水生昆虫
今、一番はまっているのが、ゲンゴロウやタガメなどの水生昆虫です。        
飼育,ブリードとも手間(餌の確保)が掛かりますが、非常に簡単です。      
今では、貴重になってしまったムシ達の飼育,ブリードを紹介します。
@ゲンゴロウ
我が家では、国産では、ゲンゴロウ,マルコガタノゲンゴロウ,クロゲンゴロウ等10種類程度とシャープゲンゴロウモドキ(コ)及び外国産のフチトリゲンゴロウ,ヒメフチトリゲンゴロウ,オオマダラゲンゴロウ等を飼育,ブリードしています。
            
国産のムシ達は、北関東で採集したものです。
自分で生息場所を探し、採集するのも非常に楽しく、採集したものを年々ブリードする事も又楽しく、きっと一生やめられない趣味だと思っています。          
きっと、これを見ている方もそうだと思います。     

飼育ケースは、ガラスやアクリルの30〜90cm水槽を使用しています。 
                      
1種類につき約1〜6ペアですが飼育頭数及びムシの大きさにより水槽の大きさを決めています。         
ちなみに、ゲンゴロウは5ペアで90cm水槽です。

温度は、国産は真夏で30℃以下(部屋をクーラーで冷やしてます)で他の季節は何もしていません。(季節の温度のまま)
外国産は、一年中25℃以上にしています。
餌は、にぼしやクリル,金魚の死んだもの(タガメの食べた後のもの)等です。                    
 
水は、温度を合わせた水道水(できれば1日汲み置きしたもの)。
水深は、15〜20cm程にしています。
ゲンゴロウは餌を結構食い散らかすので、パワーフィルターやスポンジフィルターの濾過をしています。
もちろん、水槽内のゴミは、週一回に水変えの際に取っています。

この程度行っていれば、大型のゲンゴロウは、2〜4年,小型のゲンゴロウは寿命通り1年飼育できます。
水槽内には、ホテイアオイやオモダカ,アナカリス等の水草を足場や産卵する場所の為に入れています。(入れないと泳ぎ疲れて死にます)
あと、甲羅干しをするので流木なども水面より約10cm出す様にして入れています。
ゲンゴロウの幼虫飼育

水槽内にペアとホテイアオイやオモダカを入れておいた結果、、全種類のゲンゴロウのブリードができました

卵は細長く、大型ゲンゴロウ類は、ホテイアオイの茎(浮かんでいる茎やランナー)やオモダカの茎の中に産み付けます。                             
小型のゲンゴロウ類は、ホテイアオイのフサフサした根っこやアナカリスの葉や茎の表面に産み付けます。
                                    
産んでから約2週間で幼虫は孵化し、すぐにアカムシなどのよく動く小さなムシや孵化したてのオタマジャクシに食いつき体液を吸います。
2回脱皮し3令幼虫まで約1ヶ月程かかります。              
この間ほとんど毎日、初令にはアカムシや孵化したてのオタマジャクシ,2令にはアカムシや小さなオタマジャクシ,メダカ,ドジョウをあげ、3令には、コアカや5p程のドジョウなどの小型の魚をあげます。

水深は、1cm程度で尾の先が出る様にします(呼吸の為)
水草を入れて幼虫の足場を作った場合は水深を深くしても大丈夫です。
幼虫を入れるケースは大きめの方が脱皮の失敗がなく良い結果がでます。  
水交換は、水量が少ない分毎日行っています。

2週間程で餌を食べなくなったら、いよいよ蛹になりますのでピートモスを湿らせ(手でにぎって水が出ない程度)小型のケースに深さ約10cm入れ、3令幼虫をピートモスの表面に置きます。
1時間〜1日するとピートモスの中にもぐって蛹室を作り、約2週間で成虫の誕生となります  
                                          
以上の様に非常に手間(餌の確保)は、かかりますが、成虫が誕生した時はかなり感動ものです

我が家では、国産のゲンゴロウやタガメ等の水生昆虫は全て採集し、累代飼育していますが、最近は、採れる所も少なくなり、貴重になってしまったムシ達を大事にしたいと思います。
Aタガメ,タイコウチ      
ゲンゴロウとともに今では、余り見かけなくなってしまったタガメやタイコウチ等の水生カメムシ目の飼育,ブリードを紹介します。
ここでは、
タガメの飼育状態を紹介します。

成虫飼育は、共食いが多いので通常個別飼育します。
(タイコウチやコオイムシ,ミズカマキリなどは、多頭飼いでも大丈夫です)
我が家では、置くスペースが広くないのでペットショップに売っているミニケースやブロー容器を使用しています。

水深は、10cm程で小さな流木や飾り物の水草を入れて足場にしています。
餌は、フナや金魚を週に1〜3回あげています。
(餌が欲しい時は、入っている容器をツメでコツンとはじくと前足をガッと広げます)

水変えは、餌やりの前に水温を合わせた水道水(できれば、1日汲み置きした水)でしています
通常の飼育は以上の様にしています。
水温は、季節に合わせて、ヒーター等は使用していません。

ブリードは、毎年2〜3月の冬眠明けに餌を食べる様になり、いっしょにしても共食いの心配がないかな・・・と判断した時60cm以上の水槽に流木や水草をいくつか入れ、そして餌も豊富に入れてペアを水槽に入れます。
♂が水面を揺らす動作を見つけたら、ペアリング→産卵が成功した様なものです。
水面を揺らす動作を確認できない時(主に夜しているから)でも、そのままペアを入れておけば、流木などの水面より高い所に卵を約50〜100個産み付けます。
そのまま、水槽内に卵を置いておくと♀が壊してしまうので、別の、水を10cm程入れたケースに卵が着いている流木ごと入れ替え水分を霧吹きで毎日与えます。(卵は水面より高い位置にする事)

約1週間で幼虫がいっせいに誕生します。
体の表面が、縞模様に変わってきたらめんどうでも1頭ずつ個別飼育しています。
(いっしょにしているとそのうちに共食いで1頭になってしまいます)
餌は体長にあわせて、オタマジャクシやメダカ,コアカを与えます。(アカムシは食べません)
約1ヶ月強で成虫になります。

幼虫飼育で注意する事は、水深を深くしない事です。足場等がしっかりしていれば大丈夫ですが、水草等の足場だと餌の重さ(水より比重が重い)でおぼれてしまいます。

以上が飼育,ブリードの紹介ですが、やはり餌の確保がとても大変ですが、かっこいい昆虫ですので、 大事にして行きたいと思います。
ゲンゴロウ3令幼虫 体長約5〜6cmあります 
水槽の濾過装置の管に産み
付けられた卵
タガメ ♀の成虫    
インドシナオオタイコウチ♂  
国産のタイコウチより1~2回り大き
く、見応え十分
孵化したばっかりのフチトリゲンゴロウの初令幼虫
羽化して4日目のフチトリゲンゴロウの新成虫
ボタンをクリックすると写真が
スライドします
以下は家で飼育しているゲンゴロウの1部を紹介します。              
タイ産 ヒメフチトリゲンゴロウ
    フチトリゲンゴロウ  
北海道産 ゲンゴロウモドキ
石川県産 シャープゲンゴロウモドキ
 
シマゲン,ハイイロ,ホソセスジ  
オオマダラゲンゴロウ タイ産  
秋田県産 マルコガタノゲンゴロウ
西表島産 コガタノゲンゴロウ
オキナワスジゲンゴロウのペア
南方系中〜小型種
トビイロ,ウスイロシマ,
オキナワスジゲンゴロウ         
画面中央(オキスジの斜め右下)
にオキスジの卵がマツモに付いてます。               
フチトリゲンゴロウのサナギ
表面に出て来てサナギになりました  
2003年4月に誕生しました。 オキナワスジゲンゴロウのチビです。    
初令幼虫 体長約3o    
一緒に写っているのは冷凍アカムシ
 
2令幼虫 体長約7o
初令から2令になるまでは2〜4日
3令幼虫 体長約10mm       
上に写っているのは、アカムシ   
2令から3令までは4日程で、次はいよいよ上陸して蛹です。
(2003.4.14撮影)          
1令幼虫の初食は冷凍アカムシです。
体色が赤くなっています。      
4.21〜上陸開始です。  
3令から約1週間でした。     
上陸は窪みに身体を入れて、周りの土をかぶせて行きます。    
土繭を作り、中で蛹になるのでしょうか?
 
これは、5.1羽化したウスイロシマゲンゴロウです。
オキスジもそろそろ羽化?   
体長約8oのウスイロシマゲンゴロウ
の蛹です。
2003年5月に飼育したかったオオミズスマシが家に来ました。        
ほとんど1日クルクル回っています。
   
2003.6.14にガムシが産卵しました。 
カマキリの様に泡の中に産卵管を入れて卵を産んでいます。      
ガムシの3令幼虫です。       
モノアラガイの他アカムシもよく食べます。   
ゲンゴロウの幼虫よりかなりボリュウムがあります。
  
2003年採集物の1部です。             
コオイムシオオコオイムシの幼虫です。          
コオイムシは♂1頭♀2頭の為、♂は卵をショイッパナシです。 
  
下は、ハイイロゲンゴロウの終令幼虫です。         
明日中には、上陸しそうです。 
2003.7.27採集      
      
これは、岡山県産のタガメのF1個体です。            
来年のブリード用にと譲って頂いた個体です。     
羽化後、約2週間という事で食欲も凄まじく、自分の体長より大きなフナを全身で捕らえて体液を吸収しています。
    
♀タガメ
♂タガメ
左隣のハイイロゲンゴロウの幼虫が羽化しました。      
2頭共♂です。    
まだ、体色が白っぽく柔らかいです。
1週間程共食い防止の為、個別に飼育します。            
上陸後、ちょうど1週間で羽化しました。
2003.8.3撮影
ガムシが羽化しました。       
体色が赤く柔らかそうです。    
体長は天然物より小さそうです。 
上陸後、約2週間で羽化しました。 
2003.8.3撮影   
藤沢市で採集したヘイケボタル♀です。        
毎晩消灯後、発光させながら、ケース内を動き回り目を楽しませて
くれています。       
♀1匹だけなので、産卵は難しいとの事・・・残念。