象山神社 銅像広場 修景整備
長野市松代町
2020年竣工
施工:埴科建設(収蔵庫)
:栗林建設(客殿)
松代が生んだ幕末の偉人・佐久間象山(ぞうざん)先生を祭神とする象山神社は、
1938年の創建以来、信州随一の「学問の神様」として信仰され、今日にいたっています。
2018年秋、AOKIホールディングスの青木会長様・副会長様により、
象山先生像をはじめとする銅像広場が寄進されたことで、この修景整備は本格化しました。
銅像広場の建立当初、その背後には、隣家等が直接見えて、
銅像広場の、いわゆる“気”が抜けてしまう状況にあったため、
瀧澤宮司様の「広場の神聖な空気感を、より浄めたい」とのお考えに基づき、
新たに、収蔵庫と客殿が設けられることとなりました。
その結果、絵馬殿〜収蔵庫〜宝庫〜客殿〜授与所の各社殿によって、銅像広場が囲繞される形となり、
銅像群の高邁かつモニュメンタルな雰囲気が、より高められる形となりました。
中央にたつのが創建時からある宝庫で、その左右に、収蔵庫(左)と客殿(右)が新設された。
佐久間象山先生像の背景として、屏風のような形で建てられた収蔵庫。左は八代藩主・真田幸貫公像。
収蔵庫の南端
収蔵庫の北端
絵馬殿の内部より、収蔵庫を見通す(右は宝庫)。
左より、宝庫、客殿、授与所(右奥には象山神社の拝殿・本殿の屋根が見える)。
客殿
収蔵庫・客殿とも、現代ではきわめて珍しい真壁造(柱・梁を外壁に現す構造)となっているため、
高度な大工技術が必要とされる、いわゆる「宮大工」さんの匠の手仕事となっています。
屋根の反りや蓑甲の曲線的意匠も、社寺建築特有の様式で、細密な匠の技が駆使されているのです。
もちろん、設計の方も、それなりに大変なのですが……