Tones < Fifth Dimension / DIMENSION (1995年)>
今回の「Cool Play!」は、当然、青木さんに決めてました!
青木さんのプレイも全て名演と言えるのでかなり迷ったんですが、これから何回も登場する予定なので
まずは「Tones」からのご紹介となりました。
--------------------------------------------------------------------------------------------
■青木さんのプレイは、角松さんのサポートやソロ「Double Face」などで昔から親しんで
きてたのですが、本格的に楽曲をコピーしたりしたのはやはりDIMENSIONでのプレイなので、
今回はこの曲を選ばせていただきました。
また、青木さんといえば、僕的にはスラップでのプレイの印象が強いのですが、青木さんの「凄み」が
よく解るということで、あえて指弾きオンリーのこの曲のご紹介です。
■この曲では5弦ベースの利点が上手く発揮されています。
つまり、第5弦の低音がよく使われているということですね(^^♪
個人的な話になりますが、僕が5弦ベースをオーダーするきっかけとなったのは、この曲をちゃんと
弾きたい、という部分が大きいです。
(4弦ベースでの変則チューニングでは、サウンド的にもポジショニング的にも対応困難!)
■イントロのフレーズがこの曲全体のリズムパターンの母体となっています。
このフレーズ、一見(一聴か?)なんてことない感じですが、こういうスピード感を出すのはけっこう
気を使います。
ヘタすると、バタバタとせわしなく聞こえてしまったりするんですけど、しっかり落ち着いてグルーヴ
しているところはさすがです。
ディメのライブでは、もうちょっとテンポが速くなることが多いのですが、それでもこのグルーヴ感は
まったく失われていないですね。
グルーヴ感に関していうと、ドラムとのコンビネーションも大きな要因のひとつです。
この曲では、石川雅春さんがドラムを叩いていらっしゃいますが、この2人のコンビは最高ですね。
僕は常々思っていて、よく話のネタにもさせていただいてるんですけど、ディメのリズム隊としては
青木さん石川さんがベストだと。 ノリがフィットしていると思います。
■イントロからAメロと流していって、Bメロ(サビと言えばいいのかな? 0:49あたりからの部分です)
の8小節に続きますが、この部分は特に5弦を存分に使っていて、低音好きのベーシストとしては、
かなりオイシイ部分です。
キーボードのテンションだらけのコードと、ベースのノートとのハーモニーがすっごく気持ちいいです。
特に8小節のうちの最後の2小節。
ベースの音は「F# D D♭C」となるのですが、F#の部分のハーモニーと最後のLow−C
の音は電流が走るぐらいの心地よさです!
■続いて、オルガン→Sax→ギター とソロ回しになるのですが、ここでのベースは、もう自由奔放・
縦横無尽にリズムで遊んで楽しんでいる様子が伝わってきます。
オルガンソロの部分では、小野塚さんの盛り上げるポイントに合わせて、ベースもたたみかけるような
弾き方にしていたりして、コンビネーションばっちりです。
Saxソロ部分は、軽くリズムを崩してみたり、スケールアウト的な音使いがあったりと、これも僕が
かなり好きな部分です。
そして、転調後のギターソロでは、基本のリズムパターンを元にもうやりたい放題!(失礼)。
青木さんのセンスの良い渋いフレーズが満載です。
ちなみにこの部分の増崎さんのソロプレイは大好きです。 男気あふれるプレイとでも申しましょうか。
すんごい存在感あるギタープレイが展開されています。
ライブとかだと特にそうなんですが、感動で思わず熱いものが込み上げてきてしまう部分であります(^^ゞ
■そして、エンディング。
低音の気持ちよいサビパターンで気分良く締めくくるのですが、注目はここのいちばん最後の音の処理。
僕なんかは、ついグリスダウンして終わりたくなっちゃうんですが、ここでの青木さんはグリスアップ。
なんか「やられたっ!」って感じで、これもまた良し。
■そんなこんなで、今回の「Tones」でしたが、ベースパート全体的に「Cool Play!」ということで(^^♪
増崎 孝司 (G)
勝田 一樹 (Sax)
小野塚 晃 (Key)
青木 智仁 (B)
石川 雅春 (Dr)