低学年から高学年まで、美しく見ごたえのある作品に仕上がります。10割の成功率です。
上は2011年9月17日北海道の講座での酒井先生の見本作品です。作例は大沼の作品です。
準備 カットした白画用紙(32cm×44cm ) 八つ切り黒い画用紙の半分2枚(1枚は予備) クレヨン 綿棒2本くらい 水彩絵の具 スティックのり
太い黒マジック学級で数本 空色絵の具学級で3〜4本) 新聞1日分くらい
島引き鬼のお話をする。
まず子どもたちを、教師の席に集めて演示する。
太陽をクレヨンでぐりぐりかきます。真ん中はさけましょう。かいたら綿棒でつるつるにのばします。
クレヨンの先には別の色がついていることがあるので、ティッシュでふき取らせる。なるべく上の方、中心を避けて右か左のほうにかく。
ゆっくり波をかきます。なるべく右と左の高さがちがうようにします。
一部なら線がかさなってもよい。やりすぎはよくない。
波に写っている光をかきます。 横横横・・・・・・とクレヨンを動かします。縦には動かさないほうがいいです。
光はオレンジだけでなく黄色やピンクでもよいです。色を重ねてもいいです。
(写真加工協力 佐藤学氏)
離れたところにも少し光っているところをつくってもよい。
教師の周りに集めてやってみせる。新聞を厚めにしく。
青・水色・黄色をパレットに用意して、水で溶いておきます。
筆洗いのきれいな水を、画用紙に描いた海の部分にどばっと出して、大きな筆でひろげます。決してこすってはいけません。
注意: 水がたまりすぎた場合、画用紙の真ん中に水を集めて水入れにじゃばっと捨てる。乾燥棚に移動するときにも水が垂れることがなくなる。
できるだけ大きな筆で広げる。なければ太目の筆を2本もってもよい。
青・空色・黄色をすーっと水にのせていきます。ごしごしはしてはいけません。
なるべく白いところをのこさない。
空色は作るのではなく10人に1本くらい学級で用意しておくとよい。 このまま新聞ごと移動させて完全に乾燥させる。水がたれるので注意。
乾燥後、新聞にはさんでアイロンをかけると平らになる。
太陽からグラデーションで塗っていく。赤→黄色→夕焼け色 でもいいし、最後に空の色にしてもよい。
太陽の周りをさきに太陽と同じ色で囲んでしまう方法もある。
太陽の周りを3重くらい、太陽と同じクレヨンでかこみます。
赤っぽい色を混ぜたり、黄色を混ぜたりして、だんだん夕やけ空にしてもいいです。
また、青い空にもどっていってもいいです。
9月17日の講座では、鬼を黒い紙にかいて、紙版画のようにきりとる方法を教えていただいた。これも子どもたちを集めて演示する。
鬼をこのようにパーツでかきます。クレヨンはうす紫・黄緑・緑・茶色がいいです。
線をのこすように切り取ります。目は大きくしましょう。
※作品例のように足やパンツをつけてもよい。
切り取った部品を、作品の上でいろいろならべて、構図を決めることを説明する。
島と体をいろいろにおいて、ポーズを決めます。気に入らない部品があったら新しくします。
ポーズが決まったら、新聞の上でのりをつけてから、貼ります。
部品は新聞の上で縁までのりをつけてから絵にのせて、貼る。
子どもによっては海の上に直接のりをつけるケースが考えられる(のりがはみ出して汚い)ので実態によってはのりのつけ方を指導する必要がある。
子どもたちを集めて、目や歯や角や口の色の塗り方を演示する。必ず白を入れないときれいに発色しない。
目は絵の具の白をどろどろにしてぬります。角や髪の毛や鼻や口に色をぬる時も必ず白を入れてぬります。
黒目はかわいてからマジックで入れます。
(作例では忘れているが 鼻もぬるとよい)
子どもを集めて演示する。
綱は、毛糸などを貼る方法もあるし、絵の具でかく方法もある。今回は、太い黒マジックで太く綱をかいて、その上で白を混ぜた黄色をちょんちょんとかいていった。
綱の描き方に悩む子には、毛糸などを用意してやり、いろいろ置いて見せてやるとよい。
鬼の体がかたい子には、綱を自由に柔らかく描くとバランスが良くなることをアドバイスする。(下は参加者作品)
あとは、水面の波、鬼や島の影、島に木や鳥、びっくりして飛び上がっている海の生き物などを自由にかいていく。