「僕とあたしの未来 2」



学校に行くの気が重い・・・。
なぜならこんな腫れあがった目を見られたくないから。
肩を落として校門をくぐると、「よ!」と後ろから声をかけられた。
振り返ると君がいた。

「なに?」
「なにって、そこはフツー、『おはよー』でしょー?」
「あぁ・・・おはよー」
「なんか元気なくね?」
「あるわけないっしょ」
「あれ?あれれれれ?目、腫れてねぇ?」
「気づくだろフツー。遅い(=_=)」
「なになになに?どうしちゃったわけ?」
「別に。ただ失恋しただけ」
「そう。てか、失恋ってーことは、恋してたんだ??」
「何それ。あたしが恋してるわけねーっつーの?!」
「別にそーゆーわけじゃねーけど・・・」
「?」
「はいはいはい!!来ましたよー!!マサキどっとこーむ!!(^_-)」
「誰のマネ?それ」
「俺。いい考えが浮かんだ時の俺」
「いい考え?」
「そ!失恋にいちばん効くのは、恋!!そう、新しい恋ですよ!!」
「とてもそんな気になんないの、わかんでしょ?読めよ?空気」
「まぁまぁそう言わずに。試してみれば?」
「試す?」
「お試しかっ!!ってつっこんでよー?そこはー!!」
「つか、わけわかんないんだけど?」
「だーかーら!まずは近いとこで、俺なんてどう?超オススメ!!」
「はぁ?」
「マサキ、超オススメですよ?お嬢さん」
「そういうことばっか言ってるから、誰も相手にしないんだよー(-_-;)」
「え?そうなの?俺はマジなんだけど?」
「たく、いい性格してるよね。性格だけだけどね」
「性格だけでじゅーぶんじゃないすか?」
「そ・・だね」

キーンコーンカーンコーン♪

「て、遅刻やないかーい!!」
「あんたがバカばっか言ってるからでしょっ!?」
「急げっ!!」

君とあたしはあわてて教室まで走った。

「ほら、新しい恋は効くっしょ?(^_^)v」
「恋してないってば!!」

二人して笑いながら、階段を駆け上った。






勝手にすぺしゃるさんくす : イブが誕生日の相葉さん