炭その2

 いまや、婆娑羅で使われている炭は 木のおがくずを固めてつくった人工炭であります。 着火ははやいが その分燃えてなくなるも早い。 あつかいをうまくしないと炎がたってしまい 焼き物をダメにしてしまう。 炎が直接にあたってはダメなのである。 いはゆる遠赤外線をかもしだし それにあてて 炙るというのが焼き物の大原則だからだ。 どんな炭を使っても、このワザが出来なければいけない。
 これから先、ほんとうの炭はますます遠くなるだろう。 将来、婆娑羅の焼き台がガスにならないともかぎらない。 そんなことで 右往左往するより どんな火でもあつかいこなすワザを磨けば 何に程のことでもないと考えています。

トップページへもどる

直線上に配置