ウブドの町歩きのときに、見つけた鮮やかな赤。近寄ってみるとクリスマスを彩るポインセチア。宮崎の日南海岸やパプアニューギニアを訪れたときにも普通に咲いていた。本当は熱帯の花なのか。
 これもウブドの民家にて。
 赤いハイビスカスのそばで優しいピンクを見つけた。めしべの形の芸術的。
 ウブドのカユマニスの近くで。
 手のひらほどのアゲハ蝶が花の周りを舞っていた。
 ジンバランのリッツカールトンの敷地内で。
 ジンバランの敷地はまるで熱帯植物園のようで、多種多様な花々が咲き乱れる。どこをカメラに収めても美しい。

 そして、すれ違うスタッフの笑顔をたたえた挨拶に心癒される。
 ジンバランのリッツカールトンの敷地内で。

 なぜ、何度もバリを訪れるのだろう。初めてバリを訪れたのはもう20年近く前のことだった。バリは、まだ、素朴な田舎だったが、私にとって初めての南国リゾート、初めてのアジアだった。その魅力にとりつかれて、それ以来、様々なアジアの国を訪れたが、バリはやっぱり特別。草木の陰に、石の陰に、うごめくスピリットを感じる。荒んだ心も、悲しみも包んでしまうエネルギーを感じる。この赤い花弁と花弁の間にも精霊がいる。
 ジンバランのリッツカールトンの敷地内で。

 バリの空港を降りると、バリの匂いがする。熟れた果物の匂い。甘く強い花の香りは、木々の枝からだけでなく、お供えの花や線香からも立ち上る。そして、バリ独特の甘ったるいタバコの香り。
 バリの香りを嗅ぐと、ほっとする。「お疲れ様。さあ、肩の力を抜いていいんだよ」と自分に言いたい気になる。
 
 ジンバランのリッツカールトンの敷地内で。

色鮮やかなブーゲンビレア。人生は楽しむためにあるのだと言い切っていた若い若いあの頃。シンガポールで、マレーシアで、ニューギニアで、タイで。この花は心ときめくバカンスの象徴だった。そしてハワイでの挙式、娘を授かって行ったグアムやハワイへの家族旅行。この花は幸せの象徴だった。
 南国のまぶしい日差しの中であっけらかんと咲く花に似つかわないと思いつつ、泣く。やっぱり泣く。
 ジンバランのリッツカールトンのプールサイドのプルメリア。。
 
 バリが好きな理由の一つに、バリの人たちの温かい微笑がある。初めて訪れて以降、バリも随分変わったけれど、胸の前で軽く手を合わせて「ありがとう」「こんにちは」と微笑みながら挨拶をされるとき、気持ちがほわんとほぐれる。
 
 心身のリハビリはバリに限る。人に、花に、そこかしこに息を潜めつつ確かな存在感を示すスピリットに、そして「気」に満ちた食事に、優しさと力を与えられる。