「僕とあたしの未来 35」



この町にも桜の花の散りゆく季節がやってきた。
二階のベランダから公園の桜の木をながめてた。

「ねーちゃーん、団子買ってきたよー♪」

は、花より男子、いや団子。さすがまさき。(-_-;)

お花見行こうって話してたけど、多忙なしょーちゃんとタイミングが合わず、
行けずじまいだったお花見。

「ねーちゃん、団子食べないの?」
「あんた、少しは花も愛でなさいよ?」
「いらねーんなら、オレ食っちゃお♪いただきまー」
「いらないなんて言ってないっつの!」

すんでのとこで食べられそうになったお団子を、まさきから奪い返した。

「あれ?オレなんか忘れてる気が・・・?なんだっけ?えっと・・・・・
 なんかしょーちゃんから頼まれたような???」
「なに?!頼まれたって?」
「えっと・・・あぁ、ねーちゃんにメール送ったんだけど、まだ返事が返って
 こないとかなんとか・・・」
「うそっ?!」

あたしはあわててメールをチェックした。

(@_@;)届いてることにまったく気づいてなかった・・・・・・・。
まさきー!!早く言ってぇぇぇーーーーーーーーっ!!(ToT)

あたしはあわててしょーちゃんに電話した。

「もしもし?!ごめんねっ!!m(_ _)mメール気づかなくて・・・(T_T)」
「よかったぁー、ケータイ壊れちゃったのかな?って思った(^^ゞ」
「お花見って・・・」
「散り始めちゃってるけど、けっこういいお花見ポイント見つけたから、
 一応場所取りしてたんだ」
「まさか・・・昼間からずっと??」
「うん」
「メールじゃなくて電話してー?!?(ToT)」
「ごめん、つい見入っちゃって・・・」
「すぐ行くから!!待ってて!!」
「大丈夫だよ、そんなにあわてなくても。桜は逃げないよ」
「うぅん!すぐ行く!!」

夕方になると冷えてくるから、あたしはコートを羽織った。
ついでにストールやひざかけもバッグにつっこんで、玄関に急いだ。

「なに?これから出かけんの?」
「うん。まさき、やっぱあたしのお団子食べていいよ」
「いいの〜?じゃもらうー」
「行ってきます」
「しょーちゃんによろしくね〜♪(^_^)/~~~」

なんにも言わなくても、あたしの出かける先がどこなのか、まさきは理解してる。
こういうとこ、わが弟ながらさすがだ。察する能力、刑事向きかも?なんてね。(^^ゞ

待ってて、しょーちゃん、すぐに飛んでくから!!
途中でコンビニに寄って、ホットゆずを2本買った。

しょーちゃんのメールに添付されてた地図を見ながら、たどりついた先に、
しょーちゃんがシートを広げて、ちょこんと座っていた。

「やぁ♪」
「しょーちゃん・・・寒かったんじゃない??」
「大丈夫(^_^)」
「絶対寒いよー!!(>_<)」

あたしはバッグからストールを出して、しょーちゃんの肩に巻き、ひざかけで
しょーちゃんのひざをくるんだ。

「ありがとう〜。やっぱあったかいな☆」
「はい、これも」
「ありがとー!ほっとゆずってけっこうあったまるよね」
「早く飲んでぇー(T_T)」
「大丈夫だよー」
「大丈夫じゃない、鼻すんすんしてる」
「鼻すんすんはクセなのわかってるでしょ?」
「それは本気の鼻だよー」
「だいじょぶ、潤いティシュー持ってるから」

ティッシュで鼻を押さえながらも、しょーちゃんは桜を見上げて言った。

「このしだれ桜、かなりいいでしょ?」
「うん・・・きれいだね」

辺りがだんだん薄青くなってきて、しだれ桜の桃色がいっそうきれいに
浮かび上がってる。
夜桜なんて、コンビニに行く時見上げたくらいだったけど、
こんなにきれいだったっけ?

たぶん隣にいる人がしょーちゃんだからだ。
たぶんじゃない、きっと、確実に、そうだ。

ほっとゆずを飲みながらしょーちゃんがあたしを見てたの、わかってた。
けど、涙があふれそうだったから、顔を見れずに、しだれ桜を見上げたまま、
「きれいだね・・・」ってあたしはつぶやいた。







勝手にすぺしゃるさんくす : 櫻井様☆紫のコートもお似合いです。(*^^)v
                                    
                  相葉様☆「そのコーディネート頑張りすぎじゃない?」
                  ってコメントしてしまいました。
                  申し訳ございません。(^_^;)


                    TVガイド様。ジャニーズ妄想ランキングという楽しい企画を
                  どうもありがとうございました。m(_ _)m