ネットでドリカムワインを注文しました。」「何時も北海道物産展で十勝ワインを買っていますがこれからも応援します。」「受かったら、必ず池田町に行きます。」などの手紙やメールが届いています。努力が実ること、成功することを念願し、親御さんや本人の気持ちの小さな支えになればいいなと思っているところです。
 テレビ取材を受けながら、このような事態を父はどう思っていることだろうかと、私の名前をつけた亡き父を思い出しています。 父は宮城県の小さな町の首長を務めた先輩でもあり「勝丸や、人間は名前でなく中身だぞ。しっかりしなさい!」と言われているような気がしますし、黙って笑っているだけかも知れません。いつか墓参りの時にでも今回の事を報告したいと思っています。

★ 介護と医療(病院、介護施設の必要性)について   2009/02/02
 今、平成12年度から始まった介護保険制度ですが、全国の市町村で平成21年度から3年間の第4期介護保険事業の計画が作成されています。
 厚生労働省が昨年度の介護サービス施設の調査の結果、最近の入所者の重度化が進んでいることが発表されました。池田町の光寿苑のような特別養護老人ホーム、老人保健施設など介護保険施設の入所者の要介護度が重くなっている報告です。
 当然に特養と老健の施設数が必要とされ増えていますが、特養は40万5千人、老健が28万5千人が入所し、それでもなお38万人以上の方が入所を待っている状態とのことです。国が社会保障費抑制策を続けてきた結果、需要増に施設整備が間に合わない現状です。池田町の現在の特養待機者は、光寿苑として56名、町民が43名と報告を受けています。池田町でも高齢者数が増えて行きますので増えていく傾向であり、介護を要する人数が増えることは、入院治療、リハビリを必要とする割合も増えていくと思われます。池田町の第4期介護保険事業計画の認定者数の予定ですが、これまでの増加傾向から平成26年度の3,4,5と重い要介護度の方が2割以上増加する推計となっています。
 一方医療費抑制方針で十勝の療養病床を含めた医療ベッド数を減らす方針となっており、諸会議で地域ケア体制整備構想や医療計画が現実と合わないのでないか、計画に無理があるのでないかと発言を続けています。 池田町立病院の改築するにおいて、財政のこともありますので運営に必要なベッド数を残し、並行して特別養護老人ホームのベッド数を増やし、医療費や介護費の抑制につながるリハビリ中心の老人保健施設ベッドもある程度必要と思っています。 財政状況もありますが世代間公平負担として、これから池田町に住む町民の皆さんの家族を含めた安心でき、将来を見据えた施設整備が必要と考えています。 当たり前のことではありますが、子ども時代からの体力づくり、若い時からの生活習慣、健康診断や病の予防、高齢になっての健康維持、健康づくりがたいせつで、介護予防にも関係します。

★ 新年交礼会の挨拶   2009/01/06
 穏やかで静かな正月を迎えました。 昨日、消防団の出初式が開催されましたが、昨年秋から年末にかけて火災が発生しましたが人身被害が無くて不幸中の幸いだったと思います。 昨年は、すべての品目が平年作以上といういい年でした。肥料が相変わらず高騰のままで、燃料、飼料は米国やブラジルの穀物アルコールと投機マネーで乱高下しました。 米国の家屋や車など膨大な借金消費から金融破綻し、世界に波及しています。国内の輸出産業に影響、規制緩和で作られた派遣法により非正規社員の解雇問題におよび
ねじれ国会の中で、補正予算、新年度予算が始まりました。消費抑揚、景気浮揚対策で地域活性化策が出されています。 食物自給率向上が十分ではありませんが50%に上げることが国民合意になり、北海道十勝農業に追い風になっていると思います。
 積極財政出動の状況で地域活性化緊急対策が打ち出されましたが、池田町も緊急対策を活用し、適応する懸案事業を進めたいと思います。 ワインと共に挑戦的に展開したレストラン事業の清算金、先達が作ってくれた財産を活かし、池田町では子ども元気基金と共に「ふるさと元気基金」を創設しました。すばらしい地元産物を活かしたものづくり、付加価値商品づくり、ここからの流通が必要です。
 国の諸制度の利活用と合わせ、ものづくりに、活性化、元気づくりに挑戦するよう、基金創設の意義を理解し、独自制度を生かして欲しいと思います。 介護事業事業が平成21年度から3ヵ年の第4期を迎えますが、改定で介護労働などの問題が少し解消されます。 地域の安心の拠点は医療です。 今年は町立病院の改築、学習環境の整備、池田中学校の改築など大型事業を進める年になります。 いずれも老朽化し、耐震性に問題ある建物です。 特に、町立病院は医師の確保を含め、安定運営を目指し、過疎医療運営に精通した機関に指定管理を導入したいと思います。
 昨年、長島圭一郎選手が絶好調、及川選手も活躍、全国大会出場、壁新聞で高島中学校が全道で最優秀など活躍しました。 今年も、子どもも大人も活躍、お客さんもたくさん見え町内のお店や地元商品の利用拡大、天気も良く今年よりいい出来の年であって欲しいと思います。 今年はうし年です。町民の皆さんと共に、自力があり、着実な歩みをする年にしたいと思います。

★ ふるさと納税など       2008/12/23
 池田町出身や池田高校卒業された方などから大きな金額の寄付もいただいています。 寄付された方の意思を活かすため使途をお尋ねしていますが、池田中学校の改築、病院のためにとの方が多いようです。 有線テレビや広報紙に掲載していますとおり、町民の皆さんから毎年、たくさんのご寄付を受けています。 庁舎にいる時には、私が受け取るようにしておりまして、町民を代表して心からお礼を申しあげています。 必ず、どの方面に活かさせていただきますか?とお伺いしていますが、「おばあちゃん(おじいちゃん)が、町立病院で先生や看護師に大変よくしてもらいました、お世話になりましたので・・・」とおっしゃっておられましたが、町立病院や福祉関係にと受けさせていただくことが多い状況です。
 病院関係では、今大きな課題になっている改築のための基金に積み、建設の一部に充てさせてもらうことにしています。 先日も、ご遺族の息子さんが見えられ、「保健センターの職員にもとても早く対応してもらい、福祉施設に通うことができました。 介護の関係で大変親切にお世話になりました。 医療福祉関係に使ってください。」と話されていました。 町民の皆さんからそのようなお話しを受けるとき、関係する職員の努力が理解されていると思い、とてもうれしく感じています。
 米国などでは社会の貢献として、とても大変な金額を基金造成して、自らもその中心として活動したり、医療や社会活動のためにお金を活かす資産家、事業家も見られるようです。 以前、国内で「死んだら、棺に絵画を入れて欲しい」と言った会社の会長がいたとか。 個人のものですが歴史・社会の財産でもある高額な絵画をそのように欲する、とても寂しく残念に感じた事業家がいたことを思い出します。
 池田町には、高額ではありませんが毎年のように貴重なお金を寄付される方もおられます。 金額ではありません。 崇高な、暖かなこころ、気持ちを感じます。 ふるさと税を含め、皆さんの貴重なご寄付を、池田町の課題解決、子どもの夢づくりや人づくりに活かすべき、効果的に使用していかなければならないと思っています。

★ “いい加減がいい”     2008/12/5
 先日の農業新聞に『“いい加減がいい”「過度」は社会を壊す』という見出しで地域医療に頑張っておられる長野県諏訪中央病院の鎌田実医師が寄稿されていました。
 今の金融恐慌の状況を、「世界の経済は崩壊し始めている。日本のリーダーたちは加減を見失って、米国のようになろうとした為、自然も農業もピンチに陥った。無理せず、こだわりすぎず、欲張らない、求めすぎない、悩みすぎない、が大切。いやな言葉として使われる“いい加減”は実は大切な言葉でないか。」と、現在の社会に提言しています。
 患者の満足、救急医療や高度医療が充実、最後まであたたかでやさしい、地域の人たちに信頼され、働く職員がにこにこし、経営が黒字、そんな病院を求め努力されたようですがそのような病院は理想ですね。池田町立病院でも院長はじめ職員の皆さんに努力してもらっていますが、当てはまることもあります。
 働きすぎてパニック障害に陥ったご自分の経験も含めての感想のようですが、そう言われると“いい加減”もいい言葉だなと感じています。
 米国の金融バブル崩壊が世界的な金融恐慌から産業恐慌、そして生活恐慌に及ぶので無いかと予測する経済学者、評論家もいます。住宅資金の貸付から証券化して、世界にリスクは高いが有利な商品として世界に取引され動いていた米国に関係した国々の金融関係、投資家を巻き込んだ金融経済の崩壊が原因とも指摘している方もおられました。
 グローバル的なシステム化、薄い信用を基点とした証券など金を生む錬金術を“金融工学”と呼ぶようです。学術的に“○○工学”というのは、人間社会生活の利便性向上、産業発展に貢献する学問ではないでしょうか。
 実体経済でなく、GDTの百倍以上にも及ぶ通貨や証券が世界の投資投機筋で飛び交っていたようです。米国の住宅や車など大型投資を含めた借金消費社会の崩壊した今を、これか普通の状態、正常に戻ったのだと表現する人もいました。
 国や経済界、社会で常に“今年の経済成長は○%・・・”と言われますが、世界的には中国などBRICsブリックスと呼ばれる新興国では経済成長があると思われます。
 今、日本では米国の消費激減から輸出産業、関連する労働者削減など大きな影響を受けていますが、人口減少が始まった日本では、食糧自給率の大きな向上や日本のエネルギー高度技術を活用した国内製造など内国消費が拡大する政策、成長せずとも維持を目標にするのがいいのでないかと感じています。
 そしてそれが十勝、北海道にとっていい影響を及ぼすことを期待しています。

< 3期目に臨む姿勢 >
★ 基本姿勢  「わかちあう情報 いっしょに考え ともに行動」を基本とし、初心を忘れず、課題・問題を先送りせず、行財政健全化に取り組みながら、安心の町づくり、元気で明るい町づくりを進めます。
☆ 主な課題
1)積極的情報公開と町民参加の行政推進:積極的に情報を公開・共有し、町民の皆さんと協働する町づくりを進めます。 町民の皆さんに参加、協働をお願いするには、積極的に情報提供することが前提で、「分かち合う 情報一緒に考え ともに行動」は協働する町づくりの基本です。
2)確実な行財政運営推進:中期的財政推計(計画)を策定、町民の皆さん、議会で実際を確認しながら、各種事業に取り組み、町民の皆さんが財政不安を抱かぬよう、引き続き行財政健全化に向けしっかりと進めます。
3)子育て支援・夢づくり、教育環境の整備:保育環境施設の整備、保育サービスの充実、教育施設の耐震化、池田中学校の改築を進めます。 ワイン事業と連携し全国的にまれなレストラン事業の清算金を基に子ども夢基金をつくり、果敢に取り組んだ池田町の歴史を理解し、これからの社会に進むたくましい子どもたちの夢を育みます。
4)保健・医療・福祉の推進:地域全体で健康づくりと予防の取り組みなど保健運動を推進、施設の充実、保健・医療・福祉が連携し、在宅サービスを含め、地域福祉を支え、総合的に推進します。 地域医療を守るため、町立病院を改築、安定経営を目指し、地域医療に精通し、信頼できる医療機関を指定管理者とする公設民営運営方式を目指します。
5)一次産業、農林業経営のため、基盤整備、環境整備:国、北海道の政策と連携し、水害など被害を少なく、持続可能な農業経営を目指した基盤整備、生活環境改善(水道拡張と合併浄化槽設置助成)を進めます。
6)元気なまちづくり:レストラン事業の清算金を基に元気づくり支援の基金を創設、起業支援、人材育成などに支援するなど、池田町の財産である農業と食、物づくりと観光など、関係者・団体、関係機関と連携し活性化を図ります。 町内産業の育成や更なる発展を誘発し、物心両面で大いなる田舎として誇れる町、住んで良かった町づくりを目指します。

★ ペンチクトン歓迎会の挨拶(下手ですが英語文を読み上げ)   2008/10/5
④ペンティクトン国際交流協議会主催(3日18:00レストラン米倉)
 池田町の国際姉妹都市、カナダ・ブリティッシュコロンビア州ペンティクトン市から、ローリー・マッカイバー市議を団長に、23名の親善訪問団の皆様のお越しをいただきました。町民を代表し心より歓迎いたします。1977年5月19日(昭和52年)、ペンティクトン市と姉妹都市提携盟約を締結以来、ペンティクトン市からは今回で16回目の訪問となります。これまで、約550人の皆さまが来町されており、町民とのすばらしい友好関係を深めております。また、本日、皆様には池田小学校を訪問していただきましたが、子供達にとっては貴重な体験であり、ペンティクトン市との交流が、池田町の子供達と世界をつなぐ架け橋となっています。これらに感謝申し上げます。昨年は、国際姉妹都市締結満30周年記念訪問団として、わたくし以下16名の訪問団がペンティクトン市を訪問し、貴重な想い出をつくってきました。皆様の力添えにより完成した日本庭園も訪れましたが、その素晴らしさに感激いたしました。美しい自然と、美しい街並み、それと、皆さまの心温まるおもてなしを受け、本当に楽しい旅でありました。私は、あの風景と市民の心遣いを永遠に忘れることはないと思います。池田滞在期間中、皆さまにとって「第二のふるさと」で多くの町民と交流していただき、心に残る楽しい想い出ができることを祈っております。

③ 市政100周年記念ベンチ設置(3日13:30田園ホール前庭) 
 ペンティクトン市が市政100周年の記念の年を迎えましたことに対し、国際姉妹都市である池田町を代表して心よりお祝い申し上げます。また、幾多の困難を乗り越え、現在の繁栄を築いた先人達のご努力に対し心から敬意を表します。ペンティクトン市100年の歴史のうち、池田町とは31年の永きにわたり、ともに学びあい、友情と絆を育んできました。本日は、これからも交流を深め、ともに手を取り、明るい未来に向け歩んでいく誓いとして、ペンティクトン市市政100周年記念ベンチを設置させていただきます。この場を訪れる町民の方々、また、ペンティクトン市の方々がこのベンチを囲み、交流を深めていただくことを願っています。

② 表敬訪問を受け(10月3日10:15議場)
 ペンティクトン市親善訪問団の皆様、おはようございます。今日は、役場庁舎を訪問くださりありがとうございます。職員一同心より歓迎いたします。 今回の訪問団の皆様は、池田町に初めてお越しになる方が多いようですが、池田町の印象はいかがでしょうか? 皆さんが今いらっしゃる場所は、私たちの町の方針を決定する町議会議場で、私と議員の方々と町の方針を決定していくところです。私どもの訪問団がペンティクトン市を訪問させていただいた折にも、議場を見させていただいております。国柄は違っても、そこに住む人々の安全で安心な暮らしを守ることが、行政に求められることに変わりはありません。私どもの議員や職員もペンティクトン市を訪問した際に、議員や市職員の方々と地域の方々とが共にまちづくりに一生懸命取り組まれている姿を見て参考にさせていただいています。短い、池田滞在期間ですが町民とのより一層の交流を期待し、また、この訪問がお互いのより深い絆になることを願っています。

① 池田町ペンティクトン会主催(10月2日18:30西部コミセン)
 池田町の国際姉妹都市、ペンティクトン市から見えられた23名の親善訪問団の皆様、ようこそ池田町へお越しくださいました。町民を代表し心より歓迎いたします。昨年は、ペンティクトン会の事務局長佐々木夫妻、北議長夫妻などの皆さんと共に30年記念のペンティクトン市を訪問することができ、とても大きないい思い出になりました。今日、皆さんをお迎えでき、これまでの一年間が短く、昨日分かれたばかりのような気持ちを持ちます。今のシーズンの池田町は、農作物の収穫期で地球から一番豊かさを感じる季節です。池田町で一番のイベントでありますワイン祭りも予定されています。皆さんも楽しみにしていただきたいと思います。今回の訪問で、今までに無い大きな思い出を皆さんに獲得していただくように期待して歓迎の挨拶にします。

★ 開町110年記念式典式辞     2008/10/1
 本日 ここに池田町開町百十年記念式典を挙行するにあたり、ご来賓ならびに多くの関係者のご臨席を賜りましたことに心から感謝を申し上げる次第です。
 本式典に表彰を受けられます40名のみなさまに感謝状を贈り、5名の方におかれましては それぞれの立場でまちづくり並びに町行政の発展に多大なるご尽力をいただき 心からお礼を申し上げますと共に 今後もまちづくりにご指導を賜りますようお願い申し上げます。
 また本式典を挙行するあたり、メジャーデビュー20周年を迎え、これまで町民に夢と希望を与え全国に池田町の名を広められたドリームズカムトルーの吉田美和さんに対し町民特別栄誉賞を贈ることにしました。
 本町は 明治初期から入植により開拓が本格的に進められました。明治29年には鳥取県の侯爵池田仲博氏が池田農場を開設、また横浜市の資産家 高島嘉右衛門氏が高島農場を開設したことを契機に団体入殖などが進み人口も急速に増加しました。
 利別太に凋寒ほか十三ヶ村戸長役場が設置されましたのが明治32年5月であり、この年を本町の開町の年に定めているところです。
 その後 明治39年4月に凋寒村に統合され、大正2年4月に川合村へと名称を改め、さらに大正15年7月に町制を施行すると共に名称を池田町と改め現在に至っています。
 明治時代の入植以来 本町は食糧生産である農業を基幹産業とし、道路、河川、橋りょうなど社会基盤整備を積極的に推進しました。開拓期から交通の要衝として発展してきた本町は、商業やサービス業の分野でも活発な活動を展開しました。
 今日私たちが享受しています豊かな生活の陰には、厳寒の大地にあって風雪に耐え、心血を注いで開墾に取り組んだ先駆者の努力がありました。また戦中・戦後の混乱期を乗り越え、十勝沖地震・水害・冷害の苦難を克服し今日への架け橋となられた先輩たちの情熱と行動に思いを致し、その業績に改めて感謝の意を表するものです。
 さて現在の地方自治体を取り巻く環境は、国が推し進める三位一体改革によって本町における一般財源の2分の1を占める地方交付税が 5年の間に30%も減額されるなど、たいへん厳しい行財政運営を強いられています。 この状況を乗り越えるためには、行政と町民の皆さんが共に支えあい協力し合って築いていくことが基本ですので、今後も行政が持っている情報を広報紙や有線テレビ、町のホームページなどを通じ町民の皆さんに積極的にお知らせしてまいります。 
 開町百五年以降の五年間を少し振り返ってみたいと思います。5年前の記念式典において8月、9月に起きた大雨や十勝沖地震など、自然災害の恐ろしさを痛感すると共に、道路や橋梁などの交通インフラ整備の必要性を深く感じたところです。先月も十勝沖を震源地とする震度4の地震が起きました。幸い被害の報告はありませんが災害はいつ襲ってくるか分かりません。今一度 身の回りを点検し 防災に対する意識を高めなければならないと思います。
 今年の2月、待望の千代田大橋が完成しましたが、これはひとえに町民の熱意と国土交通省北海道開発局をはじめ多くの関係者のご理解の賜物であり、町民の皆さんと共に完成を喜びたいと思います。
 旧国鉄池北線を引き継ぎ 地域の足を守るため 平成元年から第三セクターで運営してきました ふるさと銀河線は 平成十八年四月で一世紀を超えるその歴史に幕を閉じました。沿線自治体としての支援が困難なことや輸送人員の減少などから 廃止となったことは残念ですが十勝バスが代替交通機関として引き続き運行しており安心しています。
 全国に7つある池田市・町がお互いの友好と親善を深めると共に地域の活性化を図ることを目的に、昭和60年香川県池田町で第一回池田町サミットを開催し20年間にわたり絆を深めてきました。特産品の販売や観光振興に寄与した全国池田町ふるさと友の会 親善ゲートボール大会 ソフトボール大会 子ども交流会 災害時における相互支援協定の締結など 多くの成果を挙げてまいりました。全国的に市町村合併が進む中 徳島県池田町 香川県池田町が それぞれ近隣の町村と合併することもあり 平成17年10月全国池田サミットは終了しましたが、今後は民間が主体となって新たな交流が生まれていくことを願っております。
 18年2月にイタリア・トリノ市で開催された冬季オリンピックに本町出身の及川、長島両選手が出場しました。日頃の鍛錬、目標に向かう姿勢がオリンピック出場を果たす原動力になったでしょうし、あと一歩でメダルに届くところまで力強く滑った姿は町民に勇気と希望を与えてくれたと思います。
 17年4月、ブドウ・ブドウ酒研究所がリニューアル・オープンしました。昭和49年に完成して以来、本町のシンボルとしてヨーロッパのお城風の建物からワイン城 として多くの方々に愛されてきました。30年余りの歳月を経て新工場が完成し、ワイン城もお客様の利便性に配慮した建物にリニューアルされ、これからも多くの観光客の皆さんに楽しんでいただけるものと思います。
 カナダ・ペンティクトン市との交流は30年を超え、現在では民間の方々が中心となり その絆はますます深くなっていると思います。明日10月2日に親善訪問団が来町し5日まで本町に滞在する予定となっており、今後も心の通った国際交流が続くよう心から願うものです。
 今年は5月下旬、7月中旬、8月下旬にそれぞれ 多少不順な天候はあったものの、農作物全般にわたり おおむね順調に推移していると聞いており、今後も好天が続き 台風や霜害の影響を受けることなく良い稔りの出来秋が迎えられるよう願っているところです。
 今年もぶどうの仕込み作業が始まりました。この5日には 今年で35回目を迎えます「秋のワインまつり」がイベント広場での開催を予定しておりますが、なお一層地域に根ざした十勝ワインとなることを願っている次第です。
 9月24日麻生内閣が誕生しました。一昨年、小泉内閣退陣後昨年は安倍総理が、今年は福田総理がそれぞれ一年の在任期間で辞任するという不安定な政治状況が続いております。事故米など食料安全への対応、年金問題、経済対策、海上自衛隊派遣問題、サブプライム問題、中央と地方の格差拡大など政治に求められる課題は山積しており、地方にとっても安心できる政治状況が強く望まれるところです。
 特に地方における疲弊は著しく、道内では赤字再生団体となった夕張市、早期健全化を求められた11自治体をはじめ、財政基盤が脆弱な過疎地域にとって地方交付税の削減は命取りになりかねません。今後も政府に対し安定した財源の確保を要請していく必要があります。本町は平成13年度を初年度とし、10年間にわたる総合計画に基づき現在は後期5ヵ年に係る事業を進めています。財政状況は依然として厳しいものがありますが安心、安全そして本町の将来を見据え、町立病院や池田中学校の改築などを優先事業として捉え事業推進に努めてまいります。 
 私は 先輩たちから学んだ多くの教訓を改めて心に深く刻み、希望に満ちあふれ、心豊かに安全で安心して暮らせるまちづくりに全力を尽くしてまいりますことをここに改めてお誓いする次第です。
 最後に 今日まで町政進展のためにご尽力されました先輩各位・町民の皆さんのご熱意とご協力にあらためて深い敬意と謝意を表し、この機に更に融和と団結の意識を高め 一緒に考え、ともに行動し、希望に満ちあふれ、心豊かに潤いのある町をつくるために一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げますとともに皆様のご多幸を祈念申し上げ式辞とします。


★農業新聞『論点』 (慶大金子教授 「世界の経済危機 “農業・地域を立て直せ”」)を見て 2008/09/21
 朝のNHKラジオ「ビジネス展望」にも出演し、「戦後最大の金融危機をどう受け止めるか」という題で話されていたようです。
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 米国の低所得者向け住宅ロー ン(サブプライムローン)問題から中所得向けローン(オルトAローン)に向かっており、商業用不動産の下落、消費 者ローンの焦げ付き、自動車大手3社も経営破たんに近い状況で、英国、アイルランド、ノルウエー、スペインの住宅 バブルの崩壊で欧州もマイナス成長に陥いり、フランス、ドイツの景気減速も明確になっている、と指摘しています。
 外貨準備高世界1位(1兆8千億ドルうち米国証券9千億ドル)の中国と3位ロシア(2位は日本で1兆ドル)が一 斉に売れば米国の金融システムは崩壊する可能性があり、ロシアは世界第2位の産油国で欧州連合の資源確保とも関連 しきわめて危険な状況にある、
とも言っています。
 何か今後どうなっていくのか、日本にどのように影響するのか心配になってきます。
 日本の対応として、金子先生は、
①社会保障と雇用の再建(現在のグローバル同時不況が長引けば社会は持ちこたえられない)、② 環境エネ ルギー革命(原油、原材料高を克服し新エネルギー転換産業への構造転換で雇用を生む)、③農村と地域の再生 (食糧自給率を上げ、地域レベルで持ちこたえられる経済の構築を優先しなければならない)
と提言。
 
そのため、大企業と高所得者への課税を強め、富の再分配を進めることが欠かせないと加えていました。
 同感です。国会の(解散)総選挙が近くなってきています。 ねじれ現象の国会で、これからどのようになるのか分かりませんが、各政党として、地域や農業にとってどのようなものになるのか、具体的な効果的な政策を期待したいものです。

★ 
池田町の平成19年度決算状況と地方財政健全化法関連報道  2008/09/18
 今開会中の第3回町議会定例会に平成19年度全会計の決算認定を上程しています。
 決算書には、詳細の施策成果が掲載されている事業報告書が付属資料として、そして同時に監査委員の審査意見書も添付され、議会で審議される予定です。 平成18年度と比較すると下記のようになります。
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・平19度末地方債残高107億6千439万円(うち臨時財政対策債15億8千635万円)
 平18度末地方債残高118億8千898万円
<借金に当たる地方債残高は、前年に比べて 11億2千541万円 減っています>

・平19度末基金残高 19億941万円
 平18度末基金残高 15億4千414万円
<貯金にあたる基金残高は、前年に比べて 3億6千527万円増えましたが、その中に銀河線関係で3億959万円、レストラン事業の清算により1億5千万円が含まれています>
 
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 これまで行財政改革として、町民の皆さんに他と比較して高い上下水道料金の負担をお願いしたり、事務事業を見直したり、補助金の削減に理解と協力をちょうだい、職員の皆さんには平成14年度と以前からの給与カットの協力などを得て、現在の借金残高(公債費残高)と各種基金の状況となっています。
 昨年度は、ふるさと銀河線の廃止整理で施設等の譲渡や振興基金の受入れ、それにレストラン清算金という臨時歳入増加で、基金総体が増えています。 通常的に見ると何とか減らずに保っている状況です。
 全国的に、新たな自治体再建法制ができたのでマスコミが、道内市町村の状況も連結実質赤字比率や借金返済率の高い市町村を例に上げて、その状況、原因や問題点を指摘、報道しています。
 単年度で赤字にならざるを得ない状況は考えられませんが、ダントツの夕張市(マイナス730%)は問題外として、小樽市や美唄市、余市町がマイナス一桁で名前が出ていました。 連結実質赤字比率では、今日議決された備荒資金の改正も赤平市からの要請で行なわれた経過がありますが、夕張市(マイナス739%)に、赤平市(マイナス68%)、留萌市(マイナス36%)、積丹町(マイナス32%)、美唄市(マイナス24%)、二ケタ台で釧路町、白老町、羅臼町、小樽市、由仁町などと続いて上げられておりました。
 原因として、赤平市、留萌市、積丹町、美唄市が病院や診療所の赤字となっており、歌志内市、洞爺湖町などは過去の景気対策によるものと説明されていました。 赤平市が夕張市並みの給与カットや病院特例債(短期借金を長期に借り換え)、積丹町も早期健全化基準20%割れを避ける為職員給与12%カットの対策を行なうとの報道もありました。
 十勝の町村名は出ていませんでしたが、大きな事業を行なってきている自治体は、そうでない町村と比較して数値が高くなります。
 池田町は行政報告したとおり赤字はありませんが、公債比率や経常収支比率が高くなっていますので、地方交付税の動向を見ながら、事業の調整、中期財政推計を現実と照らし合わせながら、経常的経費の見直し・削減にも取り組み、病院や中学校の改築など大きな事業にも取り組んでいく必要があると考えています。

★ 金子勝、高端正幸共著「地域切り捨て 生きていけない現実」を読んで   2008/08/18
 図書館に行きますと新刊の棚の所に足が向きますが、最近は、経済と地方財政、地方政治、環境・社会、教育などを題材とした評論やノンフィクション小説のような本を手に取り、借り読んでいます。
 また札幌や東京に出張に出かけた際、空港や駅などで時間があると書店に入っても同様な本を購入することになります。
 今、池田町図書館から借りて、読んでいるものの一冊が 「地域切り捨て 生きていけない現実」(金子勝、高端正幸共著、岩波書店)という本です。 金子勝慶大教授はNHKラジオ「朝いちばん」のビジネス展望でも話しされていて、政治・経済、社会の現状や課題を話されていて、そのとおりだなと思うことが多く参考にしています。 参考になることが多くありましたので、印象を掲載します。 
 私は、読書する時、「はじめに」と「あとがき」、そしてその次に「目次」に目を通して読み出すことにしていますが、この本の「はじめに」に、「いつ地方自治体の財政破綻が起きてもおかしくない ― そういう時代になった。」と心配になるような文章で始まっています。
 あとがきには、若手ジャーナリストと一緒に現地を訪問し、ルポルタージュして草稿してもらい、問題を深めて共同作業による著にしたと記しています。 現地に出向いて様子を聞き、それまでの経過や問題を分析しての著であり、現実味のあるものと興味深く読ませてもらいました。 目次項目をあげますと、下記の刺激的な内容を思わせる見出しでした。
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 夕張破綻 ―― もう一つのストーリー
 民営化のツケ ―― 誰がそれを払うのか?
 <合併>症 ―― 国のモデルは破綻する
 使えない介護保険 ―― 使わせない介護保険
 原発のつぎは原発 
 命の値段 ―― 地域医療が壊れていく
 兵糧攻め ―― 追いつめられる自治体財政
 貧困化する想像力 ―― 地方から日本が崩れる

 印象に残ったことを一部上げますと
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・ 今起きている「生きていけない現実」は、小泉「構造改革」により起こされ、以前からの「新自由主義」、そして中曽根政権「行革」「民営化」路線から発展している。
・ (破綻した夕張市を例に上げ)地方の首長や議員たちが無責任で放縦な財政運営をしているケースもあるがその根底にあるのは国の地方自治体に対する政策誘導の枠組みであった。
・ 観光施設など積極事業展開した夕張市の地方交付税(普通)が62億円(1994年)から31億円(2005年)と半減した。
・ 政治家も官僚も権限、監督監査、補助金などを通じて、地方の利益政治を利用しつつ国策を展開、バブル崩壊と不良債権処理の失敗による財政赤字が深刻化すると一転して地方にしわ寄せを押し付ける措置をとってきた
・ 人々が熱狂的に迎え入れた小泉構造改革は三位一体改革を国の財政再建にすり替え、地方の財源保証の約束を反故にした。
・ 格差問題は貧困問題になり、企業間格差、地域間格差に重なりますます深刻化、地域間格差が地域崩壊問題へと変わりつつある。
 (町村会で、合併後の自治体がどう変化したか検証せよと訴えていますが、)市町村合併の例として、厳しい財政負担にあえぐ篠山市を取り上げ、合併特例債を活用して諸整備を行ない、増えるはずの地方交付税がそうならず財政難に陥り、借金に当たる地方債が305億円(1999年)から519億円(2006年)と倍近くに増えてしまった。
・ (地方財政と政府の関係で)小泉政権の三位一体改革で2000年度の21.7兆円から2007年度15.2兆円に6兆円を越える削減が行なわれた。

 観光による町づくりで注目された夕張市、合併の先進地とされた篠山市は、今後、いずれも自己責任として、最終的に残る職員、市民に負担がしわ寄せされることになります。
・ 市場原理主義者たちは「住めない地域なら出て行けばよい」と公言と言い放つ。反省のできない愚か者は、何度でも同じ過ちを繰り返す。
・ 少子高齢化が弱小自治体を襲い、地域切り捨て策が加えられ、その結果人々が生きていけない現実が広がっている。
 他に、原発や地域医療、介護保険などを課題にあげています。
★ 経世済民無き政治、人々を食べさせていけない政治は滅びる。市場原理主義に基づく「構造改革」なる政策は、将来の「成長」どころか日本社会をますます亀裂と混乱に陥れて行くに違いない。
 と心配しながら、次のように提言しています。
☆ 医師不足解消のため医学部定員を見直し地域枠の確保、診療報酬引き下げや公立病院再編と診療報酬(引き下げ)による誘導をやめる。介護報酬の引き上げによる受給規制の防止や介護ヘルパーの劣悪な労働条件の改善。
☆ 規模追求の品目横断的な経営安定対策を改め、販売農家すべてを対象戸別補償制度に切り替える。
☆ 基礎的自治体にできることは基礎的自治体に、できないことは上級政府にという「補完性の原理」に基づいて国と地方の事務配分を見直す。
☆ 市町村単位の国民健康保険や介護保険は維持不可能で、低所得者への減免措置の充実と共に一元化するべき。権限移譲と同時に国庫補助金を原則廃止して、地方自治体に十分な自主財源を保障し、税源配分を見直し地域間格差を是正する財政調整制度の再構築が必要。
☆ 農業で生きていける仕組みを作ること・中小企業にCADを操り設計企画能力を持つ人材を育成すること・自然エネルギーで産業を興すことなどで何より「職」を創出する
☆ 社会保障・社会福祉の切捨てに抗して地域の中核病院を軸に看護師・保健師・介護士を組み込んだ開業医のネットワークを作り上げ地域単位で医療リスクを抱える人々一人ひとりをフォローできる体制を作る

 深刻な事態を直視し、地域切り捨てによる地域崩壊を何としても食い止める為に全力を挙げなければならない、と訴え締めくくっています。 池田町など北海道の過疎地の市町村にとって、とても勇気づけられる思いのする本でした。


★ 活性化を目指した「ぐるグルいけだ」      2008/08/10
 今回で2年目となる商工関係の一大イベント『ぐるグル池田』がこの7月に実施され、終了しました。 今回は“池産池消”をテーマに、町内の料飲店、お酒屋さんなど多くのお店で特別メニューや商品価格でお客さんに提供されました。
 そばやラーメン、いけだ牛やどんぶりなど料理の種類ごとの「○○○サミット」も工夫されたイベントでしたし、お楽しみスタンプラリーの抽選もこれから行なわれる予定です。
 利用者の皆さんに分かりやすくと作られた「ぐるグルいけだ」のマガジンには、それぞれのお店や商品がふんだんに紹介され、とてもいい宣伝になったものと思います。
 池田の産の物を池田で加工、池田の食材や素材にこだわりメニュー化したおいしい料理やスイーツなどの『池産池消サミット』、アイデアの競争ともなり、食べ物の情報発信、食糧自給率向上にも幾分か寄与したものと思います。
 ワイン城の夏の物産展から始まり、まきばの家のシープドックショー、羊の毛刈りやワイン城ガイドツアー、ウールチャレンジ、木炭祭りなどたくさんのイベントが行なわれました。 私も都合の付く中で様子を見に行きましたが、そう多くはありませんでしたがまずまずのお客さんでした。
 イベントで好評だったメニューを定番に入れたり、売れ筋でマネになるかもしれませんが池田らしい“生キャラメル”の試作、商品化の動きもあるようです。
 このように、それぞれの企業、商店で趣向を凝らした取り組みや工夫した商品やメニューが出てくるのはとてもいいことです。 お客さまの求めるものも変化することもありますので、このような前向きの姿勢と実現がすばらしいことであり、かつ地方の元気を生む力に展開していくものと信じています。
 レストランの清算金を生かすために導入を予定している起業や新たな商品化など『活性化の基金』で、事業のきっかけづくりや資金的支援を行なっていくべきと考えています。 
 来年度がこの補助事業の最終年度になると報告受けていますが、ホップ・ステップ・ジャンプのように町内の企業や飲食店、商店が積極展開して、大きく飛躍することを期待しています。


★ 『ぐるグル池田』と活性化     2008/08/09
 今回で2年目となる商工関係の一大イベント『ぐるグル池田』がこの7月に実施され、終了しました。
 今回は“池産池消”をテーマに、町内の料飲店、お酒屋さんなど多くのお店で特別メニューや商品価格でお客さんに提供されました。
 そばやラーメン、いけだ牛やどんぶりなど料理の種類ごとの「○○○サミット」も工夫されたイベントでしたし、お楽しみスタンプラリーの抽選もこれから行なわれる予定です。
 利用者の皆さんに分かりやすくと作られた「ぐるグルいけだ」のマガジンには、それぞれのお店や商品がふんだんに紹介され、とてもいい宣伝になったものと思います。
 池田の産の物を池田で加工、池田の食材や素材にこだわりメニュー化したおいしい料理やスイーツなどの『池産池消サミット』、アイデアの競争ともなり、食べ物の情報発信、食糧自給率向上にも幾分か寄与したものと思います。
 ワイン城の夏の物産展から始まり、まきばの家のシープドックショー、羊の毛刈りやワイン城ガイドツアー、ウールチャレンジ、木炭祭りなどたくさんのイベントが行なわれました。 私も都合の付く中で様子を見に行きましたが、そう多くはありませんでしたがまずまずのお客さんでした。
 イベントで好評だったメニューを定番に入れたり、売れ筋でマネになるかもしれませんが池田らしい“生キャラメル”の試作、商品化の動きもあるようです。
 このように、それぞれの企業、商店で趣向を凝らした取り組みや工夫した商品やメニューが出てくるのはとてもいいことです。 お客さまの求めるものも変化することもありますので、このような前向きの姿勢と実現がすばらしいことであり、かつ地方の元気を生む力に展開していくものと信じています。
 レストランの清算金を生かすために導入を予定している起業や新たな商品化など『活性化の基金』で、事業のきっかけづくりや資金的支援を行なっていくべきと考えています。 
 来年度がこの補助事業の最終年度になると報告受けていますが、ホップ・ステップ・ジャンプのように町内の企業や飲食店、商店が積極展開して、大きく飛躍することを期待しています。


★ 光ファイバー池田市街地でも使用可能に   2008/08/08
 CATV町営テレビの月間町長でも紹介したことがありましたが、町民の皆さんの利用要望、仮申込み運動の結果、NTT東日本の光ファイバー通信が主に市街区ではありますが、今年5月末に利別地区の敷設・使用が始まり、7月末に池田地区でも使用できるようになりました。
 役場に通う途中、光というのはどの程度早くなるのかなと思いながら、道路脇で工事している様子を見ておりました。
 私も一番に加盟しなければと思い申し込んでいましたが、先日下請け業者の方が見えられ、NTT東日本の光ファイバーの配線やパソコン近くに部品を設置してもらいました。
 通信機器の設定に手こずりましたが、何とか繋がるようになり、動画をスムーズに見ることができるようになりました。
 通信速度はどうなのかと調べ、以前と速度を比較しますと数字的には5倍以上早くなっているようです。欲を言えば、もっと早いものと期待していたのですが、まずまずの速さでないかと思っています。電話も光電話というシステムに替えています。  
 料金は増えますが、追加の仕組みに加入すると、テレビ番組やビデオもパソコンや繋いだデジタルテレビでも見ることができるようで、文字通り「放送と通信の融合」が進んだことになります。
 私はテレビをみる時間が少ないので必要ないかなとも思いますが、光ファイバー通信の敷設により、自宅で番組や映画などたくさんのメニューを楽しむことができるようになりました。
 今のところ町全域での利用はできませんが、距離が長く、車の移動でも時間を要する広い面積を持ち高齢化が進む町の在宅における保健・医療、福祉サービスを双方向に利活用することが有効になると思われます。
 先行導入された利別地区の使用状況はどの程度になったか分かりませんが、使用可能地区を拡大してもらう為にも、光フレッツの使用数が増えて欲しいと思っています。
 一般のテレビについては、2011年にテレビ電波が地上デジタル放送のみになり、そのままのアナログテレビでは見ることができなくなります。 国で所得の低い国民の皆さんにチューナーという設備を供し、アナログテレビでデジタル放送を見ることができるように検討しているニュースがでておりました。国内の電波の変更というのは受信機の購入もあり、大変なことで、国会の委員会などで完全切り替えを遅らすような意見も出ているようです。


★ 燃料資材高騰と食糧生産      2008/08/06

 秋まき小麦の収穫作業が順調に進んでいるようです。この日誌が町民の皆さんのお宅に届く時にはもう終っているものと思いますが、水分調整もうまく進み、品質がよく評価され、作業事故がなく終了して欲しいと願っています。
 日本全体になりますが、ガソリンなどの燃料の高騰、小麦や牛乳など原料穀物のみならず生活に関連する諸物価が値上がりし、日常生活に影響、農業経営にとっても燃料から肥料、飼料など多くの生産資材が高騰し大変な問題となっています。
 漁業関係では支援策が決まったようですが、農業経営にとっても最重要な問題であり、政府の対策を求めるため、先般、十勝活性化期成会役員の一人として国や道に緊急要望を行なってきたところです。
 また、電力料金も燃料費増加を原因に来年から月500円程度値上げすることが伝えられています。夏が過ぎると、秋から寒くなり灯油など燃料を要する季節となり、暖房が欠かせない生活になってきます。 行政関係では、自治体の福祉灯油給付に対する政府の助成をやめない要望の動きも出てきていますが、昭和40年代とずいぶん前から継続実施している池田町の福祉灯油制度は行政改革のすすめるなかでも守ってきています。
 燃料高騰や資材高騰は、当然ながら企業経営にも悪影響となり、経済成長の妨げにもなりますし、北海道など地方では構造改革、骨太方針の影響から北海道、道内の市町村の公共事業も激減しており、働く人たちばかりでなく地域の経済全般、消費、景気動向にも影響する大変な時代に入ってきます。
 方や、医療制度、年金制度、子ども対策など生活の安心プランということばも聞こえてきますが、真にどこに生活しても、いつでも安心して生活を送ることができる日本でなくてはならないと思っています。
 海外に頼る化石燃料、食糧・飼料作物などにも投機マネーが入り込み、地球上の食糧バランスを崩しているように思いますが、このような異常事態を解決するには、先進国はもちろんのこと、途上国を含めた人間社会の基本的ルール、規律が大切と思います。
 また、先日WTO交渉が決裂しました。国内で農業補助金を出している米国と、関税を下げると国内の農業生産に大きな影響のある日本と同様、中国・インドが意見が合わなかったと報道されています。十勝の農業にとって大変な影響が心配される交渉内容でしたので、交渉決裂で大変な事態は回避されましたが、主張が合意されたわけでなく、今後のEPA交渉の展開に心配されています。
 日本も、今や国内よりも海外生産台数のほうが多くなった自動車産業、テレビや携帯電話など電化製品の生産や輸出で進んだ力を持っていますが、“国民の食糧は国で守る時代に、食べ物を輸入してあげているという日本の姿勢は愚かなこと(北海道出身の経済評論家寺島実郎さんが言っていました)”は改善し、食物自給率を大幅に上げて、少し高めでも安心の自国産食糧を消費するよう理解してほしいと願っています。

★ 月間勝井町長7月号   2008/07/27
 近況として農作物の作況に続き、利別保育所、池田保育園、カトリック幼稚園の運動会、町議会臨時議会JR釧路支社に池田駅発着特急が往復一便づつ増えた礼、これからの利便性確保依頼、52回と伝統ある十勝柔道池田大会、『ぐるグルいけだ』オープンセレモニー(10万円71年ビンテージ)商工青年部4丁目中央公園での「どきどきパーク」、まきばの家の『めぇめぇコンサート』、ハピネスデイリー赤ルバーブなど各店の取り組み、農業委員会改選、半数程度の新任委員が誕生、利別地区の横断歩道の押しボタン式信号機、横断歩道2箇所の設置要望、『フレッシュ農業人を励ます集い』、郵便局と災害協定を締結、東京出張で池田本別にまたがる約千haの直轄明渠排水機整備事業の本着工願い。(株)モスフードサービス本社に櫻田社長、焼き鳥屋さん秋吉の島川社長訪問、、札幌池田会の十勝ワインの夕べに出席し寄付のお礼を報告。 項目として、『町立病院改築等住民説明会』開催と今後として、60床の必要性、改築場所、病院の職員のこと、帯広などの病院から入院が3ヶ月過ぎると追い出されるが町立病院は受け皿になれるのか、町民の皆さんの利用度を上げて収入の確保を図るべき、町立病院に入院するなど助かっている患者の家族の声を知らせてはどうか、など意見があったこと、(社団法人)地域医療振興協会に基本計画策定を契約したことを報告。十勝中央、豊頃、池田の3森林組合の合併、再編加工場建設に対し、池田町の現森林組合工場付近が第1候補に決まったと報告し、平成23年中に竣工予定の新工場稼動にむけ、全町的な組織を作って協力、最大限支援する姿勢を話ししました。 

★ 戦没者追悼式の式辞  2008/06/20
 本日ここに平成二十年池田町戦没者追悼式を挙行するにあたり、謹んで追悼の意を捧げます。 過去の大戦において数多くの方々が国内、国外において亡くなられたことは、私たちにとって永遠に忘れることのできない深い悲しみであります。 最愛の肉親が犠牲になられましたご家族の方々のご心情を拝察するとき、お慰めの言葉もございません。かけがえのない一家の支えを失い、戦後の混乱のなか多くの苦難に耐え立派に子弟を育て、また家業に精励してこられたご家族のご努力に対して心から敬意を表するものであります。 今年は先の大戦が終わりを告げてから六十三年を迎えます。戦後、我が国は焦土の中から立ち上がり、たゆまぬ努力を積み重ねて、平和で豊かな社会を築き上げてまいりました。 今、この平和と繁栄は、身命を捧げ歴史の礎となられた尊い犠牲の上に成り立っていることを、改めて心に深く刻んでまいらなければなりません。 池田町は、多くの町民の皆さんの努力と協力により、ワイン事業の展開など個性あふれる町づくりを進めてきました。 地方自治体をめぐる環境が大きく変わる中、地方自治のあり方が改めて問われております。町民の皆さんと共に知恵を出し合い、安心して暮らせる町、子孫に誇ることのできる町づくりに向け、全力を傾けていきたいと決意しております。 日本は世界の恒久平和を確立する責任を負っております。戦争の悲惨さと平和の尊さを風化させることなく、しっかりと語り継ぎ、国際社会に向け発信していくことが、現在を生きる私達の重要な使命であると思います。 ここに戦争で犠牲となられた皆様をしのび、地球上から戦いがなくなることを願い、世界の恒久平和と町民の幸せを求め、平和への努力を続けることをお誓いする次第であります。 終わりに、戦没者ご遺族の皆様の今なお変わることのない深い苦しみ、悲しみに思いを致すとともに、皆様のご平安を心から祈念し、式辞と致します。

★ ラジオと私    2008/06/22
 私は家にいる時、出かける時、外で仕事をする時などラジオを欠かさず持参し、ニュースや音楽番組などを聴 いています。 夜は、福祉課職員時代から、ラジオを枕元に置き、自動で切れるようにしてゆっくりした話や音楽など流れて いるNHKの深夜便を聴きながら寝ます。 すぐ眠りについてしまうようで、聞くといっても途切れ途切れで、講演などはその時には覚えていますが、朝 起きると内容を忘れてしまうことが多いのも事実です。
 10年以上前になりますが、丸谷さんが池田町の町づくりについて講演した様子が流れていたこともありまし た。 NHK深夜便は、ゆっくりしたテンポの話しと懐かしい音楽、時に医師や作家のインタビューなど有名無名の それぞれの分野で活躍した方の人生を振り返っての話しでとても参考になります。
 朝起きてすぐにラジオにスイッチを入れますが、ニュース混じりの「朝いちばん」の『ビジネス展望』が聞い てとてもためになります。 身近な生活に関する食糧や消費、医療や介護、年金、環境、今のサブプライム問題 などと、社会、経済など幅の広い現状や課題を10分間ほど専門の方に電話で聞く番組です。 その『ビジネス展望』が、今年からインターネットのNHKで一週間分を聞くことができるようになりました 。 聞き逃してしまう朝もありますので、日中など時間の取れる時に聞くようにしています。 繰り返して聞くこともありますが、国内の動きや最新の問題がわかり、大変参考になる番組だと喜んでいます。 インターネットで調べたら、それをメモしているブログもありました。メモを見ながら聞くのもまた、より理 解し易くなります。
 子どもの頃には、若い人にはうそのように思われますが、小学4、5年生の時にようやくテレビを見ることが できました。 ラジオの連載物を毎日聞いていて、食事中でもその音が伝わってくると、叱られながら もラジオを聞いていたことを思い出します。 また、高校時代の田舎には今の塾など受験準備するところはなく、大学受験の準備に購入したテキストを元に民放の「大学受験ラジオ講座」で定期的に勉強したことを振り返っています。
 これからも、私の人生にとって、ラジオは欠かせない情報源と音楽など憩いの源になるものと思っています。 携帯電話をワンセグ方式に替えましたが、私にとってはテレビよりもラジオ機能が付いているタイプがいいなと期待しているところです。 皆さんにとってラジオはいかがでしょうか。

食糧とバイオアルコール   2008/05/02
 食糧輸出国が自国内の食糧を確保し、国内の価格高騰を防ぐ為に輸出規制する国も出てきたり、食糧供給、価格高騰が世界的に大きな問題に発展しています。 食糧自給率39%と低い日本も消費物価が上昇し続けており、福田総理は、これらの問題を今年7月開催の北海道洞爺湖サミットの協議課題にしたいと提案しています。
 世界的な食糧高騰の原因は、いろいろなことが原因しているようです。中国やインド、ブラジルなど経済新興国と言われる国の急速な需要増加、オーストラリアに代表する気候変動による作物収穫量と関連する畜産物の激減、原油価格の高騰により穀物など食糧、飼料に回っていた穀物など食糧原料を使用するバイオエネルギー生産、そして穀物の先物市場に投機筋が入りこんだことなどが指摘されています。
 ここ北海道十勝池田町の酪農畜産業に飼料作物や生産資材が高騰し、酪農畜産経営に大問題にもなっています。 人間や人間の食糧となる家畜の飼料をさておいて、化石燃料の代替エネルギーとして食物からアルコール燃料を製造することはいかがなものでしょうか。 食物でなく、木質や麦わら雑草など植物廃材などを原料とするよう利活用することがいいと思います。 木質繊維からアルコールを生成する研究も進んできているようです。 木質などの廃材からアルコールを低生産コストで製造きればとても素晴らしく、人類にとって願ってもないことです。先日、新聞を見ていましたら、米国やカナダ、そして日本の商社が関連してタイ国で、また国内でも木質や廃材を利活用した取り組みが紹介されていました。
 環境問題の原点は、地球に住む人類の数にもあるとおもいますが、世界には飢餓に苦しむ子どもたち、人達がたくさんいます。 このような廃材など食糧に直接結びつかない材料を利用した技術革新に期待し、農畜産物が世界の安定して供給できるようになる日が近づくことを願っています。
 是非、サミットでテーマのひとつとしてテーブルに乗り、いい展開を期待しますが、これ以上問題が拡大せず、世界的に農畜産物の生産供給、価格安定に向かうように願っております。

月刊勝井町長3月分概要   2008/03/25
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近況
① 各学校の卒業式に出席
・ 池田高等学校の卒業証書授与式
 アメリカの大統領、ジョンFケネディも参考にした人だそうですが、瀕死の米沢藩を立て直した上杉鷹山の言葉、“なせば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり”を例にとり、「やればできます」と励ます。
・ 利別小学校
 体育館ステージから、会場ホールに拍手で迎え、卒業証書は一人づつ、席と校長先生の中間にある台でマイクを使用し思い出とお礼を述べて受け取り、校長先生と握手、その後、お母さんかお父さんに色紙を渡し、代わりに花束を受け取って席に戻る。ひとりひとりしっかりと話す場があり、ひとりひとりいい思い出になったことと思われ、とてもすばらしい卒業式でした。 
・ 池田町シニアカレッジ「遊ゆう大学」
 卒業を記念して、皆さん一人ひとりの思い出がつづられた冊子、報告書を読むのが楽しみです。大学の修学旅行など楽しく、愉快で意義深かった4年間、パソコンを教えてもらって孫と写真付きのメールを交換できるようになったなど、思いのつまった冊子でした。
・ 中学校は町議会委員会開催のため欠席したが、これから機会があれば出席したい。
② 文化賞及びスポーツ賞の表彰式
 高島池田中学校野球部の表彰。十勝大会で優勝し、全道大会ではみごと4位に入賞。ボーリング、柔道、スケート、バドミントン、水泳、陸上など様々な分野で、国体、全道大会、十勝大会などいろいろな大会で入賞、大活躍した皆さんに贈られた。受賞をきっかけに、さらに目標を持って努力してください、と話す。
 
③ 池田小学校吹奏楽クラブ「バイバイコンサート」
 3部では5年生4名からなるダンスサークルの演奏にあわせた踊りの披露(上)があったり、元気な演奏、楽しいコンサートでした。6年生9名で卒業すると人数が減るので、加入促進運動もしているので増えて欲しい。
④ 最終となる、ちほく高原鉄道㈱臨時株主総会が開催され、清算が進み最終決算が報告され、既に株主に4万8千252円が戻されたことなどが報告された。株主の皆さんのこれまでの支援に感謝します。基金の残金を跡地整備に助成される。池田町に約1億5千万円来るので、河川や道路整備などに使用する予定です。
 
1) すばらしい介護予防活動?“ふまねっと”
 一年間で延べ2千名実質1千名を超える“ふまねっと”への参加、数十名のフマネットサポーターズの活発な推進活動が行なわれています。
 ボランティアの集いで“ふまねっと”考案者、北海道教育大学釧路校の北澤准教授の講演が行なわれました。
 北澤先生の研究の中で、身体機能の落ちている介護施設の方が30分ほどのふまねっとを継続した結果、2ヶ月間で改善したようすを比較動画で報告され、とてもいい効果が報告されました。
 「1年も経たずにこのように活動が進んでいるのはすごいこと、池田を愛する気持ちがここまでしたと思う、ほかの町にないこと、池田町の取り組みは他に手本がなく、高齢者が担い手となり、介護保険に頼らず介護予防を、自ら予防することはすばらしいこと。財政的にもよいこと、池田町のこのような取り組みが注目され、本州、世界から視察に来ます。」 などと話されました。
 高齢化が進む池田町、地域の理解あるボランティアの皆さんの大きな力で、理論に基づいた運動、財政的にも貢献し、これからの健康づくり、支え合う地域社会で救世主的な運動として高い評価をうけること間違いないものと信じています。
 “ふまねっと”は画期的な運動ですが、池田町のサポーターズの皆さんの活動もとても素晴らしい。町民の皆さんの地区、団体でも体験して欲しいと思います。社会福祉協議会事務局などに相談してみてください。

2) 利別、池田市街で光ファイバー使用可能 
 NTT支店長に2,3年前から要望していた光ファイバー通信ですが、利別地区を初めとして池田市街区に整備されることになりました。費用が少し高くなりますが、テレビのように画像や音声が見聞きできるようになる容量の大きい通信が可能となります。
 パリーグの野球中継がインターネットで見ることが出来るようになる報道もありました。
 とても便利になりますが、全町の範囲では使用できません。地域内の利用率が高まると、池田町全域で利用できるよう、範囲拡大に向けて要望が出来るものと思われます。

3) 新年度に向けて
 町議会で執行方針をのべました。教育行政は新しく就任された萬教育委員長でした。
 当初予算に数字は出ていないが、耐震の問題ある町立病院の将来あるべき体制を決め、設計、建設へと急ぐ必要がある。調査は自治医科大学の学長が会長である地域医療振興協会に委託しているが、厚生労働省退職の方が協会に複数いるなど政府の医療制度に通じ、全国の過疎、辺地の病院や診療所を受託運営しているなど地域医療に詳しい協会の調査結果でもあり、議会の質問に答弁したように結果を尊重して進めるようになる。予算には現れていないが、一番の課題を進める新年度になります。
 町営レストラン事業清算に伴う37年間の剰余金の残額を活かす『子どもの夢基金』をつくりました。子どもや親、子どもを思う先達のご意見やアイデアなども受け、これからその活用の具体策を決めます。 地方交付税や税金でなく、ゼロからの挑戦による事業で先達が残してくれた貴重な財産を “人づくり” に生かしていきます。
 新年度は、最終処分場の工事開始に向けて町道を再整備したり、ふるさと銀河線跡地整備で線路があって課題になっていた河川や南4線町道JR踏切のところなど道路部分を改良します。国の制度変更により、75歳以上の皆さんの医療制度が新しくなり、道内の全市町村の広域連合により後期高齢者医療制度が始まりますのでその会計も出来ます。
 その他も含めて、昨年と同じように、公区長会議で池田町の財政状況や新年度の取り組みをお話しし、このCATVでも同じ内容を説明する予定としています。

木質燃料(木皮、チップ、ペレット)ボイラーの利用  2008/03/11

 最近の新聞記事に帯広市の製材会社が製材で発生する木皮をボイラーに使用し、環境対策とコスト減に結び付けようとする取り組みが出ていました。 木材乾燥ボイラーの燃料に製材工場で出る木皮を使い、灯油や重油でなく、木皮をボイラー燃料にするのは全道でも珍しいということです。
 議会の一般質問で、合併協議、その後の展開に町が連携をとって支援するようにと意見をいただきましたが、先月に十勝中央・豊頃・池田の3森林組合の10月合併に向けて仮調印が行なわれたところです。 加工場の再編も大きな目的でもあるようですが、その製材の他にカラマツ材の品質向上に乾燥機能、その後に製紙工場に販売するチップ生産も予定されていると聞きます。
 現在、石油が高騰したままになっていますが、化石燃料に頼らない森林資源や農産物を利用したエネルギー製造が課題となっています。 森林組合が、自らの工場で製品づくりの中で発生する木皮を燃料として利活用できることは、資源の循環と言う意味でもとても素晴らしいことです。 カラマツ材に熱風を当てて乾燥させることにより、ヤニ除去やひずみを矯正でき付加価値を高めることができるようです。
 ボイラーは名古屋市のメーカー製のようですが、燃料を同社で出る木皮ですべて賄える見込で、コスト削減と環境対策の両面が期待できるようです。 先日、足寄町の副町長に、足寄庁舎に木炭を使用していますがその効果を尋ねた際に、「ペレットの製造にやはり化石燃料を使用することが指摘されています。岩手県の方ではチップボイラーを使用し、コスト削減している公共施設があるようですが、チップボイラーは検討しましたか?」と聞きました。 すると、建設を検討している時に、わざわざスゥエーデンからチップボイラーの売り込みに見えたそうです。 ペレットは圧縮して体積が小さくなっていますが、チップをそのまま使う方が、コストは安いと言っていました。 合併森林組合の加工場で将来チップ工場も整備する予定と聞いていますので、近くにできれば通年にわたって燃料が確保できるように思いますし、ボイラーとその燃料蓄積施設の設置面積を確保できれば、最適のように思われます。
 カラマツ材は、同様の他の木材と比較すると強度が一番、集成材なども100年以上持つと聞いていますし、公共建物に無垢材や集成材を活用すべきと考えています。
 これから改築を予定している池田町立病院や池田中学校などの建設資材、熱源として木皮やチップを原料としたボイラーを木質ペレットのものと比較検討も必要ですが、可能性十分ですし、さらに、これらの取り組みが森林組合を支援、燃料にいたっては継続的に支援することにもなっていくものと思います。


国内産安全作物    2008/03/07

 昨年の生鮮野菜輸入が68万9千トンで、前年と比較して25%減り、過去10年で最も少ない数字となったようですが、以前に起きた冷凍ほうれん草の農薬残留や中国餃子問題など安全性の問題が原因しているようです。 丸谷元町長が参議院議員時代、25年以上も前になるでしょうか、輸入野菜穀物など食物の農薬や防腐添加剤などの問題を水際で厳しくチェックするよう国会で質問し、国産食料品の生産、農業を守らなければならないと演説で訴えていたことを思い出します。
 皆さんご承知のとおり、今や食物自給率がカロリーベースで39%に落ちています。食糧自給率は戦後大きく低下し続け、主要先進国の中で最低水準になりました。 先日、農林省の経営局長さんが帯広で講演した時の資料を見ますと、米の消費が減り畜産、油脂類の消費が増加したことも自給率低下の原因で、豚肉は国内生産52%そのうち国産飼料で育てているのは5%、牛乳・乳製品は国産66%ですが国産飼料による生産は28%と4分の一強となっています。 国産飼料による国内生産を同様に上げますと、牛肉は11%、鶏卵は10%、植物油脂類にあってはわずか2%といった具合です。 中国産はもとより輸入野菜の輸入を控える傾向は続くように思われます。 この状況を前向きにとらえ、消費者の信頼を得る安心野菜、商品づくりに務めるのに、いい機会ではないでしょうか。
 ワインで有名な芸術文化、ファッションの国フランスは農業国で、なんと自給率100%をゆうに超えているのです。 日本も他国のものを金に物を言わせて輸入するのでなく、自給率を重視し安心の食べ物をできるだけ国内生産に向けることが重要と思います。 
 国産については、すでに導入されている生産履歴のトレーサビリティ制度、農薬残留基準遵守のポジティブリスト制度がありますが、これらもしっかりとアピールしていくことも必要です。 国内産野菜は輸入物より価格が高い課題がありますが、食の安心と自給可能な野菜、製造可能な加工食品はなんとか食材の豊富な北海道、十勝など国内で供給できて欲しいものです。
 農協店舗では、採算が大変でもお客様のために国産野菜を扱っています。 国産重視と食の安心がそうさせているものと思います。 とてもいい作物が収穫できる農産地帯池田町で、身近ないい作物を地元の町民が消費することができるのは素晴らしいことです。
 作物のほとんどは農協から首都圏など大消費地に流通されています。品質の良い小麦、氷温貯蔵の高品質小豆、空洞のない信頼のジャガイモ、豆類、長いも、ごぼうなど他に誇れる作物ばかりです。
 付加価値をつけた加工製品の研究、商品化も期待されます。地元でつくり地産地消、情報発信も兼ねた直販的な流通、通信速度も速くなりネット販売流通も有効であるように思います。 ネット関係では、逆の流通として、冬場など十勝で収穫不能な時期に生産可能な本州など他地域の産物を仕入れて、買い物に出かけられない移動不自由な高齢世帯などに届けることも一考でないでしょうか。
 原油高騰により、ブラジルや米国の食物を原料とするバイオ燃料生産急増で大豆や穀物、飼料作物が不足し価格が上昇、日本の輸入量が減り価格も上がる状況になっています。また、飼料穀物が高騰し、北海道、十勝の酪農・畜産にも大変な影響を及ぼす結果となっています。
 このような変化から、国内の消費者の皆さんは、生産履歴が分かり、安心な国内生産の農作物に対する必要性、重要性が高まっています。  北海道十勝にとって、この期をとらえ、小規模農業も含めた野菜そして穀物類の供給基地としての展開を大いに期待できるものと思われます。

地域医療と赤字補填 (町長日誌平成20年3月号原稿案)   2008/03/04
 町民の皆さんの長年の願いでもあった千代田大橋の架け替え工事が完了し、歩行者自転車も含めて安心して通行できる立派な橋になりました。 これまで地球上で起きた地震に耐える強い橋と聞いていますし、救急車、普段の生活、物流や観光など産業にもいい影響が出ることを期待しています。 見晴らしがよくなりましたのでわき見運転、スピードを出し過ぎて事故を起こさないようにしてください。
 CATV町営有線テレビの月刊町長2月号で新年度のことに触れましたが、議会審議を経て今年度の取り組みが始まります。新しく75歳以上の皆さんに対する後期高齢者医療制度が始まりますし、耐震性の問題の町立病院の方向性を決めて早期改築に向かう必要があります。赤平市や留萌市などで財政再生団体に陥らないようにする取り組みで病院経営の問題が大きくクローズアップされています。
 医師確保、赤字拡大で町立病院の経営も大変ですが、最近の農業新聞に、道厚生連経営の池田と同規模の各地域の厚生病院が赤字が増えて所在町の赤字補填が急増している記事が出ていました。病院の収入である診療報酬の改定(減収)が響き、農村部など過疎の自治体で特にきびしい経営が強いられています。
 昨年の地域ケア体制整備構想の素案が明らかになり、十勝管内の高齢者の絶対人口が今後30年間増え続け、要介護度の重い方々も倍以上に増える推計が示されました。 池田においても家族を含めた生活の安心に身近な医療体制が基本と考えています。 帯広に近いと言っても救急や中心部の病院から移ってくる患者の受け皿となるベッドが必要ですし、医療を中心とする在宅、施設両方の対策が必要となってきます。それらの施設整備には大変な金額が必要となりますので、借り入れして建てることになりますが、一年毎の返済額(公債費と言います)も含め、中長期的な財政計画を視野に入れて実施していかねばなりません。そのような中、医療と介護は切り離すことができません。今まだ不明ですが、国の施設整備に対する許可や指導、交付金・補助金、各施設の運営に必要な収入となる診療報酬や介護報酬の問題もあります。
 公立病院の広域化、経営改革も迫られておりますが、十勝地域の機能分担役割も果たし、町民の皆さんにとって安心の池田町立病院であるべきと思っています。