ウブドで見かけた実。樹形は椰子の木のようだけれど椰子の実とはまったく違う。なかなかの迫力だ。
ブーゲンビレアは私の幸せの象徴ともいうべき大好きな花だった。独身時代の毎年の夏休みのバカンスで、結婚式をあげたハワイで、綾夏が生まれてからの夏休みの家族旅行で、いつもこの花の前で写真を撮ったものだ。綾夏はそれをよく知っていて、亡くなる2か月前の母の日に、夫とともにこの花をプレゼントしてくれた。
姿は見えないけれど、綾夏もきっと一緒に今、この花を見上げているに違いない。
プルメリアの花は綺麗なままで地に落ちる。綾夏と私はいつもそれを拾っては思いっきり香りを吸い込んでから、綾夏の長い髪に飾ったものだ。赤い花もあるけれど、私は白が一番好きだ。
ヌサドゥアのホテルの部屋から見下ろして見えた花はなんという名前だろう。随分背の高い木だから、下から見上げてはよく見えないかもしれない。こうして上から見ることができるのは神様みたいでちょっと贅沢だ。