2013年 月別総括

 1月、緑内症を再び発症してしまった。 眼圧の最高値は38ということで 危険水域から下らない。
ダイナモックスという劇薬を飲んで頑張ったが、事は好転しなかった。 そればかりか薬のおかげで痩せるは体力はなくなるはで、悲嘆の年明けに始まった。

 2月、臆病者は意を決して杏林大学病院の眼科に行く。 色々な検査をして 手術は病室の空き待ちということになった。 合部屋は安いがいつになるかわからないから一人部屋の予約をした。 当然見目麗しの看護婦さんがつきそって優しきお世話を、すぐに思い描いた。

 3月、お袋の介護は妹にまかせて病院に入院した。 杏林大学病院で一番の緑内症エキスパートの堀江先生が当たってくれた。 10日入院した。 当然のように病院食はおいしくない。 女房が持って来てくれる弁当、あぁ〜カツ丼がうまかったなぁ〜。 入院の思い出はカツ丼ばかりだ。

 4月、だんだん視力が甦って来るのだが0.2で止まった。 まあいいや、桜の花が見えりゃ上等じゃねぇか! ということだ。

 5月、新緑が眼にまぶしい。 これが人間、生きている幸福ってやつだ。

 6月、店が忙しい。 どんな仕事だって地道に迷いながらも、這いつくばってやり続けていりゃ いいこともあるんだなぁということか。

 7月8月、大好きな夏だ。 山下清がかぶっていた あの麦わら帽子を手に入れ、自転車で疾走する日々、これが俺の夏だ。 体力が戻り 再び千メートルを泳ぐ。
 いま、俺の目の前をランニングするグループが通り過ぎた。 歩くのも、泳ぐのも、 俺はいつもひとりだ。

 9月、式年遷宮を迎え、湧き立つ伊勢神宮に行った。 二度目だ。 今回のお伊勢さん参りは悲惨だった。 玉砂利よりも人の数の方が多いほどに 人、人、人の群れであった。 見込みが甘かった。 遷宮に浮かれた己を悔やむ。

 10月、記する事なし。
 汝、隣人をうとましく思うことなかれ!

 11月、新居完成。
 まだ、まだ続く介護生活。 人間、そう簡単には死なぬということだ。 面倒をみる。 みて みて みぬいてやるぞ! そう、やけクソである。

 12月、猪瀬知事、解任。 業突張りのケチ野郎と言ってしまえばそれまでだが、舌鋒 鋭い追い詰め方は好みではなかった。 だから 今度は逆転してしまったのか。 ゆったりと流れるガンジスのほとりにでも立ち、己が半生を眺め返す頃合いなのです。 人の生涯とは何と色々な破壊と再生をもたらすのか。
 今回の猪瀬さんの件に感じたことであります。 己も又、そういうこと。


 年末は12月28日婆娑羅の営業は終わります。
 新年は4日から始まります。

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