この本は、綾夏の祖母(バーバ)が綾夏3歳から4歳の記録と72歳から73歳の自分の日記を
もとに、成長する者と老い行く者を対比させながら綴ったものです。一人暮らしの老人と共働き夫
婦の子育てという現代的な家族のありようとしても面白いと評していただいています。
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はじめにーより
  平成11年9月5日、結婚して三歳の女の子を持つ娘からの便り。
「秋の夜、一人になったときなど、独り暮らしのお母さんがどれほど寂しく虚ろな気分になっている
ことだろうと、また一人で食べる夕食は侘しかろうと、申し訳なく思っています。これからは毎晩、
保育園の連絡帳を書くときに、お母さんにも『綾日記』を書いてはがきで送ります。綾夏の日々の様
子をおしらせすることで、少しでもおかあさんの寂しさがまぎれればと思います」
 かくして『綾日記』ははじまる。綾夏成長の道は、祖母でもある私の冥土への道程でもある。上り
道と下り道。孫の成長ぶりを知らせる娘からの便り『綾日記』と、老いの坂をたどる私の日々の思い
を同時期的に対比し、約1年間の景色の違いをしたためてみることにする。