雨

koba  雨の日に‥

                     2012.02.25 by:koba


 春の雪が未明から雨になったらしい。屋根を打つ雨音と、樋を流れ落ちる心地好い音に目が覚めた。 暫しふとんの中で雨音を楽しむ。

 小学生の時住んでいた家は雑木林の中に建つ小さな平屋である。東側の窓の外は広葉樹林が連なり、新緑の頃は太陽が当たると眩しいほどに光り輝く。梅雨の季節になると降る雨にさわさわと音がする。 学校に行かず日がな一日、窓枠に頬杖をつき雨を眺めていた。当時は車もなく、隣接する田舎道は行きかう人もなくただ雨音だけの世界であった。

 先程から再び雪になった。どこかの家の窓辺で、誰かがこの雪の降り積む音を聞いているのだろうか。
帰る
 当時の家も雑木林も今はない。