こぼれ話
(子供の爪)
私はレッスンを始めるとき 必ず生徒さんの爪が伸びていないかチェックします。
2〜3日前に切ってあっても 成長期の子供の爪の伸びは とても早くてピアノの鍵盤にカチカチ当たる事があるからです。
伸びていたら 爪切りで切ります。
ほんの1〜2分のおしゃべりですが 色々な話が聞けて楽しいです。
@先日すごーく爪が伸びてたN君。久々の大物に張り切る私。
「さあ、これでレッスン始められるよ。」
「ねえ、足の爪はもっと伸びてるよ。切る?」と靴下を脱ぎ始めます。
「ウーン・・・それは、お母さんに切ってもらいなよ!
ここにはピアノのレッスンをするために きてるんだからね。」と大笑いでした。
A自分で爪が切れるようになってきたMちゃん。
左手は完璧なのに 右手はながーい爪。
「どうしたの?」
「あ、そうだ!左手を切って、足の爪 切って、それから御飯だったから
呼ばれて食べてるうちに忘れちゃった。」・・・おもしろいねえ。
(レッスンバッグ)
楽譜を入れてくるカバンの中身には、その子なりのこだわりがあります。
お誕生日にもらったぬいぐるみを お家には置いて来たくなくて 持ってきたり、
ちょっとの合間にもゲームをしたくて ゲーム機を持ってきたり、
集めてたカードを見せてくれる子もいます。
今までで 1番驚いたのは 楽譜の間から洗濯したママのブラジャーが出てきた時。
ママのお顔が浮かぶだけに 私まであせってしまいました。
それにしても どういう訳で 入ったんでしょうね
(クリスマス会)
毎年クリスマス会をします。
@ ミニコンクール・・・その場に居合わせた皆が審査員です。
1人の持ち点は3点。集計は名前をふせて 皆で足し算します。
きちんと弾いた子に点数が集まって 年少の子が上位に入ったり、びっくりするほど
上達した子も上位に入ります。
いつもはさぼりがちの中学生も 1位には500円の図書券がご褒美に出るので 急にがんばったりします。
それぞれ賞状をもらい、中々いい笑顔です。
A会の最後に10円じゃんけんをします。
みんな10円ずつもって じゃんけんをし、負けたら相手に渡していきます。
誰よりじゃんけんの弱い私。皆からお誘いがかかります。
2年連続 優勝者はTママ。会場にいる子の羨望のまなざし。
Tさんは今年は受験でお休みだから みんな!チャンスだよ!
(お試しレッスン)
おばあちゃんに勧められて 見にきてみたH君。
「見て来い、見て来いって言うから来てみたら 何だ普通の家じゃないか!
何?商売始めたばっかなわけ?」・・・うーん!パンチのきいた一言!
長いこと 教えてるけど まあ、普通の家の中の1室だからねえ。
今から10年くらい前の話です。
うちの音楽室も完全防音室になりましたよ。もう大丈夫です。
@ レッスン室に小さな花の絵を買いました。
レッスンに来て 早速その絵を見つけた小学1年生のY子ちゃん。
腰に手をあてて一言「ほほう・・・油ですな!」。
A 毎週 練習をしてこないT君に「今度練習してこなかったら おしりぺん だよ。」
と約束をしました。
次の週レッスン始まってすぐ私にお尻をむけて 「さ、どうぞ。いいよ。ちょっとがまんすればいいんだから!」
「今週は練習してきたんだからお尻はたたかないよ。別にお尻たたきたいのではなく 練習してきてほしかっただけなんだから」
「へぇそうか、お尻たたきたかったんじゃないのかぁ」
B フランスのニースに旅行した時 海辺で貝殻を拾ってきました。夏になると玄関に飾ります。
Nちゃんがにこにこしながらレッスンにきました。ポケットから私に何かプレゼントです。
でてきたのは夕べのお味噌汁に入っていた蜆の貝殻!今でもニースの貝殻に混じって
黒い小さい蜆の貝殻があります。
もう高校生になってピアノは卒業してしまったけど、本人は覚えていないでしょうね