「僕とあたしの未来 30」



「ねーちゃん、ちょっとーーーーーーーー!!」と、デカい声で(叫び?(=_=))
呼ばれ、あたしは階段を上って、まさきの部屋のドアをノックした。

「どうぞーーーーーー!!」と言われ、ドアを開けて飛び込んできた光景に、唖然呆然。
開いた口がふさがらなくなった。

「あんた、何やってんの?!」
「見りゃわかんだろ?ミニスカポリス。ちょっとさ、ここ、ファスナー上がんねーの、
 手伝って!」

壊れるってば。てか、壊れてるのはあんたの頭の方じゃ・・・?(失礼(-_-;))

「だからなんでそんなカッコしてんのっつってんの!」
「先輩の卒業を祝う会でやるコスプレ」

一体なんの出し物やんのよ?!

「まさか・・・しょーちゃん、それやんないよね?」
「しょーちゃん?残念ながらやんねーんだよなぁ。いちばん似合いそうなのに」
「よかった・・・・・(^_^;)他にもやる人いるの?」
「えっと、1年先輩のサトシくんでしょ・・・」

出た!例のサトシくんね?(^_^;)

「それから・・・・・カズナリだろ?で、うちの高校の2大イケメンのひとりの
 マツモト」
「2大イケメン?」
「そ!あとひとりがしょーちゃん」
「そうなんだ・・・・・」
「ま、マツモトはただのポリスのカッコだけど」
「それ、一体なんのコスプレ?!」
「さぁ?よくわかんねー。(^_^;)これから練習だから。なんか歌って踊るらしいけど」

一体なんの踊りだよ?!

「やっぱファスナー、ムリだぁ!ねーちゃん、アレ持ってきて!」
「アレって何?」
「ホラ、アレだよ!えっと・・・ガムテ!!」
「ガムテープ?でどーすんの?」
「いいから早くーーーーーーーー!」

はい、とガムテをまさきに渡すと、腰のファスナーの上から、ベリベリひっぺがした
ガムテを貼り付けた。

「よし!」

どこが「よし!」なんだか?(-_-;)

「あ、これからサトシくんとカズナリとマツモト来っから、おやつよろしくぅ♪」

えーーー?!先に言っといてよ?!

あたしがおやつを用意してる間に、3人がやって来た。
2階からドスドスという音が、何やら響いてくる。

おやつをトレーに乗せたまま、階段を上って、まさきの部屋のドアをノックしたけど、
中で盛り上がってるせいか、全く聴こえてない様子。

「失礼しまーす」と、思いきってドアを開けたら・・・・・
3人の中のひとりが、上半身裸になってた。

「ぎゃぁーーーーーーーーーーッ!!(◎o◎)」
「あ、インパクト強すぎました?」
目ヂカラ眉ヂカラいっぱいの子が、振り返って言った。

上半身裸男に、ミニスカポリス男が3人・・・。あんたたちは一体なにを
しようとしてるんだ?!

「あ、ねーちゃん、おやつ、そこ置いといて」
「お邪魔してます」
「まさき、お姉さんいたんだ?早く言えよ?」
「あなたねー、いくら年上好みだからって、そんなカッコでよく言うよ?」
「そういうあなたこそ、そんなカッコしてんじゃん?」

裸男は素肌にジャケットを羽織り、ミニスカポリス3人はあぐらをかき、
円陣を組むようにおやつを囲んで、飲み食いしてる。

「お姉さんはどちらの高校なんすか?」
「お、さっそく調査始めたよ?さすがうちの高校のイケメン探偵!!」
「ねーちゃん、何を好き好んで女子高行ってんだかね?」
「え?女子高なの?」
「そーそー、しょーちゃんも物好きだよね。ねーちゃんがいいなんて、まさにボランティア、
 救いの神だよ」
「うそ、お姉さんってしょーちゃんの彼女?」
「イケメン探偵、振られましたぁー!!(笑)」
「るせー!!」

あー、まさきだけだって狭苦しいのに、この部屋に男4人じゃ、息つまりそう。(=_=)

「ごゆっくり・・・」と言って、あたしは部屋を出ようとした。

「お姉さん行っちゃうんすか?」
「ちょっとマツモトさん!しつこすぎちゃってるよー?顔だけにしといてー?」
「サトシくん、寝てんじゃね?」
「あ?ごめん、もう食えねー」
「サトシさん?!寝ぼけちゃってるよー?起きてー?サトシさーん?」

あたしは再び「ごゆっくり」と言って、やっと部屋を出た。

あの子たちはいったいなにを踊るんだろう?謎のままだ。
いや、謎解きは夕飯のあとにしよう。(^_^;)






勝手にすぺしゃるさんくす : 櫻井さんのバースデーサプライズ、楽しい映像を
                  あいばとうございました!!m(_ _)m