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6月13日 教育実習14日目(最終日) |
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泣いても笑っても、本日が最終日である。 漸く終わる。 本日1限授業である。 前回で、酸性雨から環境問題を考える、という点をあっさり流してしまったので、今回はこの復習と、先進国・途上国から環境対策を考えると題して行った。 今回は比較ものであったので、割とまともに黒板をまとめられた。そして、エネルギー・人口・資源の有無・経済等について、一つずつが結構資料集を読むなどして丁寧に行っていたと、後で評価された。 が。 最後の方向が、ずれてしまったんだよねぇ。 「環境問題」について考えるべき単元なのに、「経済問題」のほうに流れていってしまった。 考えさせる為の具体例が良くなかったのであろう。 ああ、もう・・・・。 こちらも最終的にディベートまでの時間はとれず、感想のみに。 今まで授業やって思ったのは、想定していたよりも進まず、時間が足りなくなること。そして、自身が焦ると早口になり、確認せずに進むから授業内容が薄くなること。 合い言葉は「落ち着け、俺。」である。 余裕の有無と授業のおもしろさ、知識の深さと授業の安定はそれぞれ比例しているなぁと思った。 本日の授業のダメっぷり及び、事後指導の反省で沈んでる中、遅くなった昼食を取る。そしてデザートには昨日スミが「つくってきてあげる」と言ったカルーア羊羹をいただく。 本人曰く、 「失敗した」 らしいが、とてもおいしかったですよ?これでひとまず浮上する俺。 単純だ、なんてつっこみは無しである。 食事中、ヨッシーとナオが担当のクラスの子に呼ばれ、出かけていた。 暫くして帰ってくると、ナオとヨッシーは色紙と写真をそれぞれ持っていた。 「クラスの子が、『先生ありがとう』って」 まさにこういうのは教育実習ならではの醍醐味であろう。 ヨッシーなんて、 「まさかこんなのもらう(もらえる)とは思わなかった。真剣に教師目指そうかな」 まじめな顔でそう言った。彼は当初、「教師になる気はない」と言っていたうちの一人である。 このようなクラスからのコールがあれば、個人的ラブコールを受けた奴もいる。 テツが(他称)テッちゃんファンの一人から告白を受け、断ったらしい。詳細は不明である。 最終日と言うことで、先週同様、学科会及び最終統括がある。 先生方の都合上、学科会を後に回し、実習生及び実習係の先生で行う統括を先にやった。 正直、統括及び学科会の内容はろくに覚えていない。 なにやら「終わった〜」という倦怠感が渦巻いているだけで、あまり話を聞いていなかった。 そうか、今日は寝ないで学校に来たから、余計にそうだったのかもしれない。 学科会で取っていたメモによると、授業を行って改善された点(生徒とのコミュニケーションがとれた・言葉遣いが治った等)と、新たに発見した点(前の生徒とのやりとりになってしまう・「流れ」の説明の仕方が難しい・クラスによって時間配分が異なる・教師側になって知った学校運営の大変さ等)、また随時気を付けること(研究不足・「生徒のための授業」・生徒に飽きさせない授業・「生徒と授業を作る(やりとり)」・問題意識を常に持つ、持たせる等)がそれぞれによって出された。 各先生方による感想等もあったが、印象に残ったものはない。 学科会が終わったメンツは実習生控え室に戻った。 各々荷物の片付けと、打ち上げのために皆を待つためである。 「最終日」と書かれた丸っこいおじさんの日めくりカレンダーもはずされた。 こうして各自の片づけが終わると、「なんか終わったんだなー」なんて柄にもなく思ってみたりして。 マユが、生徒に書いてもらった感想を2種類に分けていた。 「ねぇ、これ見てよ。」 一方を見せてくれた。 「先生、私たちのこと嫌いでしょ。隠してもわかるよ」 「猫かぶりはやめて」 「ケッとかって言ってたよね」 等々・・・・ひどい感想(と言うか中傷)である。 うわぁ、ここまで書くか、1A一部の面々。 因みに実際にそんなことをしていたわけではないが、マユ自体も負けじとその子らを名指しで問題当るなどしていたから、そのように受け取られたのかもしれない。 でもやっぱ、感想にここまで書かれると痛いよな・・・・。 「そっちの感想は学校に捨ててくから、大丈夫。」 にっこり笑ってマユは実行していた。やはり強者だ。 さて、そのマユ。皆が暇している間に、各々にB7サイズの紙を渡した。 「感想書いて」 だそうだ。 いいな、俺もやってもらおう。印刷して余った紙を適当に切り分け、書いてもらう。 感想と言えば、生徒に書いてもらった方の感想、一応書いておこうか。リサイクル(2回目授業終了)時点で一回、最後に一回書いてもらった。 まぁ、大体、 当たり障りのないもの:「良い先生になって下さい」「授業楽しかった」「ありがとう」「これからも頑張って」 授業に関係ないもの:「メガネとって」 授業批判:「字が汚い」「声が小さい」「読み返してわかる黒板(ノート)にして(カラー分け・用語説明も板書等)」「進度がゆっくりでわかりやすいが眠くなる」「グループの話し合いが(意図・何をやって良いかが)わからない」「ゆっくり話して欲しい・聞きづらい」「話すのが早い」「いつも怒っているように見える」「緊張している」「なんとなくな所があった」「(プリントの)説明場所がわからない」「プリントの量が多い」「ねむい」「もっとわかりやすい言葉で説明を」「途中で説明に詰まると、心配になった」 授業肯定:「内容がわかりやすい」「資料はわかりやすい」「例があってそれは良い」「丁度良い速さ」「段々良くなっている」「まあ普通」「言葉の説明は良し」「一生懸命やってるのがわかる」 大まか(と言うか全部か)に挙げるとこんな感じ。 一応、多い順に書いてみた。批判及び肯定のほぼ3つ目までは複数あったものが占めている。 大体は予想していたものだねぇ。 名前を書いてもらわなかったときの方が非常にストレートに書いてあって良かった(笑)。その分刺さりもするが。 読んでいて思ったのが、「個人個人によって全く受け止め方が違う」ということ。わかっていたつもりだが、実際に目の当たりにすると「本当に生徒って色々なんだなぁ」と思った。 本当に授業聞いていたのか否かがわからないため、何とも言えないが、まさか速度が「速い」「丁度良い」「遅い」の3つがでてくるとは思わなかった。理解度の違いか。 また、自分ではかなり噛み砕いたつもりだったが、「もっとわかりやすい言葉で」というのは手痛いものがある。ちょっとばかし、「寝ていただけでは?」と思いたくなった(逃避)。 ただ一つ、「プリントの説明場所がわからない」ってのは途中寝ていたからだろう。プリント掲げ、指さしつつ行ったのだから、これだけは断言できる。・・・・これしか反論できないってのが悲しいけどな(苦笑)。 実習生に書いてもらった感想は。 楽しかったというのは言うまでもなく、内容的には・・・・ま、一言で言えば俺自身の「ギャップ」に驚いた、ってとこか。 どうやら初対面には「おとなしい落ち着いた人」に見えるらしい。実際に全く違うというのは周知の事実である。 暇な間に、今日の他授業のことなどかいつまんで聞いていたのだが、非常に気の毒(本人にとっては)な事があったそうだ。 テツ(世界史)が授業をしていたときのこと。 急激な腹痛に襲われたらしい。 丁度良く(と言うかなんというか)担当教師が席を外していたため、急いでトイレに駆け込んだ。そしてすぐ戻ってきて授業を再開した。 しかし、なにやらクラスの雰囲気がおかしい。くすくす笑う声も聞こえる。 今までの授業で無かった反応だ。 ふと、最前列の子を見てみると、顔が真っ赤であった。 何気なく視線を下にずらすと・・・・。 ズボンのチャックが開きっぱなしだったらしい。 本人曰く、 「うわっと思って即行閉めた」 そうだ。 その後の授業状態については不明だが、事態はそれだけで収まらなかった。 恐ろしいのは人の情報網。 同時間、他クラスでザワ(世界史)が授業をしていたのだが、ザワのクラスの子に一通のメールが入った。 『チャック開いてたんだって』 こうして、テツの失態は一クラスに留まらず、授業をしていたザワの耳にも入ったのである。 因みにこの日の打ち上げ時において、テツの呼び名は「チャック(コバ命名)」と相成った。 合掌。 学科会も終わり、生徒達全員帰ったくらいの時間。 ヨッシーとソウが各々のHRクラスに行った。 「何か黒板に書いてくる」 そうだ。元気だねぇ。 日もとっぷりと暮れ、実習日誌の本日の感想も書き終え、皆も揃ったので、学校を出ることになった。 もう二度と来ることもないだろう。いや、むしろ来たくないと言った方が正しいか(俺は)。 この後実習生で打ち上げである。バヤシは塾のバイトがあるため、来られず、またハルは頑張りすぎたせいか体調を崩し今日は帰るとのこと。 横浜方面に出るため、いつも同様皆で電車を待つ。 すると、今帰宅らしい校長先生がホームに来た。 「校長先生」 と呼びかけると、 「お疲れさまでした。」 そう声をかけてくれた。 この人、今では校長だが、俺等の在学中は体育教師をしていて、奥さんは同校英語教師である(現在も在籍)。俺にとっては「ジャージのイメージ」しかなく、今目の当たりにしているスーツ姿には違和感を感じる。 「教育実習どうでしたか」 という他愛ない話から、昔の教育実習生の話になった。 「昔の実習生は実習終わった後打ち上げに行ってたんですけどねぇ。今の人はそういうのしないから。」 ・・・・なんかこう言われてしまい、「実は俺達これから打ち上げに繰り出すんです」とは言えない雰囲気となってしまった。 お疲れ打ち上げ楽しかったなぁ。寝不足・疲労に酒が入り、無茶苦茶眠かったが。 帰りの電車の中。俺下車駅までスミと一緒だったのだが、殆どしゃべってなかったと思う(眠くて)。 乗っていたのが6ドア式の車両で、通路中央に4本のポールが均等に立っていて、俺はそのポールに寄っかかっていたのだが、これが悪かったらしい。 電車の止まるのに合わせて、ポールに寄っかかったまま右足を軸にして左足がくるっと回転した。さながらコンパスのように。そしてその左足は・・・・前に座っていたおじさんの脚を蹴っていた。 衝撃に目が覚め、驚いて謝る。眠さピークだったからといって、それは言い訳にならん(汗)。 すると、そのおじさんの隣に座っていた外国人女性(イラブ系かな。どっちにしてもアジア圏の人であることは確かだ。Wカップ開催時期だったので、それで旅行に来た人のようだ)が、席を譲ろうとしてくれたが、それは丁重に断った。無論言葉なんざわからなかったがね。 一緒にいたスミにも迷惑かけたし、あーもう、最後までなんて締まらない。 とかく、これで実習期間は終了である。 |
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