公文書・御霊前

PCって便利だ。
用語のWeb検索をすれば,
通り一辺倒の辞書より遙かに多量な情報が入手できる。

でも,このようなPC環境に慣れきってしまうと,
「漢字が書けなくなる」
という病状に陥るのだ。


蘇州にて(1995年10月)

2002年8月,職場のOBが他界し,
職場から葬儀場へ向かうことになった。
不祝儀袋を目の前にして,
「そういえば,
ゴレイゼンって漢字はどーやって書いたっけ?」

たまたま目の前にあったディスプレイに文書ファイルが展開されてたので,
適当な場所にカーソルをあわせて
goreizenn とローマ字入力した。
もちろん,PCは
御霊前 と簡単に回答をくれた。
やっぱり,PCは便利だ。

御霊前○×△□

その日の夕刻,私の職場名の前に
「御霊前」という文字が挿入された公文書は,
関連機関に一斉送信された。


後に知ったのだが,
「あいつはとうとうキレたようだ」
と誤判断したヒトは意外なほど多かった。
みんな私の境遇を哀れんでいると判断しよう。
でもね,冗談ではない。
故意にやるならば「御霊前」じゃないよ。
むしろ,
ご臨終 の方が妥当だろう。