綾夏との最後の夏に一緒に植えたプルメリア。
ずっと葉っぱばかりだったのに、2006年の夏に初めて花をさかせてくれました。
 深夜一人で、清らかな香りをかいで、家族での幸せだったハワイ旅行を思い出しています。
 そんなとき、あの子もきっと傍らにいてくれるのだと思います。
 綾夏が年中さんのときに、保育園から
持って帰った朝顔の種。2005年に見つけて
蒔いたところ、元気に育ってくれました。
 10粒の種は、200以上の種になり、
2006年は知り合いや友達にも協力しても
らって、できるだけ沢山蒔きました。我が
家ではすくすくと伸びて、2階の窓まで到達。
毎朝、涼やかな青の花を咲かせてくれます。
沖縄、群馬、岐阜、徳島の方々のお庭でも
蒔いていただき、綾夏は天界から、青い
花を数えて声を上げて喜んでいるでしょう。
5  2002年5月、最後の母の日に、綾夏とパパがくれたプレゼントのブーゲンビレア。私の宝物のひとつです。
 夏はもちろん、寒さに弱いはずのこの花が、我が家ではクリスマスのころに大きな花を沢山つけてくれるのです。クリスマスに向かうにぎやかさのなかで、寂しさがつのる私を、慰めてくれる綾夏の心だと思っています。「ありがとう。でもがんばりすぎないで。元気でいてくれればいいから」と話かけています。
 ブーゲンは切り戻ししないといけないのですが、かわいそうではさみを入れるのが控えめになり、徒長しがちです。
 1昨年から、挿し木に挑戦していますが、まだ、一株しか成功していません。
 綾夏がひよこ組(0〜1歳児)のときの保育園のバザーで買ったシャコバサボテン。花の少ない12月の初めに鮮やかな花を咲かせてくれます。
 この花が咲くと、綾夏と一緒に写真を撮ったものです。小さかった株は年々大きくなり、花数も多くなるのに、一緒に撮る綾夏がいない。
 綾夏は赤い「実」が好きで、保育園の友達と交換したりしていました。
 亡くなる2ヶ月ほど前、綾夏はこの木の枝をばあばの庭で切ってもらって、我が家に持ち帰りました。コップにいけていたら、水の中で根を生やしたので、土に植えたのがこれです。元々は、17年前に亡くなった父が、誰かにもらって、実家の庭に植えたものです。花のない季節は、父の仏壇を飾ったりもしています。
 この木の名前をご存知の方、お教えください。
 3つ前の写真と同じブーゲンビレアです。3つ前の写真は、真夏の頃。この写真は12月です。
 最低気温が10度を切るようになると、我が家のリビングの主人公は植物たちになります。少しでも暖かいように、少しでも太陽の光に当たるようにと心を砕きます。
 
 クリスマスに向かうこの季節は一層寂しさがつのります。日照量と気温はブーゲンビレアにとても厳しい12月。この季節に、葉を黄色く落としながら、それでも、命を削るように咲く花に、私は綾夏の愛を感じています。