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| 最終更新日:2002年4月27日 |
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自閉症圏の障害の総称であり、以下の特徴を3歳以前より持っている人のことをいいます。 T)対人関係が薄くて社会性の発達が悪い。 U)コミュニケーションの障害がある。(言語発達が遅れる) その中でそれぞれの特徴が顕著である場合に「自閉症」、特徴はあるけれどそれ程症状が強くない、一部の症状は目立たない、あるいは発症年齢が遅い場合「特定不能の広汎性発達障害、非定型自閉症」と診断します。もともと知的能力は全体が低いのではなく高い部分もあり、非常にアンバランスなのですが、知的発達の遅れや言葉の発達の遅れが全くなく、人関係以外ではある程度の適応能力を持っているものを「高機能の自閉症、アスペルガー症候群」と診断します。 しかし今現在、専門家の中でも分類が統一されておらず、解明されていない部分も多く残されているため、今回は『自閉症』に的をしぼり説明します。
*病理的原因* 30数年前までは、両親の性格や育て方の問題が原因と考えられていましたが、現在では完全に否定されています。妊娠のごく初期の何らかの脳機能の障害、または成熟の遅れが主要な原因あることは間違いないのですが、原因の特定にはいたっていません。
*自閉症の認知機能障害* 自閉症の子供たちは、他人の感情を表情や声のトーンで理解することが難しいため、相手の怒りや悲しみを感じ取れません。ごまかそうとする意図も分からず相手の言葉をそのままオウム返しにしたり、その場に合わないことを早口でしやべったりしてしまいます。 これは健常児が人の顔の上半分を手がかりとし顔の表情を認知するのに対し、自閉症児は人の口や眼の領域を社会的な意味を持たない純粋なパターンとして扱うために生じる現象です。 また、非常に強いこだわりを持つケースが多いため、毎日繰り返される物事の手順や道順、習慣等に変化が生じると、対応が出来ずにしばしばパニックを起こしてしまいます。くるくると回るものや流れる水を非常に好み、規則的に並んだものや数がずらずらと並んでいる時刻表などをすべて暗記してしまうこともあります。 自分の体を傷つけてしまう自傷行動や、極度の偏食がある子も少なくないので、どんな困難を持ち合わせているのか事前に詳細を確認するのがもっとも大切ではないでしょうか。
*パニックを起こしたときは* 不安材料を取り除き、安全であることを根気良く伝えて下さい。周囲の声が慌てていたり、高過ぎたりすると本人の耳にはもう何も届かなくなり、パニックが増すばかりです。声を一定のものにし、繰り返し何度も声かけをして下さい。また、言語的指示よりビジュアルな課題のほうが理解しやすい傾向があり、絵や写真などで指示を出すことで思った以上の理解をしたケースもあります。
広汎性発達障害の中でも、自閉症は程度の差はありますが、最も対応の難しい障害の一つです。何を考えているのか伝わらず、殻に閉じこもっている冷たい子という印象がありますが、実際は正反対で、非常にやさしく敏感で、彼らなりの特有なやり方でまわりをじつに良く見ている子供です。彼らもまた愛されたいと望み、自分の中から湧き出す感情と必死で葛藤しているのです。 |