ウブドは芸術の村として有名な山間部の小さな町。町の中心地から車で20分ほどのアリラ・ウブドが今回の宿。門を入ってからまだひとしきり車で走る。両側には田んぼが続く。バリでは場所によっては3回お米が収穫できるらしいが、ここウブドでは2回だとか。椰子の木の間に美しいライステラスが広がっている。
アリラのプールは渓谷に落ちていくように見える。ただ、このプールは深くて大人でも足がつかない。不用意にプールの真ん中で立ち上がって一瞬溺れてしまった・・・プールにはフランジパニの花が飾られ、プールサイドまで香りが流れてくる。プールはいつも静かで鳥の声だけが響く。
ホテルは60室のみ。テレビやプラスティック製品は一切なく、自然素材で作られている。昼間ですらエアコンは不要、夜は寒くて長袖を羽織らないといられない。
バルコニーの外にはジャングルが広がる。私たちの部屋のすぐ外の木に鳥の巣を発見。ここでは文字通り、鳥の声で目が覚める。決まって朝5時に澄んだ声で鳴いた鳥はなんという鳥だろう。また、夕方、大きな蝶々だと思ったら、鮮やかな小さい鳥がすばやく天へ駆け上った。
自然に身をどっぷりと浸すことは心の傷を癒す有効な方法かもしれない。
枕元には毎朝、摘みたてのプルメリアが飾られる。その香りは、特に夜ベッドにもぐってから一層強くなる気がする。夢にも香りが立ち込めそうだ。
また毎日珍しいトロピカルフルーツ(中央・サラックとマルキッサという果物)とクッキー(右手の椰子の実のボックス)が届けられる。