グラス・ルーツ
グラス・ルーツ/恋は二人のハーモニー
ソング・ライター/プロデューサーのスティーヴ・バリとP.Fスローンの二人は、60年代中期にファンタスティック・バギーズなるホット・ロッド・グループ名でレコードを出していたが、このグループもスタート当初は2人のプロジェクト・チームだった。
デビュー曲がヒットした後、67年にロサンゼルスのクラブで活動していたバンド、サーティーンス・フロアーが、グラス・ルーツとなった。
メンバーは、ウォーレン・エントナー、クリード・ブラットン(ギター)、ロブ・グリル(ベース)、そしてリック・コーンセ(ドラムス)のライン・ナップで、「今日を生きよう」、「真夜中の誓い」等のヒットで、人気グループとなった。
この曲は、ダンヒル・レコードをその設立当初からひっぱってきた彼らの最後のTOP20ヒット(全米16位)。
粗削りなハーモニーがへたうまの魅力を出しているヤンキー・サウンドが彼らの売りだが、ヒット曲は案外マイナーな曲調が多い。
ダンヒル・サウンドは、初期はフォーク・ロック、後期はスリー・ドッグ・ナイトが中心だったが、彼らは音楽的にその中間を埋める存在であった。