「絆」 〜ひっさしぶりのおデート〜 山丘家の怪獣、いや、美羽は、夏菜のおかんとこに遊びに行った。 今夜は久々に、夏菜と外で待ち合わせして、メシ食うことにしてん。 ♪渋谷で5っ時〜♪ やなくて、新宿に7時。今日は仕事も早めに上がらせてもらいますぅ。 すんませんなぁ、店長。m(_ _)m さてそろそろ。と立ち上がった時、携帯がぶるぶる鳴り出した。 止まらへん。電話?夏菜やないかい。 「もしもし?」 「私だけど!!」 「なんや?そろそろ出るけど?」 「もーちょっと待って!!」 「なんで?ワシもう出るで?」 「出る出る言わんといてよ?!焦ってんやから!!」 「なんで?」 「着てく服決まらへんの!!」 「んな・・・べっつに・・・」 「誰も見てへん言うんでしょ?!」 「言うてへん」 「絶対思った、今!!思ったやろ?!」 「なんでもええて」 「なんでもよくない!!久しぶりに夜出るのにーーーーーーっ!!」 「そんな、きぃきぃ言わんでも・・・」 「誰がきぃきぃ言うた?!服決まらへんだけやのーーーーーっ!!」 「ほら、あれでええやん、いつもの」 「いつもので行けへんから、困ってんでしょーがぁーーーーっ?!」 「ぁーもぅ・・・」 「何?今めんどくさそーにゆーた!!」 「言うてへん」 「絶対ゆーた!!」 「・・・はよ着替えて・・・」 「もーーーーーっ!!せかさんといてっ!!」 「たのんます・・・」 「どれ?!どれにすんの?!」 「夏菜ちゃんはどれ着ても大丈夫やから」 「・・・ホンマ?」 「・・ホンマ」 「今!!間あったね?!アカンやん!!」 「大丈夫やから!!」 「ホンマに?」 「ホンマ!!」 「・・・ほんなら・・・これ着てく」 「それでええ」 「見えてへんクセして!!」 「ワシには見える!!」 「ちょーしええこと言うて!!」 「はい、ワシ調子ええこと言いました。すんませんm(_ _)m はい、ワシの責任です。申し訳ありませんでしたm(_ _)m 重々承知の上、お待ちしておりますm(_ _)m」 「・・・うん、わかった。じゃ、あとで!!」 怪獣の母は、やっぱり怪獣やった・・・。 カンベンしてーな、夏菜。(-_-;) |