橋ふるさと

koba
 ふるさとよ‥‥
                   2011.04.10 by:koba


 ふるさとを離れて40年になる。昨年父が亡くなり後始末のため幾度となくふるさとに通った。 霜柱をザクザクいわせた通学路は舗装され、杉木立を縫う田舎道は大きな道路に変わった。お玉じゃくしを捕った小川は埋められ、百合や山芋を掘った雑木林は住宅と大きなマンションに変わった。 暗くなった家路を眉に唾をつけ一目散で駆け抜けた道に街路灯が点き、街は一晩中明るい。散歩に出て不覚にも道に迷った。暫しふるさとがなくなってしまった様な寂しさに襲われた。

 40年住み慣れた当地でも家の新築が目立ってきた。近くにマンションも建ち環境が激変しつつある。息子も巣立って10余年、あまり顔を見せない。 何年か先私が亡き後、息子が帰ってきた時に今の私と同じ感慨にふけるのだろうか。そのとき聞いてみる手段はないものか。
帰る