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注意欠陥・多動性障害(ADHD)
Attention-Deficit/Hyperactivity
Disorder
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| 最終更新日:2002年4月30日 |
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ADHDの名前は、知っている方もいるかもしれません。「のびた・ジャイアン症候群」といわれテレビや本などでよく取り上げられているため、新しい疾患かと思われるかもしれませんが、100年前から医学書で確認されています。ドイツの一般的な話で(ホフマン・ストルプター)ADHDの子供を描写しており、“子供たちのリズム”の中に書かれています。 落着きがない(多動)、衝動的、不注意が大きな特徴ですが、大きく分けると多動や衝動性が目立つジャイアンタイプのものと、不注意が目立つのびたタイプのものがあります。 *症状* けれどもこれは何も珍しいことではなく、子供には普通に見られることです。しかしADHDの子供の場合、他の子より著しく頻繁でこれが学校や家庭で問題となります。 アメリカでは薬物治療が一般的で、中枢神経刺激剤(リタリンなど)を必要量で一日3回投与しますが、日本では薬に対する抵抗感がまだあるようです。 |
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診断基準
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*ADHDとLD*
ADHDには、LD(Learning Disorders:学習障害)が併発していることが多く、全体の30%以上(軽度を含めると90%以上)の子供が併せ持っています。そのためADHDとLDを混同して用いられていた時期には本来のADHDの病態に気づかれることなくLDという誤った診断を受けていました。LDとは知力に比較して、ある種類の学力が他の学力に比べて著しく劣っている状態をいいます。ADHDとLDは脳の非常に限られた部分の機能の低下や発達の遅れが見られる点が共通しています。それに対して精神遅滞や自閉症などでは、脳のより広範囲な部位に障害が起こっているのです。ADHDでは脳の個別の機能自体には全く問題はないのに抑制機能や統合機能がうまく働かず問題行動につながってしまいます。LDとは読む、書く、話す、計算する、推論するなど、学習に関連する領域の一つに(あるいはいくつかに)障害がある状態をいいます。
*基本的対応*
ADHDは現行の教育制度では、あたかも落ちこぼれのように思われていますがそうではありません。それどころか彼らの多くは直観力にすぐれ、既成のわくに縛られず、自分の好きな事に対してはどんな困難も意に介さず大きな力を出すことが出来るという豊かな才能を内に秘めているのです。しかし、落着きがなく集中力が持続しないADHDの子は、十分な教育の恩恵を受けにくかったり、”どうして自分は他の子と違うのだろう”という劣等感から優れた素質を表に出さず、埋もれたまま終わってしまうことが少なくありません。不得意な部分は1対1で、静かな環境のもとで具体的な例を用いて繰り返し教えてあげましょう。また、相対的に強い部分をより強めて、不得意分野を補ってやるというやり方もあります。絵が得意な子、運動が得意な子とさまざまですが、その子に応じて多くの自信が生まれるように導いてあげましょう。
子供達は、集団生活の中で、譲り合いや順番を待つなどのルールを少しずつ学んでいきます。しかしADHDの子は、その場の空気をなかなかつかめず、それがもとでケンカや争いになることが多いのです。それぞれの言い分を聞き、何をして、どうされて、どんな気持ちなのかを言葉で表現できるよう励まします。そしてどこが悪くてケンカになったのかを分かりやすく説明してあげましょう。
参考文献 |