酒井臣吾先生が提唱する手のかき方のエキスの授業の追試です。たった1時間の授業で、子どもたちが手をかく技能を習得します。
準備 八つ切りの画用紙を半分にした物 4枚×人数 サインペン
「今日は、だれでも手がかける方法を勉強します。」
手をみせる。マジックで手のひら、手の甲を縁取りする。(図1)
ここは手のひらといいます。ここは手の甲です。人間の手は5本の指と手のひらでできています。5本の指の中で仲間はずれは親指です。生えている場所と向きが違いますね。
「最初に手のひらをかきます。」手のひらを板書する。画用紙のふちもかいておく。
「自分の手のひらをみてごらん。何がありますか?」「しわです。」(図2)
手のひらと手のしわをかきます。ゆっくりやりなさい。
「次は親指です。生えているところからかきます。」(図3)
指をだしなさい。先生は黒板に、みなさんは空気に、いっしょにかきます。
空がきだけは大沼の発案である。手順を覚えさせるためと空白禁止が目的である。
人さし指から小指までいっしょに空がきさせる。しわもかく。
「次は人差し指です。ここから生えていますね。1、2、3・・とかきます。」(図4)
「次は中指です。ちょっと背が高いよ。1、2、3・・」
など関節を意識させるために123と言いながらかく。同様に小指まで順番にかいていく。(図5・6・7)
ここまで例示してから(図8)、ペンでかかせる。ゆっくりカタツムリの線でかかせる。早くかけた子はもう1つかかせて時間調整をする。
手の甲も同じやりかたでかけるのです。
例示する。手の甲→親指→人さし指から小指の順でかく、最後に関節の渦巻きのようなしわ、つめもかく。例示したあとにかかせる。(図9)
人間の指はいつも、パーではない。グーになったり、つまんだり、にぎったり、いろんな形になる。でも、どんな形でも、このやり方でかくことができます。
中指と小指をおった手 と 人差し指、小指をおった手を例示する。(図10)
好きに指におった手を2つかいてごらんなさい。
特徴のあるもの・丁寧なものを紹介。賞賛する。
本実践はsouple第18号 P58〜75と2002年8月1日開催の「酒井式描画指導法in留萌」参加時の個人メモをもとに発問・指示をくみたてました。