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雑記
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No.25 <迷惑メール 〜アドレス違いに見える罠〜> 2004.09.05
「アドレスが違うのに届くメールがある」
数ヶ月前から、プロバイダー支給のメールではそんな現象が起こるようになっていた。
例えば、自分のアドレスが
"nagaretemo-nagare@atesakihumei.jp"
だと仮定しよう。
それなのに、
"husonzai@atesakihumei.jp"
というアドレスが宛先欄に記入されたものが届くのである。
初めは「@前部分が似ているから誤配されることがあるのだろうか、ドメイン・サブドメインは同じだし」と思っていたのだが、何度か届くうちに全く違う@前部分でも届くのが判明。
これは一体どういうことだ?

以前までの単純な迷惑メールならば宛先欄に自分自身が使っているアドレスがそのまま入っていた。
これは今でも"@hotmail"の方ではよくある。
なまじっかサイトの連絡用メールアドレスとして"@hotmail"の方はWeb上にさらす状態となっているから余計なのかもしれない。
単純な迷惑メールと言っても、「Web上を徘徊してメールアドレスをさらってくるもの」と「適当なドメインに見当をつけて手当たり次第の@前部分を入れていくもの」があるだろう。
勿論どちらも機械使用であろう。
手動で頭を捻りながら行っていると考えるのもまた一興だが、本気で迷惑に思っている人もいるのであまり良い楽しみ方ではないかもしれない。

さて、単純な迷惑メールとは少々異なるのが初めに上げたものである。
あまりに最近頻繁に初出のメールが届くので、プロバイダーのサポートページを見たところ原因が判明。
もっと早く見ておくべきだったのかもしれない。
以下、その内容を具体的に追ってみた。


「例えば、貴方がAさんという人にメールを送るとします。
同時に、同じ内容のメールをBさんに送りたいと思います。
しかしAさんとBさんは互いに全く知らない人同士です。
この2人に加えて、Cさんという両者共通の友人にも同じ内容で送ります。
こんなときに、貴方はどうやってメールを送るのが一番良い方法だと思いますか?」

「宛先に三者のアドレスを入れると判り易いけど、AのアドレスがBに、BのアドレスがAに知れてしまう。
全く知らない人同士ということを考慮すると、これは好ましくない」

「宛先にA・B・C誰かのアドレスを入れて、残りをCCを入れるのも同じ理由で好ましくない」

「BCCを使えばどうだろうか。
これで宛先をAにして、BCCにBとCのアドレスを入れればいいのではないか。
AはB・C両者の知り合いなので、Aのアドレスが両者に知られても問題はないし、BCCに入れているので差出人が受け取った人B(またはC)とAに出した事しかわからず、またBがCの、CがBのアドレスを知る事も出来ない。」


と、まぁ良心的な具体例はこんな感じになる。
実際の迷惑メールは、AやBのアドレスが全く見ず知らずの人にばら撒かれる結果になろうとも痛くも痒くもないのだが。

一言でまとめると、
○従来の迷惑メール=「宛先」に自分のメールアドレスが入っている
●現在の迷惑メール=「BCC」に自分のメールアドレスが入っている
という違いなのである。
BCCの場合、自分宛に届いているのは確かだが、「宛先表示」自体は別の人になっているからなぁ。
宛先名に自分のアドレス表示が為されない(BCCに入れているから当たり前といえば当たり前なのだが)ので俺のように「アドレス間違っているのに届いている」という勘違いが発生しやすいようだ。
それにしても、従来の方法から現在の方法にした方が、メール配信上で効率が良い等のメリットがあるのだろうか。
迷惑メールを容認するわけではないが、純粋な疑問である。

迷惑メール一般を止める方法だが、具体的には「発信元のアドレスから受信しないようにする」という方法しかないかと思われる。・・・殆ど意味無いけどな。
最近は使い捨て&限りなく増殖できる@yahoo.co.jp等のフリーメールが特に多用され、ころころとアドレス自体が変わっていくので、それこそイタチごっこになってしまう。
ドメイン指定で一括で止めることも出来ることは出来るが、一括で行う事によって、通常の使用方法としてのそれらフリーメールアドレスからのメールが一切届かなくなってしまうという弊害が出てしまうので、少なくとも自分にとってはドメイン指定を行う事は出来ない。

一括りに「迷惑メール」というのも忍びないと思うものも極稀にあるが、やはり大多数が迷惑である事には変わりが無い。
もう少し配信頻度を下げてくれれば「迷惑」度も下がると思うのだが、こればっかりはヒートアップしていくだけなのかねぇ。


Column 01
No.25 進化し続ける迷惑メール


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