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No.09 <都市圏高速道路> 2004.01.09
高速が聞いて呆れる。
遅々として進まない車。
アクセルを踏んだと思うと、
直ぐさまブレーキに足を置き換える。
一瞬たりとも気を抜けない。

天を目指しそびえ建つビル群の
合間を縫ってうねる道路。
どこまでも
途切れることなく続いている。
ゆるりゆるりと動き往くその様は、
逃れようのない大きな力に流されているようにも見える。

陽の落ちた頃
遠くから眺むれば、
白と赤の光がふるふると揺れている。
終着を知らず伸びていくそれは
もはや無くてはならない風景となった。

気付かぬうちに漠然とその存在を受け入れ、
あることに違和感を覚えない都市圏高速道路。
自分は、あのうねりの中に
心の内を映していたのかもしれない。


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