後書きという名の弁解

 まずは、御読了ありがとうございます。

 本作「missing yesterday」は、実は別のところで発表したものです。このサイトでの公表は向こうの公開が済んだ後に……と思っていたのですが、昨今のイラク情勢を見て、今この時期に出さないでどうするという思いに駆られ、公開という次第に相成りました。
 とはいえ本作は見てのとおり、反戦を訴えるでもなく、況してや米国大統領に賛同するものでもありません。ただ、私自身こういう姿勢で立っていたいというものです。

 また、本作は実に中途半端な作品でもあります。これはそもそもの締め切りに迫られ、本編をすっとばして書いた続編だからです。本編とはつまり、作中で悠司のいう『未来病』の一件です。本来ならきちんとした形でアップすべきでしょうが……何しろ遅筆なもので。実はこの話だって、締め切り前夜に一気に書き上げたものなんです。だからか情景描写が荒いし、表現も重複しまくってますでしょ?

 それにしても、今回は久しぶりに若い子が書けて楽しかったですね。やさぐれ三十路男ばかり書いている最近では、とても新鮮。昔は十代ばっか書いてたのにねぇ。
 ではでは、次こそはお馴染みの文黎大でお会いしましょう。

ある 拝

P.S.
 ところでオフの友人には教えたのですが――本文中で唯一フルネームが出てこなかった、ノウちゃん。別に、名前がないわけではありませんよ。作中にわかりやすい伏線をばらまいておいたので、勘のいい方は気づいた筈。彼女の正体は、実は簡単な連想ゲームでわかります。……ヒントは、本作はある種のパラレルであるということ、ウは伸ばして発音するということ。わかるかな〜わかった方は、こっそり教えて下さいね。
 




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