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塩崎の古民家再生

長野市篠ノ井塩崎

2014年竣工


施工:松代建設工業


戦前に建てられ、住み継いできた、三世代家族の古民家再生。
 御家族の希望を取り入れた主要ポイントは、以下の三点。

 ・柱や梁をあらわした古民家の佇まいの継承。
 ・新築住宅レベルの断熱対策。
 ・新旧の技術を駆使した構造補強。

 構造については、鉄筋コンクリートの基礎を増設し、特注金物を使って既存土台と緊結。
 また、日本古来の柔構造を活かして、貫材(本古民家でも使われていた)を増設して耐力壁とし、耐震性能を高めています。
 断熱については、既存の外壁はそのまま残して、室内側に高性能断熱材を張り巡らすことで対応しました。
 もちろんサッシもすべて、断熱性の高いペアガラス仕様に変えられています。

  里山を背景にした外観。

 
                       柱や梁を現した真壁造の外観
 
 
                   2階の物干しテラスは新設とし、ガラス屋根としました。


 
 1階のLDK。日の当たらない納戸と化していた和室を、洋室として一新させました。古色の柱は既存のもの。


 
 従来の床の間を改造して、テレビ台を設置(左奥)。右側のお座敷はそのまま残しました。 

 
 2階の若夫婦家族のリビングルーム。外壁側の柱が隠れているのは、断熱材を張り巡らしているため。