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薬医門の解体修理

長野市松代町

2019年竣工

施工:松代建設工業

 城下町の伝統環境地区の薬医門の改修で、様々な事情から、詳細な実測図や番付図を作成し、いったん丁寧に解体してから、
少し時期をおいて、再び組み直したもの。
 垂れ下がっていた開き戸を補強するなど、各所を修繕し、きれいに再生されました。

 この薬医門は、城下町松代の中では、比較的小ぶりで、非常に愛らしい佇まいとなっていますが、
そもそも薬医門というのは、四本の柱で屋根を支える格式ある形式であり、松代の中では上級・中級武家の門として
使われていました。屋根の中心と、柱(本柱と控柱)の中心がずれているのが特徴で、門の中に入って、屋根裏を見上げると、
すぐ判別がつきます。
 下の図面でも、屋根中心と柱の中心が、ずれているのがよくわかると思います。