スリー・ドッグ・ナイト
スリー・ドッグ・ナイト/オールド・ファッションド・ラヴ・ソング
スリー・ドッグ・ナイトは、1967年3人のヴォーカル・トリオと黒人ドラマーを含む4人のインスツメンタル・グルーフ゜の総勢7人で誕生した。
68年5月、ウイスキー・ア・ゴー・ゴーにデビュー出演。69年には、R&Bのトップ・スター、故オーティス・レディングの代表的ナンバーである「トライ・ア・リトル・テンダネス」で全米22位となった。
スリー・ドッグ・ナイトは、ヴォーカルとインスツメンタルがセパレートされているところに特徴がある。
完璧なヴォーカルハーモニーが売り物で、ステージでは楽器を持たない3人がステージいっぱいに動きまわり、視覚的な効果をも作りだし、エキサイティングなショーを展開する。
黒っぽいフィーリングと高度な音楽性を持ったロック・グループである。
また、選曲の良さには定評があり、ニルソンの「ワン」、エルトン・ジョンの「ユア・ソング」、ランディー・ニューマンの「ママ・トールド・ミー」等の若手ソング・ライターの曲をいち早く取り上げている。
71年には、「喜びの世界」が全米ナンバー・ワンとなり、新たなブームがまきおこった。
この曲(71年全米4位)は、カーペンターズに数多くの曲を提供いているポール・ウイリアムスの作であり、ポップ・センス抜群な、しかしスリー・ドッグ・ナイトらしいラヴ・バラードとなっている。また、彼らのシングル中で、最も日本人の琴線にふれる曲である。