なつかしの70年代ポップス

NO.7 ◆◆71年1月◆◆  

今回からは、HBC「ベストテン北海道」とSTVのランクを別々に掲載しました。
ラジオ曲によって随分ランキングが違うようです。
アーティスト紹介は、アース&ファイアーとルー・クリスティです。
1971年HITS 1月
HBC ベストテン北海道
1/27 1/20 1/13 曲 名 アーティスト
1 1 3 シーズン アース&ファイアー
2 2 1 魔法 ルー・クリスティー
3 5 7 悲しき初恋 パートリッジ・ファミリー
4 3 2 虹を架けよう オリジナル・キャスト
5 7 4 ピノキオ ダニエル・ビダル
6 4 6 バイ・バイ・ラヴ サイモン&ガーファンクル
7 6 10 男の世界 ジェリー・ウォーレンス
8 - - この胸のときめき エルビス・プレスリー
9 - - カモン・エブリバディー UFO
10 8 5 霧の中の二人 マッシュ・マカーン
9 9 移民の歌 レッド・ツェッペリン
10 - 想いでのサンバーナディーノ クリスティー
8 あなたのとりこ シルビー・バルタン
STV洋楽ランキング
1/27 1/20 1/13 曲 名 アーティスト
1 1 - シーズン アース&ファイアー
2 4 3 男の世界 ジェリー・ウォーレンス
3 5 1 雪が降る アダモ
4 2 2 魔法 ルー・クリスティー
5 3 4 霧の中の二人 マッシュ・マカーン
6 8 7 レット・イット・ビー ビートルズ
7 - 10 この胸のときめき エルビス・プレスリー
8 - - カモン・エブリバディー UFO
9 - 6 悲しき鉄道員 ショッキング・ブルー
10 - - 太陽は燃えている エンゲルベルト・フンパーディンク
6 5 傷あと ジャンニ・ナザーロ
7 8 悲しき初恋 パートリッジ・ファミリー
9 - 虹を架けよう オリジナル・キャスト
10 9 あなたのとりこ シルビー・バルタン
アース・アンド・ファイアー/シーズン
ショッキング・ブルーの「ヴィーナス」の世界的大ヒットに触発され、オランダから雨後のタケノコのようにいろんなグループが紹介された70年代初頭、ダッチ・サウンドの中でも一番プログレッシヴな音を聞かせていたのが彼らである。
本国ではデビュー1年たらずで「シーズン」「ルビーは俺のもの」「ワイルド・アンド・エクサイティング」などのヒットを飛ばし人気グループに。日本では、「シーズン」が71年春オリコン8位を記録。
寂しげというより、退廃的なムードのただよう曲だ。
メンバーは紅一点のジャーネイをリード・ヴォーカルにフィーチャーした5人組。
続いて「明日への叫び」もスマッシュ・ヒットしたが、どうしてもショッキング・ブルーの亜流の感はぬぐえなかった。
ルー・クリスティ/魔法
ルー・クリスティはレコード会社を転々と移籍して歩いた。
62年にはルーレットに移籍し、「悲しき笑顔」(63年、全米6位)が初の大ヒットとなった。
MGMでは「恋のひらめき」(66年全米1位)が再び大ヒット。
その後も転々とし、69年ブッタから「アイム・ゴナ・メイク・ユー・マイン」が全米10位と神出鬼没、米ポップス界の旅ガラスだ。
この曲は、そんなレコード会社遍歴が一段落した後、ブッタからリリースされた日本だけのビッグ・ヒットでオリコン・チャート7位、20万枚以上のセールスを記録した、70年の洋楽シーンを代表する名曲である。
この曲が流行った70年12月〜71年1月は、ジェリー・ウォレス「男の世界」とマッシュ・マカーン「霧の中の二人」(共にオリコン1位)の2大強力曲が立て続けにヒットしているというレベルの高さ。
そんな中でヒット・チャートの上位を賑わせた「魔法」は、この時代に洋楽を聞き漁った人達にとって想いでの1曲となっていることだろう。

洋楽がTOP3独占

1971年1月11日付オリコンTOP10

1.霧の中の二人/マッシュ・マカーン
2.悲しき鉄道員/ショッキング・ブルー
3.男の世界/ジェリー・ウォレス
4.走れコウタロー/ソルティー・シュガー
5.おんな占い/南 有二とフルセイルズ
6.生きがい/由紀さおり
7.誰かさんと誰かさん/ザ・ドリフターズ
8.京都慕情/渚ゆう子
9.京都の恋/渚ゆう子
10.愛のきずな/阿倍律子
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1997年9月21日作成