Special Endurance Training
特殊持続系トレーニング
はじめに | ||||||||
特殊持続系のトレーニングは、一定のスピードレベルを持続するテンポ持続力などとは異なり、スピードレベルのコントロールやスピードレベルのステップアップなどの特殊な体力要素を持続させるものです。 | ||||||||
1.ディセンディング | ||||||||
「ディセンディング」とは、直訳すると「下る」という意味です。このトレーニングは、本数が進むにつれてタイムを縮めていくものです。 ディセンディングの狙いは、主に次の通りです。 |
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1. 1本ごとにタイムを縮めることで、競技会の組み立て(予選→準決勝→決勝)ができる。 | ||||||||
2. 1/10秒単位でのタイムの微調整によるスピードコントロール能力をつける。 | ||||||||
競技会においては、ラウンドが進むにつれて要求されるタイムも厳しくなります。一方、レースの本数がかさんでくると、身体的なコンディションは悪くなってきます。このトレーニングは、走る本数が増えてもタイムをよくしていけるようにするものです。 また、トレーニングのなかで微妙なスピードのコントロールをすることにより、どれくらいの感覚で走ったらどれくらいのタイムが出せるかを把握し、出すべくして狙ったタイムが出せるようになります。トップスプリンターは、1/10秒単位での微調整が可能です。 ディセンディングは、100mを行いますが、10m程度加速区間を設けて行ったほうがやりやすいと思います。 |
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2.ウェーブ走 | ||||||||
「ウェーブ走」は、一定の距離をいくつかの区間に分割し、スピードの変化を繰り返すトレーニングです。一般的には、「加速」と「フロート」を交互に繰り返します。 1区間は25m〜30mに設定し、1本を120m〜150mを目安にして行います。 加速とプロートを繰り返すことで、加速技術とフロート技術の修得と、スピード持続能力の向上が望めます。 |
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3.ポイント走 | ||||||||
1本ずつ走る中で課題やチェックポイントを設定して走ります。 リラックスして気持ちよく走るために、95%程度のスピードを目安にし、120〜150mを走ります。 技術とスピード維持のためのトレーニングです。 |