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茅葺き腕木門の解体保存

長野市松代町

2018年

保存用解体:埴科建設


現代ではきわめて貴重になった茅葺きの、腕木門の解体保存に協力させていただきました。
 ちなみに腕木門というのは、下図のように、両腕を水平に広げたような構造となっている門で、
松代では中級・下級武家で使われ、数としては最も多い門形式となっています。 

 

 今回の目的は、この貴重な茅葺き腕木門を丁寧に解体して、改めて復元再生可能なように保存することでした。
そのために、この門をあらゆる角度から調査し、全ての部材を描き込んだ実測図を作成し、その図面に合せて、
全ての部材に番付をほどこすことが求められました。

 

 上の図は、その番付用図面の一部になりますが、図面の番付と、解体した部材の番付を、一本一本確認し、保存してゆくこととなります。

  
 

 腕木門両脇の袖塀(下図)の主要部材も解体保存し、復元再生可能な状態になっています。