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てぶくろを買いに 第1・2時 フラッシュ版

TOSS空知大沼靖治
作成日2005年1月22日
更新日2010年9月 6日

酒井臣吾先生が提唱されたシナリオ「てぶくろを買いに」の追試です。第1・2時用のフラッシュサイトです。構図を考え、黄ボール紙に下絵をかかせる指導が効果的にできます。 2002年2月札幌市で行われた第11回酒井塾の講座と、「楽しい絵画教室」(明治図書)17号のP44を参考にしました。

準備 八つ切りの黄ボール紙人数分 4Bの鉛筆 ラフスケッチ用の西洋紙(ハガキくらいの大きさ)1人3〜4枚  新美南吉「てぶくろを買いに」の本か、最後の部分(子ぎつねが母ぎつねと山へ帰る場面)を1部コピーしておく


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1 物語の最後の部分を読み聞かせてイメージさせる

新実南吉 『てぶくろを買いに』を読み聞かせる。

全部読むと、かなり長い。できれば事前に読みきかせておいて、ここでは最後の部分(子ぎつねが母ぎつねと山へ帰る場面)だけを読むとよい。

発問1 このあと2匹のきつねはどうしたと思いますか。

指名する。「山に帰る」「森のすみかにもどっていく」などの反応が出るだろう。

説明1 そう、今日から「2匹のきつねが森の方に帰って行く場面」をかきます。

発問2 その場面で見えるものは何ですか。

指名する。「きつねの親子」「山」「月」「雪」「木」「森」など。 

発問3 このお話の文章に出てこないけど、かき入れたいものはありませんか。

指名する。「川」「橋」「ふくろう」「山小屋」「雲」など。

2 必ずかくものを確認する

説明2 かいているうちに、かきたいものがもっとでてくるかもしれませんね。でもみんなが必ずかくものを決めます。これを必ずかくことが約束1です。

テンポよくクリックしてきつねの親子 月 雪 森と提示する。 全員で読ませる。

ロングの構図を教える

説明3 もうひとつあります。よく見ていてね。これは近くで見た絵です。アップの構図といいます。逆に、これは遠くで見た絵です。ロングの構図といいます。

バックボタンを使いアップとロングの構図をくりかえして見せる。

説明4 今回はロングの構図でかきます。そのために、「きつねを小さくする」 これが約束2です。

全員に読ませる。

ラフスケッチをさせる

ラフスケッチとはどんなものなのかを知らせる。1つめの例をテンポよく提示する。

説明5 この小さな紙、2、3枚に簡単なスケッチをします。こんなに簡単な絵でいいんですよ。 「ここに森を置いて、山をかこうかな?」とか 「ここにきつねを置いて、月をここにかこうかな?」などと、いろいろためしがきをするのです。

赤い線を表示させて、月の位置が中心や対角線線上にかからないように注意をする。次のクリックで月が動く。

説明6 ただし、月はここにかかないほうがいいという場所があります。この赤い線の上には月をかかないようにしましょう。

2つめの例もテンポよく提示する。川や湖をかいて月を映してもよいことを知らせる。月の位置も注意する。

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指示1 いろいろ試してごらんなさい。

子ども達がかきはじめたら、例示の絵をクリックして消しておく。

ラフスケッチがはじまったら机間巡視をして褒める。

1・2枚かきあがったところで、隣同士で鑑賞させる。

指示2 途中の人もいるでしょうが手のものをおきなさい。隣同士みせあってごらんなさい。

次に、スクリーンで地面の傾きをテンポよく提示して説明する。

説明7 このように雪の地面が水平になっている人はいませんか。これはあまりよくないのです。こう傾けたり、ふくらませたり、へこませたり、斜めの線を2本組み合わせたりするとよくなります。

指示3 今までと違う傾きで、もう1枚挑戦してごらんなさい。

気に入った構図を1つ選択させる。

指示4 ああ、これが気に入ったという1枚を持ち上げなさい。ほかのはしまいなさい。

きつねの練習をさせる

説明8 まず、きつねをかきます。コツがあるから練習します。さっきのスケッチの紙の裏に練習します。

顔の例を提示する。ほそめにかくとよいことを知らせる。子どもたちがかく時は、もう1回クリックして例示の絵を消す。

指示5 顔をかきなさい。上を向いても下を向いてもいいです。

耳の例を提示する。次の指示を出したら消す。

指示6 耳は立っています。かきなさい。

しっぽのかきかたを例示する。しっぽが頭と一直線にならないように注意させる。

説明9 しっぽをかきます。ふとおく、ながあく。でも頭の後ろまっすぐでは動きがありませんね。横とか、向かいにすると動きがでます。

指示7 しっぽをかいてごらんなさい。

体のつなぎを提示する。やせていることに気をつけさせる。

指示8 体をつなぎます。少しやせ気味にかきなさい。

足の例を提示する。

指示9 足をかきなさい。

黄ボール紙に下絵をかかせる

下絵をかく時の注意を説明する。黄ボール紙を机の上に出させる。

説明10 まずきつねの親子からかきます。 けっしてけしごむはつかってはいけません。 鉛筆はぐいぐいと、強くかきなさい。

ここからはカタツムリの線でかかせるので注意させる。

指示10 きつねの親子を小さくかきます。かたつむりがスタートします ようい スタート・・

森のかきかたの注意を説明する。

説明11 次に森をかきます。森の木は、1本1本しっかりとかきなさい。決していいかげんにかいてはいけません。 こうやって閉じた線にしなさい。1つ1つ重ねていくのです。

カタツムリの線でかかせる。さっとかいてしまう子がいないように集中させてからかかせる。

指示11 かたつむりがスタートします ようい スタート・・

月の位置をもう一度確認してかかせる。月はドラッグできるようになっているので、「ここにかいてもいいですか?」などと問答をして確認するとよい。

説明12 月をかきます。三日月、半月、満月、どれでもいいですが、大きすぎない方がいいです。かいてはいけない場所がありましたね。この線の上に月をかいてはいけません。 ここはいいですか?ここは?ここは?

指示12 月をかいてごらんなさい。

月ができたら、次の時間に雪を彩色することを説明する。白絵の具を2本ほど用意させるとよい。


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