「僕とあたしの未来 49 〜ひとりごと〜」



電車のドアにもたれたまま外を見た。青い夏空にセスナが飛んでく。

隣のホームに停まってる特急は、あたしを遠くまで連れてってくれるかな。

できれば君のそばへ。

君の写ってる写真は、月日を重ねるうちに増えていった。

今もこころにしまったまま。

さっき家を出た時、君への暑中お見舞いのカードを出した。

元気ですか?暑いから出かける時は気をつけてね、なんて

まるで君のお母さんみたい。

今年は帰ってくるのかな。

昨日、たまたまテレビで、映画かなんかの宣伝を見た。

地元の大学と駅前のケーキ屋さんが出てきた。

ここが舞台なんだろうか?

いろんな人がこの町を舞台にして描いてくれるのはうれしいけど、

でもあたしがいちばん逢いたいのは、戻ってきてほしいのは、

相変わらず君だけなんだよ・・・。







勝手にBGM : aiko 「ホーム」