「僕とあたしの未来 73 まさきバースデー編」



12月に入って、街中が慌しくなってきた。
最近しょーちゃんともあんまり連絡取れてないなぁ。

ソファに寝転がってテレビを見ながら、ひゃひゃひゃひゃ笑ってる
まさきに訊いてみた。

「最近、しょーちゃん元気?」
「元気?って自分で電話してみりゃいーじゃん。なに?ケンカでもしてんの?」
「別に・・・」
「だったら、チュウしてる仲なんだからさぁ、フツーに連絡しろよ?」

出たよ、まさきの好きなキーワード、チュウ。(@_@;)

「しょーちゃんもそうだけどさ、ねーちゃんも気をつかいすぎなんだよ。
 今電話しちゃ迷惑かな?とか。礼儀正しいしょーちゃんだから、自分もそうじゃないと
 だめだよね?とか。胸に飛び込むのがヘタっていうか」
「胸に飛び込む?!あんたが言うといやらしくしか聞こえないんだけど?(-_-;)」
「だからそーゆーイミじゃなくて!ふ・・・フトコロ・・・?そ!相手のフトコロに
 飛び込むのがヘタなの!」

懐とか難しい言葉つかおうとするからそーなるんだよ、まさき。(=_=)

「まさきって、しょーちゃんのことよくわかってるんだね」
「まぁね。オレが女だったら、ぜーってーしょーちゃんに惚れてると思う」
「え。あんたそういうシュミあったの?!」
「ものの例えだってば!ねーちゃんあったまわりーなー」

あんたに言われたくないんだけど?

「そういえば、まさき、忘年会の幹事やるんだって?」
「うん。オレの誕生日かつクリスマスパーティーかつ忘年会を兼ねて」
「て、あんた誕生日だったら主賓じゃないの?なのに幹事・・・」
「そうだ!オレしゅひん(←書けない(^_^;))じゃん!!司会進行もやるんだけど?」
「どこまでお人よしなんだよー?あんたが司会進行って大丈夫??」
「・・・がんばる!!」

でもわかってるよ、まさきが人一倍頑張り屋なこと。姉のあたしがいちばんよく
わかってるから。

「それにしてもいくら男子校だからって、男だけで忘年会ってちょっと
 ムサすぎじゃない?」
「そーなんだよ。ねーちゃんの学校の女子、呼んでくんない?」
「それはやだ」
「もしかしてしょーちゃんがモテるの心配してる?」
「そりゃそーでしょ!!」
「大丈夫、うちにはマツモトがいるから」
「それでもやだ」
「しょーちゃんとはチュウしてるんだから大丈夫じゃん!」
「しつこい!」
「はいはい、男だけでムサい忘年会やりますぅ」


スマホが鳴った。

「遅い時間にごめん・・・」って、しょーちゃんからLINEだ。
「全然大丈夫だよ」
「なかなか送れなくてごめんね」
「うぅん」

文字を読んだだけで、とたんに顔が赤くなるあたし。

「まさきが忘年会幹事だから、お店とか予約するのちょこっと手伝ってたんだ」
「ごめんね、迷惑かけて」
「大丈夫だよ。こっちこそごめん、なかなか連絡できなくて」
「しょーちゃん☆」
「なに?」

あたしはめいっぱい勇気を振りしぼって打った。

「大好きだよ(はぁと)」
「僕も大大大好きだよ(ちゅう)」

しょーちゃん、まさきの影響を受けたの??(*^_^*)

ソファに寝転んでたまさきが、こっちを見てニヤッと笑った。







勝手にすぺしゃるさんくす : 相葉ちゃん♪&翔ちゃん☆


なんとなくBGM : 「Are You Happy?」より「Amore」