古希のお遍路日記

佐々木 豊


 

60番・横峯寺奥之院 星ガ森より石鎚山

2019.3.12〜4.24 1番・霊山寺〜88番・大窪寺
2019.4.25〜4.26 88番・大窪寺⇒1番・霊山寺

徳島編
高知編
愛媛編
香川編


高知編


 お遍路日記(2019.3.12〜4.26)順打ち・通し打ちの記録



   修行の道場「土佐の国」

3/20(水)晴れ  <9日目>

徳島県札所23ケ寺の参拝を終え、約83Km先の室戸岬を目指して歩く。

うみがめ荘7:10〜7:30薬王寺門前〜7:57奥潟トンネル〜8:05木材工場横休憩所8:10〜8:23日和佐トンネル〜8:40レストランODORI8:45〜9:00元気なお婆ちゃんの休憩所9:10〜9:30牟岐町境〜10:00コインスナックおにがいわや10:15〜10:22小松大師10:25〜10:40
牟岐橋〜11:20牟岐休憩所11:55〜12:43「別格4番・鯖大師」13:10〜13:53JR浅川駅14:07〜14:45香峰休憩所14:55〜15:45民宿海部  1泊2食¥7500 お接待で、おにぎり弁当

6時半から朝食(バイキング)。予報は晴れ。昼食その他は、牟岐で調達するつもりで出発。薬王寺の門前の国道で、信号待ちのEさんとバッタリ出会う。昨日は、大変だったようで、結局、日和佐に着いたのが15時頃。道を間違うわ、フランス女性、Sさん共、衣服が濡れ、寒くて、参拝しないで直ぐに宿に入ったとの事。宿は、Eさんはケアンズ、フランス女性は薬王会館、Sさんは、きよ美旅館、とバラバラに泊まったようだ。

彼女は、今日、8時過ぎの列車で甲の浦駅へ、そこから路線バスで、室戸岬に向かうとの事。2日間は短縮出来る。


木材工場横の休憩所 日和佐トンネル

途中、休憩所で適当に休憩しながら国道55線を歩く。牟岐町境までは、ゆるい登り、下った所の自販機コーナ「おにがいわや」で一服。すぐ先の小松大師に立ち寄る。牟岐橋に到着。前回は、ここから左岸の遍路道を歩いたが、今回は、国道沿いのコンビニに寄るつもりなので、橋を渡って、右岸国道をそのまま進む。丁度、セブンイレブンで、山茶花で同宿だった、名古屋のSさんに追いつく。昼食を買い、ATMで現金補充し、2人で牟岐トンネル手前の休憩所で昼食を取る事にした。ここは、地元婦人会が、曜日を決めてお遍路にお接待をしているが、今日は、お接待は、休みの日。昼食後、Sさんが先に出発。


元気なおばあちゃんたちの・・休憩所 小松大師

牟岐トンネル手前の牟岐休憩所 内妻海岸

八坂トンネルを抜けると、内妻海岸が美しい。海陽町に入った頃、Sさんに追いつくが、別格4番の鯖大師に参拝の予定なので追い越して行く。鯖大師では、丁度、団体が出た後で、1人で静かに参拝。納経後、再び国道に戻る。浅川駅でSさんに追いつき、今夜は、同じ民宿海部泊りで、後少しなので2人で話しながら歩く。香峰休憩所で一服。新海部川橋を渡れば、民宿はすぐ。

別格4番 鯖大師 香峰休憩所


民宿手前にショッピングモールがあったので、Sさんには、先にチェックインしてもらい、店内に入る。と言うのも数日前、腕時計のベルトが壊れ、ポケットに入れて歩いていたが、どうも不便。店内に時計店があれば、修理か買い替えようかと思った。
店内には無く、近所の時計店を教えてもらい、民宿で自転車を借りて行く。時計店は高齢女性が店主で、片方のベルトが外せない。とうとう、お手上げ。民宿に戻り、ご主人に外してもらい、再度、時計店へ。新しく仮のバンドを取りつけてもらって民宿に帰ったが、すぐ外れてしまった。民宿のご主人が、工具を出して悪戦苦闘の末、取りつけてくれた。感謝。

阿波海南駅前 民宿海部

夕食は、民宿が経営の隣の居酒屋で。夕食時、奥さんが大阪出身で、高校は、自分が卒業した小学校のすぐそばの高校。毎日、高校の横を通って、小学校に通学していた。と言うと、驚いていた。また、彼女の中学校は、自分が通っていた工業高校の近くで、当時、高校にプールが無かったので、彼女の中学校のプールを借りて泳いだ事もある。と言うと再度、びっくりしていた。
部屋に戻り、テレビで天気予報を見る。明日は、雨模様。気が重くなる。


3/21(木)雨後曇り  <10日目>

民宿海部6:55〜8:00民宿はるる亭前〜8:05セブンイレブン8:15〜8:55三谷組休憩所9:10〜9:50生見自販機コーナ10:05〜10:20相間トンネル東詰休憩所(昼食)10:40〜10:57東洋大師〜11:40ゴロゴロ海岸休憩所11:55〜12:30法界上人堂〜13:05室戸市境〜13:10休憩所13:30〜13:55佛海庵14:00〜15:35民宿ロッジおざき 1泊2食¥7000
    (洗濯お接待、洗濯機、乾燥機各¥100要)

朝食6時から。お昼のおにぎり弁当を用意してくれた。身支度を整え、雨の中を出発。雨で休憩場所が無く、宍喰のセブンイレブンまで一気に歩く。民宿で、昼のおにぎり弁当を用意してくれたので、特に買い物はないが、ホットコーヒを買い、店先で飲みながら一服。

宍喰大橋を渡り、すぐ水床トンネル。右側は柵付きの歩道があるが、左側に歩道は無い。下りにかかり、甲浦大橋の脇に休憩所があり、Sさんと休憩する。甲浦トンネルを抜け、下りきった所に生見自販機コーナがあり、椅子とテーブルがあるので、またまた休憩。休憩中にリビエラ宍喰に泊まった筈の、博多から来たSさんが、通りかかったので、2人で声をかける。
 出発が遅かった?スマホがフリーズして手間取ったようだ。この先、あまり休憩所が無いので相間トンネル脇の休憩所で早めの昼食。名古屋のSさんには、先に行ってもらう。


宍喰 ホテルリビエラししくい 生見自販機コーナ

今回、納経帳の余白ページ(88ケ所札所以外、別格、番外もご朱印をもらう為、この先の参拝予定を考えて、残しておきたかった。)の関係で、東洋大師は、門前で手を合わせ、先を急ぐ。
野根の街中を抜け、再び国道55線へ。先に行く名古屋のSさんの姿が見える。ゴロゴロ海岸休憩所で荷物を降ろして休憩。佐喜浜まであまり休憩所は無かったように思う。


東洋大師 野根の街並み

 法界上人堂もベンチのみで雨宿りは出来ない。荷物を背負ったまま、国道から少し登り、お堂に手を合わせ、国道へ。室戸市に入ってすぐ休憩所、ここで大休止。
佛海庵に立ち寄る為、一旦、国道から遍路道へ。10分足らずで佛海庵。佐喜浜まで後少し。
根丸坂バス停で、Sさんと休憩。

法界上人堂 佛海庵

 佐喜浜支所近くを歩いていると携帯に着信。民宿ロッジおざきの若女将からだった。今、どのあたりに来ているのか、これから佐喜浜に買い物に行くので、荷物を車に積んであげる。との事。大体の場所を伝え、Sさんと歩く。途中、若女将の車に出会い荷物を積んでもらう。Sさんは、少し先の民宿徳増に泊まるが、ロッジおざきまで2人の荷物を運んでもらった。後2Km位だが空身で歩くと全然違う。有り難い。

 着いてすぐ、先客は、まだ入浴しないので先に入浴出来るか。と聞かれ、即OK。洗濯物を洗濯機に入れて入浴。お接待で洗濯してくれる。明日は、民宿うらしま泊、名古屋のSさんも同宿。夕方になり、雨が止む。夕食時、焼山寺で相部屋だった春日井市のS氏も同宿と分かった。


3/22(金)曇り後晴れ  <11日目>

ロッジおざき7:00〜7:25夫婦岩7:28〜8:45ジオパーク休憩所9:00〜9:16三谷組休憩所〜9:42ロッジ室戸岬前〜10:02青年大師像〜10:06御蔵洞10:20〜10:26最御崎寺登り口〜10:46「24番・最御崎寺」11:26灯台往復11:31〜11:45最御崎寺登り口〜11:50中岡慎太郎像〜13:07「25番・津照寺」13:35〜14:12民宿うらしま 1泊2食¥6000
         (姉妹店民宿とうの浜へ荷物搬送有り)

 ロッジおざきでは、朝食後、大女将が「コーヒ飲む人!」と聞いてくれ、おいしいコーヒを飲ませてくれていたが。どうも体調が悪いらしく、店の方にも出ていないそうだ。
若女将から、今日、室戸の病院へ母親を連れて行くので、「民宿うらしま」ならついでに荷物を運んであげる。と言ってくれたが、雨なら兎も角、今日は天気が良さそうなので有り難かったが、断った。空身で歩けば、どんなに楽か解っているが。

 同宿の高齢男性は、昨日は佐喜浜の根丸坂バス停まで、車で迎えに来てもらったようで、今朝、若女将に、また車で昨日迎えに来てもらった所まで送ってもらっていた。そこまで歩きに拘るか。
焼山寺で相部屋だったS氏は、今日は、最御崎寺の宿坊に泊まる予定で、ゆっくり9時頃出発するらしい。


民宿ロッジおざき 夫婦岩


民宿を出発する時、丁度、若女将が帰って来て、見送ってくれた。すぐ先の夫婦岩など見ながらゆっくり歩く。前方に昨夜、民宿徳増に泊まったSさんが見えた。ジオパークの休憩所で追いつき、休憩。今夜は、同じ民宿うらしま泊だが、荷物を預けて、今日、金剛頂寺を往復するつもりなので、どんどん先へ歩いて行く。
青年大師像が見えると、室戸岬は近い。御蔵洞に来ると何と無粋な。洞窟の入口に鉄骨の屋根。落石防止の為に設置したらしい。見るも無残。大師の修行跡も台無し。しばらく納経所のおばちゃんと話し込むが、おばちゃんも怒っていた。役所は、何も考えず、何の相談も無く、設置した様で、景観も台無し、お遍路や観光客にも不評を買っているとの事。

ジオパーク休憩所 室戸青年大師像

御蔵洞(洞窟の前に鉄骨の屋根) 最御崎寺への遍路道を登る

いよいよ高知県最初の札所、最御崎寺へ登る。20分位だが、息が切れ、ペースがあまり上がらない。昨日の雨で、右足の踵にマメが出来た為か。参拝後、境内で昼食。山門を出たが折角なので、室戸岬灯台へ往復する。


第24番 最御崎寺山門 最御崎寺本堂

室戸岬灯台 中岡慎太郎像

登って来た道を戻り、岬を回って、25番・津照寺へ向かう。途中、室戸岬郵便局ATMで現金補充をする。25番では、本堂への階段が、今日はきつく感じられ、途中から手すりを持ちながら上がる。

第25番 津照寺 本堂への階段

本堂、大師堂を参拝後、民宿うらしまに向かって歩く。お寺から2.6K程なので、結構、早く着きそうだ。結局、14時過ぎに到着したが次の札所往復は、とても、その気にはならない。高齢女性従業員が1人居て、すぐに風呂の用意をするからと、まず、冷たい水を入れてくれた。一気に飲み干す。今日は、気温が高かったので、有り難かった。              

  入浴後、コーヒを入れ、店先の遍路休憩所でタバコを吸いながら飲む。高齢女性従業員と話し込んでいるとSさんが、金剛頂寺を往復して帰って来た。明日は、国道を回って、浜吉屋に宿泊との事。
TVニュースで、高知で桜が開花。桜並木の大坂遍路道が楽しみ。
夕食時、民宿からお接待です。と「土佐鶴」の一升瓶を出してくれたが、日本酒は飲まないので、代わりにSさんが1人で飲んでいた。
民宿うらしま  


3/23(土)曇り後晴れ  <12日目>

民宿うらしま7:05〜7:27「第26番・金剛頂寺」7:50〜8:15黒耳大師堂〜9:00吉良川町〜9:35吉良川町外れの休憩所9:45〜10:20羽根川橋〜10:28休憩所10:35〜10:58羽根岬〜11:03休憩所(トイレ)11:07〜11:25大師御霊跡〜11:55ドライブインなぎさ前〜12:20法恩寺通バス停〜12:36奈半利川橋ベンチ12:42〜13:21安田川大橋〜13:40民宿とうの浜〜15:00「第27番・神峯寺」15:37〜16:40民宿とうの浜 1泊2食¥5500(−¥500割引)
          洗濯機¥0 乾燥機¥100

朝食後、今日、神峯寺を往復するか迷いながら、金剛頂寺に向かって遍路道を登る。
参拝後、国道に向かって下る時、前回より、結構早く歩いている事に気づく。前は、足にマメを作って遅かった事もあるが。往復は、時間的に微妙。


第26番 金剛頂寺本堂 金剛頂寺 がん封じの椿

吉良川町のスーパーで昼食のパン、清見オレンジを買う。町外れ、国道と合流する所にトイレ併設の休憩所があり、休憩しながらオレンジを食べる。
今回は、中山越は止めて、羽根岬を回る事にした。地図では、海岸回りより1.2Km短いとあるが、結構アップダウンがあり、距離が短くても、時間的には、海岸回りの方が早いのでは、と思ったから。分岐路で迷わず国道側を行く。大師御霊跡で前回より、1時間半程早い。この分なら、今日、民宿に荷物を置いて27番へ往復は出来るようだ。14時までに着けば、往復しようと決める。

吉良川町外れ、国道合流点の休憩所 右、中山越には行かず、左、羽根岬へ

安田町に入り、レストラン岬の前を過ぎ、暫く歩いたところで、前方の堤防沿いをお遍路が1人歩いている。どうも名古屋のSさんのようだ。彼は、昨日、金剛頂寺を参拝しているので今朝は、国道を歩き1時間半程、先行していた筈で、ようやく追いついたようだ。 


14時前に民宿とうの浜に到着。荷物を預け、即、27番・神峯寺へ向かう。丁度、少し山側にある民宿浜吉屋に荷物を預けて、出発したSさんと会い、2人で登る事になった。お寺の駐車場まで登ったところで一服、参拝。境内は、綺麗に手入れされて気持ちよく参拝。そして下山。2人共、予定通りに歩けたなら、3/31に「民宿くもも」で再会を。と、今まで1日おき位に同宿だったSさんと一旦別れた。

第27番 神峯寺山門 神峯寺 本堂

神峯寺境内(後ろ姿は、名古屋のSさん) 民宿とうの浜

民宿に戻り、夕食までの間に洗濯。今日、27番を参拝したので、明日は、余裕を持って歩けそうだ。前日、民宿うらしま泊なら、姉妹店、とうの浜の宿泊料が500円割引になるので、夕食時のビールは¥550だが、今日は、¥50でビールを飲んだ勘定になる。一段と、うまい。


3/24(日)晴れ  <13日目>

民宿とうの浜7:30〜7:49安芸市境〜8:30道の駅大山8:35〜9:20伊尾木川休憩所9:28〜9:47ホテルタマイ前〜10:30カリヨン広場休憩所〜11:05穴内休憩所11:35〜12:25赤野休憩所13:05〜13:40海水健康プール13:45〜14:30ミタニ建設休憩所14:50〜15:05民宿住吉荘
 1泊2食¥6500 洗濯機¥0 乾燥機¥100

 昨夜のビールのお陰か、ぐっすり眠れた。朝食まで、まだ少し時間があったので、外に出てみると、丁度、浜吉屋に泊まっていたSさんが歩いて来た。時計を見ると6時10分。彼は、今日、香南市の「かとり」に泊まるので、頑張るようだ。
 今日の行程は、昨日、27番を打っているので、ゆっくり出発。20分程歩いて、安芸市に入る。国道から別れ、大山岬に回る。道の駅大山は、まだ開店前。誰も居ない。従業員が1人準備をしているだけ。昨日から、前後して歩く2人連れのOLDお遍路さんも、道の駅に来た。


道の駅大山(開店時間前だった) 伊尾木川の休憩所

伊尾木付近では、先に出発した名古屋から来たAさんが、2,300m先を歩いているのが見えた。膝を痛めているらしく、苦しそうに歩いているが、伊尾木の休憩所も素通りして進んでいる。安芸川を渡り、ホテルタマイを過ぎたあたりで追いつくが、道端にへたりこんで休憩された。声をかけ、先に行く。
 少し歩くとローソンがあり、昼食のおにぎり等を買い、店頭でコーヒブレイク。20分程休憩。カリヨン広場の休憩所では、休憩せず、国道を離れ、海沿いの遍路道を歩く。穴内近くの休憩所で昼食、休憩。国道を歩いていたAさんがやって来た。続いて、2人連れOLDお遍路さんも到着。彼女達(79歳、69歳)は、当初、テント、寝袋、コンロ等を持ち、野宿するつもりで出て来たようだが、荷物が重くて途中で送り返したそうだ。今夜は、手結山のリゾートホテル「海辺の果樹園」泊、Aさんは、その近くの「海のやど」泊まりだそうだ。赤野休憩所までAさんと同行。屋台で売っていたアイスクリンを食べる。お互いの宿まで、後少しなので、松並木のサイクリングロードを並んで歩き始める。静かで、歩き易い。時間的に早く着きそうだ。


安芸 カリヨン広場 穴内 休憩所

赤野休憩所 海沿いの遍路道・サイクリングロード 

 ミタニ建設の休憩所で休憩。隣の老人施設玄関に用意された、お接待の冷茶もいただき、住吉荘への分岐路で別れる。明日は、彼も高知市内のサンピアセリーズ泊で、同宿になるようだ。浜側に少し下って、住吉荘に到着。すぐ風呂を沸かしてくれ、入浴。時間があるので洗濯をしようとすると、女将さんが洗濯物を受け取り、洗濯機を回してくれた。今夜の泊まり客は、1人。食事は、別棟で海を見ながら食べる。フグ刺しが出た。



ミタニ建設休憩所 奥にも休憩所がある 民宿 住吉荘


3/25(月)晴れ後曇り  <14日目>

住吉荘6:50〜7:15道の駅やす7:20〜8:05赤岡保健センターベンチ8:10〜8:43丸米旅館前〜9:00喫茶木香9:15〜9:25「第28番・大日寺」9:50〜10:15物部川〜10:48松本大師堂11:00〜11:45国分橋〜11:52「第29番・国分寺」12:35(参拝後、昼食)〜13:08高知大学医学部前〜13:32蒲原休憩所13:45〜13:56逢坂峠〜14:10「第30番・善楽寺」14:35〜15:11サンピア・セリーズ 1泊2食¥12000(遍路割引―¥5700・1ドリンク付き)

 朝食6時から。今日の行程を考え早めに出発。道の駅は開店前、ベンチで少し休む。絵金の看板が目につくようになったと思ったら、もう赤岡町に入っていた。保健センターのベンチに荷物を置いて休憩。旅館かとり、黒潮ホテル前を通り、前回宿泊の、丸米旅館前を過ぎる。
 思ったより早く来ているので、喫茶木香でコーヒタイム。店から10分程で大日寺。参拝の人もチラホラ。

道の駅やす 第28番 大日寺山門

大日寺 大師堂 大日寺 爪彫薬師

 参拝後、遍路標識に従い、国分寺に向かう。途中の松本大師堂で休憩、トイレ。
国分橋を渡り、堤防沿いに歩く。国分寺はもう見えている。参拝後、境内で昼食。雲が多くなって、少し肌寒くなってきたので、早々に歩き出す。


松本大師堂 国分橋を渡り、右岸堤防から国分寺へ

第29番 国分寺 国分寺 本堂

国分寺山門を出ると、田んぼの中の道を歩き、岡豊城跡の裾を回るように遍路道が続く。高知大医学部病院前から逢坂峠に向かう。途中、蒲原休憩所で休憩。お遍路さんが1人昼食中。
到着後、荷物を置いて、上にある会社の屋外トイレを借りる。戻ってくると、上がって行った理由を聞かれたので、トイレを借りた。と言うと、貸してくれるのか、自分はさっきからガマンしているのだと言うので、挨拶をして借りればいい・・・と教えた。
 高松在住の方で、通し打ちのつもりで出発したが、体調が悪いので、今日、30番を打って帰るのだと言われた。

国分寺から岡豊に向かう 蒲原休憩所

逢坂峠まで登りきると、後は下り。民家の間を抜け、30番へ。本堂、大師堂、孫の成長を祈り、子安地蔵にもお参り。納経後、一路、今夜の宿、サンピア・セリーズを目指す。

 

第30番 善楽寺   善楽寺 本堂


チェックイン早々、入浴。夕食は懐石料理、うまいビール
が飲めそう。値段もあるが、満足。
夕食後、ロビーでAさんと2本杖の福岡から来たOさん
(2本の杖をストック代わりに歩いておられる方で、こちら
で勝手に心の中で呼んでいた)の3人で談笑。
Aさんは、施設、料理、スタッフに大変感動したとの事。
部屋に戻り、民宿ひかりへ予約電話。工事関係者が多く
泊まっているので、早く到着し、洗濯、入浴を済ませた方
がいいと言われた。
サンピアセリーズ   


3/26(火)晴れ  <15日目>

サンピア・セリーズ7:55〜8:18文殊通駅〜8:55「第31番・竹林寺」9:25〜9:35もものき橋〜10:15武市半平太生家10:25〜10:40石土池畔休憩所10:45〜11:08「第32番・禅師峰寺」12:10〜13:15浦戸大橋〜13:45桂浜14:00〜14:40元岸上呉服店お接待処15:33〜15:40「第33番・雪渓寺」16:00〜高知屋 1泊2食¥6500 洗濯:お接待

 夜明けまでの雨もあがり、晴れ。朝食をAさんと同じテーブルで食べる。彼は、今日は、「はるるの湯」に泊まる予定だ。
 今日の予定は、33番雪渓寺門前の高知屋まで。チェックインは16時以降で、行程に余裕があるので、桂浜経由で行こうと思う。浦戸大橋を渡るのは、ちょっといやだが。
多分、それでも、早く着きそうなので、時間つぶしを考えながら歩かないといけない。

 セリーズから少し先の県道交差点にあるファミマで、おにぎり・お茶などを買い、竹林寺を目指す。牧野植物園の中を通り(お遍路は無料で通行出来る)、正門を出ると竹林寺の門前。
山門から上がる途中、先に出たAさんに追いつく。昨日は、膝の調子が良かったが、また、痛み出したそうだ。2人で参拝後、32番に向かうが、下りが辛そうなので、先に行く。

牧野植物園を通り抜け、竹林寺へ 第31番 竹林寺

竹林寺 本堂 竹林寺 五重塔

途中、武市半平太の生家に立ち寄り、上から県道方面を見ると、Aさんが、もくもくと歩いているのが見えた。墓参後、遍路道の県道に戻る。
 石土池畔近くで、前を行くAさんが見えたが、休憩所で休憩せず、そのまま歩き続けられた。ここで荷物を降ろして一服。再度、歩き始め、32番の登りで追いつく。聞いてみると、休憩所には、気付かなかったそうだ。膝の調子がよっぽど悪いのかも知れない。一緒に登り、参拝する。 


武市半平太生家 石土池畔の休憩所

境内のベンチで、一緒に昼食休憩。ご夫婦で周られている方も来て、話し込む。このご夫婦も昨夜、セリーズに泊まっていたそうで、奥さんは、とても良かったと、ホテルに満足されていた。Aさんは、先に下ったが、結局、ここで1時間位休憩した。

第32番 禅師峰寺 禅師峰寺境内にて

 ここから、浦戸大橋まで一直線。やはり、橋を渡るのはスリル満点。歩道の狭さ、橋の高さ、大型車が来ると当りそうで身がすくむ。橋も少し揺れているようだ。最高点を過ぎると、自然、急ぎ足になる。渡りきるまで約15分。恐怖の時間だった。渡し船(無料)があるが、桂浜へ行くのには不便なので仕方がない。


浦戸大橋を渡る この歩道の狭さ 浦戸大橋上から浦戸湾

桂浜に到着すると、竜王岬への遊歩道は、昨年の台風被害で通行止め。仕方がないので車道を歩き、途中で浜に降りる。浜の休憩所で一服後、竜馬像まで上がり、海沿いを33番へ向かう。

また、どこかで時間つぶしを考えないと。と歩きながら考えていると、通りがかった地元の人が33番への途中、橋を渡った所に、新しくお遍路接待処が出来たので寄って行けばと。教えてくれた。

桂浜 龍王岬への遊歩道は、通行禁止

桂浜 浦戸湾に架かる浦戸大橋 

橋を渡ると、接待処の方が声をかけてくれ、中に入って休む。閉店した呉服店を、この3月10日からNPOの運営でオープンしたとの事。アイスコーヒやお菓子を頂きながら話し込み気がつくと1時間程経っていて、お礼を言って33番へ。知らぬ間に、丁度の時間になっていた。

元呉服店を活用した接待処 OPENしたばかりで、屋内はそのまま

雪渓寺参拝後、道路向かいの高知屋にチェックイン。女将さんから洗濯物があれば、この籠に入れて持ってきて。と言われ、慌ただしく着替え、お願いして入浴。夕食時、洗濯、乾燥した洗濯物を返してくれた。有り難い。

第33番 雪渓寺 本堂 雪渓寺門前の民宿高知屋


3/27(水)晴れ  <16日目>

 高知屋6:45〜7:10県道から遍路道〜7:55「第34番・種間寺」8:25〜9:02製材所ベンチ9:07〜9:17仁淀大橋〜10:15畑の中の休憩所10:25〜10:40「第35番・清滝寺」11:20〜12:48塚地阿弥陀堂入口〜13:10塚地休憩所13:35〜14:20宇佐大橋〜14:40竜の浜〜14:45三陽荘(荷物を預ける)〜14:55「第36番・青龍寺」15:30〜15:45三陽荘
1泊2食¥10950

 6時から朝食。国民宿舎土佐が、昨年末閉鎖になったので、仕方なく、今日は、36番少し手前の三陽荘に泊まる。太平洋を見ながらの露天風呂も良かったし、値段も手ごろで泊まり客もそこそこで、人気のある国民宿舎だったように思うが、残念だ。

 今日中に、36番を打ちたかったので早く出発。同宿の初めて巡拝される方は、一日どれ位歩けるか判らないので、土佐市内に泊まられるようで、朝、民宿前のバス停から路線バスを利用するとの事。これを聞いた女将さんが、エッ路線バスは昨年廃止になりましたよ。コミュニティバスで34番まで行けますが、朝の2便は前日の予約が必要との事。どうされるか。(この方は1番から、ここまで11日で来ました。と言われたので驚いて聞き返すと、日和佐から電車、バスを利用。その他も交通機関を利用したようで、納得。自分の1日の歩行距離が判らないのも無理はないと、理解出来た。)


34番へ、のどかに歩く 34番が見えて来た

34番まで、休憩なしで歩く。概ね前回と同じ位のペースだ。参拝後、仁淀川に向かって歩く。仁淀川手前で、製材所が置いてくれている遍路休憩用のベンチで一服。

 仁淀大橋の上から上流方向を見ると、遠く、山の中腹に35番・清滝寺が見える。橋を渡って堤防上の遍路道は行かず、途中の郵便局ATMで現金補充をしようと思って、国道56号線を歩く。高速道路をくぐり、清滝寺の登りにかかるが、まず、畑の中にあるベンチで一服。

第34番 種間寺 種間寺 大師堂

仁淀川を渡る 遠く、山の中腹に清滝寺が 清滝寺へ登り口 畑の中にベンチがある

 登り道をフウフウ言いながら登っていると、参拝を終えた2本杖のOさんが涼しい顔で下って来た。相変わらず速い。
挨拶をして再度、登る。やっと山門。丁度、若夫婦が幼児を連れ、車で到着したところ。3人共白衣を着て、区切りの逆打ち中だと言われた。

 参拝後、納経所に行く途中、Aさんが上がって来た。納経所の前で一服していると、先程の若夫婦も来られ、ご主人から、これから36番に行くので、歩きに拘りが無ければ、車で一緒に乗って行ったらどうか。と言ってくれたが、歩きに拘っているので。と親切に感謝しながらお断りをした。

清滝寺へ登る 第35番 清滝寺本堂

 土佐市内のコンビニで昼食の用意をして、塚地休憩所を目指す。前回、同じコンビニを出てうっかり遍路道を見逃し、遠回りをしたので、今回は、地図を確かめながら慎重に歩く。

 塚地休憩所で昼食休憩後、峠越えを避け、塚地トンネルを抜ける。どうも苦より楽を取る人間になっている様だ。いや、臨機応変に対応している合理的人間だ。など自問自答。馬鹿バカしい。
海岸通りに出ると宇佐大橋が見えている。荷物が肩に喰い込み痛くなってきたので、橋手前の釣り具店前のベンチで荷物を降ろして一服。

塚地峠下の休憩所 塚地トンネルを出ると津波避難所があった 

 橋を渡り、竜の浜の休憩所が見えると三陽荘まで後少し。旅館に荷物を預け、空身で36番に向かう。納経所の前で、丁度Oさんが休憩中。少し話をして参拝。彼は、今夜、6Km程先の民宿みっちゃん泊。

旅館に戻ると丁度、バスで団体客が到着中。見ると大型バスが3台駐車している。今夜は、満員か?部屋に入り、荷物をほどいて直ぐ入浴。まだ、浴室は空いていた。さっぱりする。部屋に戻る廊下で、部屋に案内されているAさんに出会う。隣の部屋だった。
夕食後、廊下のソファでお互いの情報交換、いや雑談。


竜の浜休憩所(この先にもトイレ付休憩所有り) 三陽荘

第36番 青龍寺山門 青龍寺本堂


3/28(木)曇り一時晴れ  <17日目>

三陽荘7:20〜7:30青龍寺〜7:45横浪スカイライン〜8:30明徳義塾への分岐路〜8:38帷子崎8:48〜9:22池ノ浦港分岐路〜9:48武市半平太像10:08〜10:40喫茶木のもの11:00〜11:38中ノ浦バス停跡〜11:50鳥坂トンネル〜12:08須崎遍路小屋12:30〜12:55押岡橋〜13:40とさっ子広場13:53〜14:28民宿ひかり 1泊2食¥6000(お接待―¥500割引)
        洗濯機¥0 乾燥機¥0

 6時半から朝食。旅館を出て、青龍寺に行くと、朝、参拝の終わったAさんと出会う。奥の院への遍路道を、車道に上がるまで同行。今回も横浪スカイラインを歩く。宿泊する所により、宇佐大橋まで打ち戻り、浦ノ内湾沿いに須崎に向かう遍路道もある。場合によっては、船を使う方もおられるようだ。

 帷子崎で、高知屋で同宿だった外国人連れの2人に追いつく。お互いにカメラのシャッターを押し合ったが、あまり話さなくて先に出発された。Aさんを待つが、なかなか来ないので出発。途中で雨がパラツキ始め、道端でザックカバーを取りつけ、傘を差すが5分程で止んだ。 


帷子崎にて 横浪スカイラインから浦ノ内湾

 途中、先に出た2人を追い越し、武市半平太像に到着。トイレ休憩。行程に今日は、余裕があるので長めの休憩。車で来られた方と暫く話して出発。

横浪スカイライン 武市半平太像 武市像付近から浦ノ内湾

 下った所にある、木工場内の喫茶店「木のもの」でコーヒブレイク。浦ノ内湾の最奥まで歩き県道23号線に出る。出た所に、中の郷バス停の屋根つきの待合所あり、ここで昼食の予定が行ってみると無残。ベンチ、屋根などなく表示板とベンチの残骸があるだけ。ここも路線廃止か。
 これでは休憩が出来ない。仕方なく鳥坂トンネルを抜け、須崎休憩所で昼食のつもりで歩く。トンネルから下りきった所で、前回同様、自称遍路から嫌われている人が居ないか気になったが、今回は見かけなかった。もし居て、話しかけられても無視して通るつもりだったが。 

木工場の喫茶店で休憩 浦ノ内湾まで下って来た

 須崎休憩所で昼食休憩。しばらく歩くとセメント工場が見えて来る。市街地は近い。途中、マルナカでバナナ、でこぽんを買い、店頭で一服。更に「とさっ子広場」でアイスを買い、食べる。また休憩。完全にだらけている。おかげで今回、立ち寄る予定の別格5番・大善寺に行くのを忘れていた。時間が十分あるし、通り道から少ししか離れていないのに。残念なことをした。

須崎遍路休憩所 民宿ひかり

 民宿ひかりに早く到着。予約時、ご主人が言われたように、工事関係の長期滞在者が帰る前に洗濯、乾燥、入浴を済ませ、ゆっくりくつろぐ。お婆ちゃんが柑橘類の一種「ペイユー」を少しすっぱいかもと言いながら出してくれた。すっぱいと言うより、甘味がきつくなく、あっさりした味だった。

ご主人から明日の朝食時間を聞かれたので、6時頃を希望すると、ここは、6時半からと言われたが、横からお婆ちゃんが、お遍路さんは、朝早く出発したいのだから、6時からでも用意が出来るだろう。と言ってくれ、6時になった。同宿は仕事で長期滞在の若い人12名と遍路は、自分1人。明日歩く大坂遍路道、大坂谷川沿いの桜並木が楽しみ。



3/29(金)曇り  <18日目>

民宿ひかり6:30〜6:45角谷トンネル〜7:10安和駅〜7:15ローソン7:35〜8:12焼坂休憩所8:20〜8:50そえみみず遍路道、大坂遍路道分岐〜8:58久礼マルナカ(トイレ)9:02〜9:14大坂谷川休憩所(トイレ併設)9:20〜10:25七子峠登り口休憩所1040〜11:10七子峠11:38〜12:12国道55号12:18雪椿休憩所12:45〜13:38仁井田駅13:45〜14:07道の駅あぐり窪川14:15〜14:53「第37番・岩本寺」15:25〜15:30まるか旅館
              1泊2食¥6800

 朝食6時からで、早く出発出来た。お遍路は、午前中に稼ぐ(距離を)と言われるので、はりきって歩く。今日は、大坂遍路道から七子峠に登る。やはり、そえみみず遍路道は、高速道路が出来て歩きにくそうだ。
トンネルを3つ抜け、安和のローソンで昼食他を買い、表でコーヒブレイク。京都から来たAさんが休憩中。彼は、「民宿ひかり」のそばにある道の駅、かわうその里で野宿したそうだが、車の往来が多く、あまり寝むれなかったそうだ。同行を頼まれ、2人で歩き出す。


JRと並行して国道56号を歩く 安和 焼坂峠への分岐路

 昨日、変な人に会った。と言われて、ひょっとして鳥坂トンネルを抜け、下った所の辺か?と聞くと、「そう」と答えた。例の自称お遍路にきらわれている人に出会った様だ。結局1時間程、歩きながら話したそうで、遍路の間では、有名な人ですよ。と教えてあげた。お陰で、こちらは捕まらなかったようだ。その人の宗教に、Aさんは少し知識があったので、逆にやりこめたと言っていた。


焼坂休憩所 土佐久礼の街中を大坂遍路道へ

 焼坂の休憩所で、Aさんの知り合いのお遍路さんがやって来たので、先に出発する。久礼のマルナカ前を通る時、時計をみると9時開店の2分前、トイレを済まそうと、開店即入店する。
他にお客さんは見なかったので、本日、最初の客は、トイレを済ましただけで、何も買わずに出て行った事になる。

 大坂谷川の桜並木は、まだ5分咲き程度で、満開を期待していたが残念だった。林道を奥に進み、高速の高架下をくぐる手前で、家から出てきた奥さんに、栄養ドリンクを頂き、飲みながら話し込む。お子さんが奈良に住んでいる事や、お孫さんの進学の事などうれしそうに話され、これも歩き遍路の値打ちの一つかなと思った。お礼を言って、また歩く。最奥、七子峠の登り口の休憩所でバナナを食べ、登りへの腹ごしらえをする。


大坂谷川の桜並木 満開は、まだ 大坂遍路道を七子峠へ

七子峠へ 最奥にある休憩所 大坂遍路道 七子峠への登り口

20分位登ると、沢の音が聞こえなくなり、代わりに車の音が聞こえるようになった。急な階段になると峠は近い。峠に上がり、一服しているとAさんともう一人が到着。そえみみず遍路道を登って来たそうで、高速道路が出来た為、長い階段が、結構、きつかったそうだ。

そえみみず遍路道から七子峠に来たAさん達2人 七子峠から国道と並行の遍路道を行く

 峠からは、国道と並行する山裾沿いの遍路道を歩く。国道を見ると、京都から来た、Aさんが歩いている。30分程歩くと国道に合流。すぐに雪椿休憩所に到着。

雪椿休憩所で昼食。先に86歳の方が昼食中。食べながら話をすると区切り打ちで、88歳で88番結願を目指している事や、父親が大正14年に遍路した時の納経帳を持って、ご朱印をそれに重ね印をして周っているそうで、何カ所かの納経所では、本当に重ねてもいいのか。と、念を押されたそうで、100年近く前の納経帳を見せてくれた。すごい。今夜は窪川泊りだそうだ。 


Oさんの父親が大正14年に遍路した時の納経帳 雪椿休憩所

 仁井田駅でトイレ休憩後、道の駅あぐり窪川に到着。ここまで来ると岩本寺まで、後少し。40分程で札所に到着。境内に名古屋のSさんが居られ、唐の浜以来、久しぶりに再会。
まるか旅館の隣にある民宿「村の家」に泊まられるそうで、一緒に向かう。京都のAさんは、岩本寺の駐車場のガレージ兼通夜堂で野宿されるとの事。

道の駅あぐり窪川の休憩所 第37番 岩本寺

岩本寺 本堂 窪川 まるか旅館

 雪椿休憩所で会った86歳のお遍路Oさんも、まるか旅館に夕食前に到着。大変そうだ。
明日は、31日に開催される四万十川さくらマラソンの為、近辺の旅館、民宿は満員だそうだ。一日ずれてラッキーだった。


3/30(土)曇り時々雨後晴れ  <19日目>

まるか旅館7:05〜7:49窪川運動場入口〜8:23美化センター8:30〜8:38片坂第1、2トンネル〜9:00西尾自動車構内休憩所9:08〜9:22お接待処9:35〜9:51拳ノ川休憩所〜10:02佐賀温泉〜10:30スクールバス待合所10:45〜11:10不破原バス停11:35〜11:51伊与喜駅前〜12:06熊井隧道〜12:25道の駅なぶら土佐佐賀12:30〜12:54横浜トンネル出口横ベンチ13:00〜13:14佐賀公園駅前ベンチ13:20〜13:44白浜海岸休憩所〜14:16井の岬トンネル〜14:35観音寺14:45〜15:30大方休憩所15:35〜15:45入野松原入口〜16:15
          ネスト・ウェストガーデン土佐 1泊2食¥8450

 朝食を食べながら、86歳のOさんが、今日は、民宿日の出に泊まろうと思う、まだ、予約はしていないが。と言われた。エッ日の出は廃業していますよ。隣の民宿みやこは、合宿が入り満室と聞いている旨、伝えると驚いておられた。大体、自分と同じ位の行程を考えておられるようで、少し、心配になった。実際、遅くなれば、車を呼んでおられるようだが。昨日も旅館到着が18時前だった。

 7時過ぎに出発。町外れのコンビニでお茶、パンを買う。今日は、予定の民宿が2軒共だめだったので、4Km程先のホテルを予約している。35Km位の行程で、少しがんばらないと。
 予報通りの曇り空、夜が明けているのに空が暗い。いつ降ってくるか不安で、今のうちに距離を稼いでおかないと。片坂第3トンネルを抜けた頃、パラついて来たが、傘を差す程ではない。            
                                 

美化センター構内から遍路道に入る 遍路道は、片坂第1,2トンネルの間に出る

 西尾自動車構内の休憩所で一服。市野瀬バス停付近で、逆打ちの若い外国人4人と挨拶をしてすれ違う。しばらく行くと、お接待処の表示をした民家から、ご主人にコーヒでも飲まないか。と声をかけられ、お言葉に甘えて庭に入る。話の中で、先程、すれ違った外国人も立ち寄ったとの事。スペインから来られたようだ。また、少し前、名古屋のSさんも立ち寄ったとの事。

市野瀬の集落に下る 西尾自動車構内の遍路休憩所

佐賀温泉を過ぎ、舟川橋バス停付近から雨。傘を差して歩く。雨脚が強くなって来たので、先のスクールバス待合所でスパッツも装着する。国道を歩いていると、前も休憩した上不破原バス停で誰かが休憩しているのが見えた。Sさんだった。横にある「たこ焼店」でたこ焼を買って、昼食代わりに食べている。こちらも昼食代わりのドーナツを食べながら、暫く話し込む。 

佐賀温泉前の遍路休憩所 上不破原バス停

Sさんが先に出発。雨も止んでいた。伊与喜駅付近で、また雨、傘を差して熊井隧道への遍路道に入る。トンネルを抜けると、高速道路の建設工事中で、付近の景色は一変していた。


熊井隧道 熊井隧道を出ると、高速道路建設工事中

桜も満開になってきた 熊井隧道から踏切を渡り、国道へ

 道の駅でトイレ、今日の行程を考え、先を急ぐ。佐賀公園駅付近でSさんに追いつくが、民宿海坊主に泊まるSさんより、6Km程先に泊まるので、先を歩く。井の岬トンネルを抜け、観音寺のお堂前で休憩。突然、お堂の扉が開き、作務衣を着た若い坊さんが出てきた。
お互いにびっくり。少しの間、話しをして、水をもらって出発。海坊主、みやこと民宿前を通過、足が重くなっている。

道の駅なぶら土佐佐賀 佐賀公園駅前の休憩所でSさんに追いつく

井の岬トンネル 伊田 観音寺

 入野松原に入っても、なかなかネスト・ウエストガーデンは見えない。結構、歩かされた。足が棒のようになって、やっとチェックイン。今日は、満室と聞いたが、大浴場は一人占め。フロントで聞くと、今日は、女子高の合宿で満員との事。なるほど、男子大浴場は空いている筈だ。
 夕食、カツオのたたきに生ビール。疲れた体に、風呂上がり、ホントうまい。

入野松原を歩く ネスト・ウエストガーデン土佐


3/31(日)晴れ  <20日目>  四万十川さくらマラソン開催

ネスト・ウェストガーデン土佐7:50〜8:11蛎瀬橋〜8:57県道339号交差点〜9:39竹島小前〜10:05四万十大橋〜10:45野鳥公園休憩所10:57〜11:41伊豆田トンネル〜12:05市野瀬〜12:15真念庵12:30〜12:38ドライブイン水車休憩所12:55〜13:56ロッジカメリア14:17〜15:00民宿くもも 1泊2食¥6500 お接待でおにぎり弁当他 洗濯機¥0 乾燥機¥0

 朝、7時からの朝食は、洋食を選び、久しぶりにパン、スープ、サラダ他、食後のコーヒと民宿、旅館の朝食に飽きた頃で良かった。入野松原を抜け、蛎瀬橋を渡る。県道を登りきった所に休憩所があるが、そのまま歩く。風が冷たく、時折、強く吹く。県道239号線の交差点を渡り、少し先に自販機、横にベンチがあり、ここで初めて休憩。山間の田んぼの中をのんびり歩き、竹島小学校のそばを通ると、四万十川に近い。大橋手前のローソンで昼食他を買って表でコーヒを飲んでいると京都のAさんと再会。昨日は、入野松原そばの道の駅で野宿。テントを風に飛ばされたり、今日は、間違えて中村の方に出てしまったとボヤいていた。

四万十川に向かって、山間の道を辿る 四万十川左岸堤防にある休憩所

四万十大橋を渡り、野鳥公園の休憩所で休憩。Aさんと一緒に歩いたが、今回、真念庵に是非立ち寄りたかった為、伊豆田トンネルを抜け、市野瀬バス停付近の分岐路で別れる。彼も今日は、民宿くももに泊まる。

大文字山を右に見ながら歩く 伊豆田トンネル 京都のAさんと

真念庵は、思っていたより近くにあった。少し、荒れており、このまま放っておくと崩れるような感じがした。参拝後、近所の大塚様宅で、ご朱印が貰えると聞いていたので、国道に戻ると丁度、道路向かいに「大塚」の表札。訪れると留守のようだ。仕方なく、電話をかけ、出られた奥さんに、今、居る場所を伝える。「今から行きます。」と言われ、待っていると、ここは、親戚の家で、この辺は、大塚姓が多いとの事。国道に出て、すぐ左側が自宅だった。

真念庵 真念庵前の遍路道

 
 分岐路まで引き返し、ドライブイン水車横の休憩所で昼食、トイレ。
1時間程歩いてロッジカメリア。20分程、コーヒを飲みながらご主人と
話し込む。
ご主人は、前の道路を歩くお遍路さんを気にしておられ、通るたびに、
話を中断、お接待のお菓子を渡していた。奥さんは、バスで中村に買い
物に行っているとの事だった。奥さんが帰って来たので、挨拶をして出発
五味橋付近  

丁度、カメリア前を通った松山から来た女性遍路さん(68歳、年齢は自分から言った)と一緒に話しながら歩く。今日は、以布利手前にある、民宿旅路に泊まるとの事。

途中、文旦や小夏など路上販売の店が点在するが、どれも車相手で量が多い。と、ボヤいていたので、日和佐の道の駅での事を話すと、お婆さんが店番をしている所で立ち止まり、1袋¥300の小夏を指差し、こんなにたくさんいらないので、2,3個でいいから売ってくれないかと交渉を始めた。
お婆さんは、まず試食を。と小夏、文旦を食べさせてくれ、2,3個ならあげるよ。と言ってビニール袋に小夏を3個入れ、彼女にくれた。歩きながら、日和佐の事から、言ってみるものですね。と彼女。彼女は大喜び。正直、自分は、あまり好みではなかったので断った。 


下ノ加江から海岸沿いを歩く 民宿くもも

 民宿くももに近くなった頃、救急車のサイレン。いきなり目の前で止まる。何事?と、ふと歩道から左の畑を見ると、畑の中に軽四が止まっている?数メートル離れた畑の中にお遍路さんが、横たわっていて、救急隊員が話しかけている。軽四が、お遍路さんをハネたようだ。
歩道を歩いていたお遍路さんを、対向車がハネ、畑にジャンプしたようで、なんで右にハンドルきった?もしや今日、民宿くももで同宿予定のSさんでは、と心配になり、そばに寄って顔を見ると違う人だった。彼女は、前に、コンビニで見かけた人のようだと言った。

民宿に到着、女将さんに事故の話をすると、まだ2人到着していない。と心配されたが、少なくともSさんでは無い事を伝えた。暫くして消防から電話があり、被害者はもう1人の泊まり客だった。ご主人が病院に行って確認したところ、命に別条はないとの事だった。

京都のAさんは、先着して入浴中。同宿は名古屋のSさん、2本杖のOさん、打ち戻りの方を除いて、同宿3人共、遍路途中に顔見知りになった方で、楽しい夕食になった。AさんとSさんは、連泊して打ち戻り、Oさんは、足摺から土佐清水に出て、大月回りとの事で、今日でお別れ、会う機会はもう無いと思われる。(実際は、39番、40番門前の山代屋旅館で再会。)


4/1(月)晴れ 風が冷たい  <21日目>

民宿くもも7:00〜7:32大岐の浜展望台〜<大岐の浜>〜7:55国道321号線〜8:05あしずり遍路道〜8:15下港山バス停〜8:26幡陽小前〜8:40以布利じんべえ広場8:46〜9:19てまり9:26〜9:53窪津港10:00〜10:53津呂簡易郵便局前11:25〜11:50ペンションサライ入口〜12:22天狗の鼻12:32〜12:45「第38番・金剛福寺」13:05〜門前喫茶店〜13:30足摺YH
  1泊2食¥6160(非会員)

 6時前、「民宿くもも」に連泊で、打ち戻りをする、SさんとAさんを見送り、最後に出発。

6時前、夜が明けて来た 海をみながら大岐の浜へ

  所々遍路道を出入りしながら、海岸沿いの国道321号線を歩く。
大岐の浜では、浜に降りて、両親と50代半ばで亡くなった級友で
あり、山の友でもあったK君の冥福を祈り、波供養をした。
展望台より大岐の浜  

大岐の浜に降りる 大岐の浜

下港山バス停のベンチで一服。出発しようとした時、丁度、そばの無人販売所に商品補充をしに、車で来られた老夫婦からポンカン2ケを頂いた。幡陽小学校の角から国道を離れ、以布利方面に向かう。以布利漁港の休憩所で休憩、トイレ。

一旦、国道を離れ、左、遍路道へ 以布利港じんべえ広場

以布利港 以布利港へんろ橋を渡り、足摺遍路道へ

 遍路道、県道27号線を歩き、窪津漁港を経て津呂へ。地元の方の話では、最近は、急登の遍路道を行かず、県道をそのまま歩いて津呂方面に行く遍路さんが多いとの事。窪津小学校付近から、再び、27号線を歩く。確かに広く歩き易い。 

県道27号線を窪津へ 窪津港

県道を離れ、遍路道から窪津港方面を望む 津呂 遍路休憩所

津呂手前の遍路休憩所で、先に民宿を出た、2本杖のOさんとバッタリ。窪津付近で道を間違えたとの事。津呂簡易郵便局まで同行し、2人で話しながら敷地内の階段に座って、昼食をとる。

津呂簡易郵便局前で、Oさんと昼食 津呂付近から太平洋

Oさんが先に出発。今日は、足摺泊なので、ゆっくり休憩し出発する。前回より道路が拡張され、きれいになっているようだ。泊まった事のあるペンションサライの入口を過ぎた頃、前方からお遍路さんが歩いて来る。歩き方から打ち戻りのSさんだ。西周りで帰らず、同じルートを引き返したとの事。暫く立ち話。これで会うのは、最後かな。とお互い挨拶をして別れる。

木漏れ日の中、足摺岬へ 天狗の鼻より足摺岬灯台

 足摺岬まであと少し。2Km位だ。天狗の鼻展望台に立ち寄り、38番へ。納経所の前で、参拝を終えたOさんに会う。今後の予定などを聞くと、この先、山代屋旅館で同宿になるようだ。津島は大畑旅館、次は、三間に泊まる予定だそうだ。

参拝後、門前の食堂でコーヒ。200円は安い。外は寒くて出たくない感じ。足摺YHへ荷物を置かしてもらおうと行くと。奥さんが、外は寒いので、もう、中で休んでもらったらと、ご主人に言ってくれ、チェックインOK。外は、風が強くなって来た。
今日は、昼から、完全休養日。 

足摺岬に建つ、中浜万次郎像 第38番 金剛福寺山門

金剛福寺 本堂 足摺ユースホステル


4/2(火)晴れ  <22日目>

足摺YH7:10〜7:42足摺20号休憩所7:49〜8:10松尾トンネル入口8:13〜8:47万次郎生家標識〜8:58中ノ浜大橋北側ベンチ9:08〜9:50黒潮市場前〜9:53サニーマート10:15〜10:28以布利トンネル〜10:50以布利港への分岐路〜11:34大岐の浜展望台11:55〜12:33くもも前〜13:12ロッジカメリア〜川向かいのローソンへ買い物〜13:30ロッジカメリア ¥3000(素泊まり)夕食、朝食はお接待

 朝、冷え込んでいたので、ジャンパーを着ようか迷ったが、歩くには、丁度良い気温だった。
打ち戻りは前回と同じ、西回りコースを取ることにした。風も思っていたほど強くなかった。
今回も、集落の中を通らず、松尾トンネル経由で歩く。トンネルの入口で、一旦、ザックを降ろして小休止。トンネルは歩道が広く歩き易い。出口は見えているが、1Kmはある。 

松尾トンネル 青い橋、中ノ浜大橋が見えて来た

 中ノ浜大橋を渡った先で、中浜集落からの道との合流点に、地元女性会がベンチを置いてくれているので、休憩する。ここからは、土佐清水港に向かって下り道。港は、奥深く、道路は、かなり迂回している。サニーマートでバナナ、オレンジなどを買い、カメリアにも、お接待用の菓子を若干買って行く。

 

中浜集落   土佐清水港

  以布利トンネルを抜け、国道321号線を進むと、幡陽小学校の所で、昨日、歩いた以布利、窪津方面への道路と合流する。後は、昨日の逆コースを歩く。
昨日休憩した、下港山バス停付近に来た時、地元のお婆ちゃんに声をかけられ、「足摺に行ってきたの」「神峯には登った?」など話しかけられ、「自分は唐の浜の出身だが、暫く帰っていないが・・・」など少しの間、立ち話をした。最後に、「これで自販機のジュースでも飲んで」と言って、財布から100円玉を2枚出して手渡してくれた。有り難く頂戴する。昨日も、ここでポンカン2個を貰ったので、同じ場所で、2日続けてお接待を受けた。
以布利トンネル  

時間もあるので、大岐の浜に降りて、波打ち際を歩き、展望台に上がって昼食をとる。民宿くももの前を通り、ロッジカメリアには、13時過ぎに到着。橋を渡って、ローソンで明日の為の買い物をしてチェックイン。すぐに風呂を沸かしてくれた。洗濯機を回して、入浴。
夕食は、レトルトカレーだが、野菜サラダ、デザートの果物も付いて、民宿、旅館の刺身などに飽きた体には新鮮な味。

大岐の浜 一昨日、歩いた道を戻る

一昨日の事故現場 左車線の軽四が右の畑に ロッジカメリア

ロッジカメリア 夕食のレトルトカレー


4/3(水)曇り後晴れ  <23日目>

ロッジカメリア6:25〜6:50五味1号橋〜7:38初めての人家脇の岩で休憩7:45〜7:59河内神社前〜8:40芳井橋〜8:47元芳井休憩所8:53〜9:35民宿くろうさぎ入口ベンチ9:42〜10:07天満宮(昼食)10:40〜11:12真念庵ルートと合流〜11:17三原やまびこ11:30〜11:37船ケ峠〜11:49清水川荘前休憩所〜12:08梅の木公園入口〜12:24黒川トンネル出口〜12:37国土交通省警報所12:42〜12:47県道21号・遍路道分岐〜13:12国道56号線(鶴の家旅館横)〜13:40民宿嶋屋(荷物預け)〜13:43「第39番・延光寺」14:20〜14:22民宿嶋屋
   1泊2食¥6600

 ここは、好きな時間に、勝手にロビーにおいてあるスープと、前日に渡されたパンとで朝食。勝手に出発して。と言うのが、カメリアのルール。支度が出来次第、早々に、挨拶なしで出発。
(後で、歩きながら、電話はかけたが。)風が非常に冷たく、長袖のヒートテックを着て正解。

 下ノ加江コースを三原に向かって上がる。1時間以上、人家がなく、誰とも会わずに歩く。適当な休憩場所がないので、道端の岩をベンチ代わりに休憩。三原町に入る。芳井近くになると道路は、広くなり、空も開けてくる。


五味ほたる橋より 下ノ加江から、初めての人家が

 旧芳井休憩所は閉鎖になったが、道路に面して、屋根、ベンチなどが、そのまま残っていたのでザックを降ろして休憩。(昨日、カメリアのご主人に閉鎖の理由を聞いたところ、窪川の方へ、昨年秋に転居され、今は、無人になったとの事だった。)

旧芳井休憩所 民宿くろうさぎ入口付近のベンチ

 人家、車の往来が増え、綺麗に耕された田畑が現れると三原の中心部は近い。少し早いが天満宮のベンチで昼食。ここは、横にトイレ、自販機があるので休憩には、丁度良い。

天満宮 三原のじまんや

 40分程歩いて、三原の「じまんや」。11時半の開店間際、昼食の準備で皆さん忙しそう。併設の「やまびこ」でコーヒを頼み、外の灰皿を置いてあるベンチでコーヒブレイク。
 船ケ峠を越えると、後は下り。前回はバテて休憩ばかりしていたが、今日は、快調に歩く。

梅の木公園 中筋川ダム

 平田に近い、県道21号線と遍路道の分岐手前にある、国土交通省中筋ダムの警報所前まで、一気に下る。遍路道は、鶴の家旅館の横で国道56号線に出る。少し国道を歩き、39番への遍路道へ。今日の宿、民宿嶋屋に荷物を預けて、高知県最後の札所、39番・延光寺を参拝。
 境内では、2本杖のOさんが本堂お参り中。納経後、しばらく話し込み、お互いカメラのシャッターを切りあって別れる。明日は、山代屋旅館で同宿になる。

更に、カメリアから、民宿くももまで同行した、松山から来た女性遍路さんも到着。彼女は、まだ、7Km程先の宿毛に泊まる予定だ。団体引率の先達さんからキャンデーを一握りもらうが、彼女は、糖尿病で甘い物は控えているのでと、固辞していた。
参拝後、嶋屋へ。浴室の脱衣場は、相変わらず衝立をした廊下。

第39番 延光寺 延光寺境内 梵鐘を背負った赤亀

延光寺境内にて 延光寺

 
民宿 嶋屋


徳島県、高知県の札所39ケ寺の巡拝を終え、いよいよ、松尾峠を越えて、愛媛県に入る。
行程としては、半分を過ぎた。


掲載日:2019/8/15
次回は「愛媛編」です


MEMO

・掲載画像は佐々木氏が全て撮影したものです
・古希のお遍路日記 高知編
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