宮城の四季
2004 Autumn 紅葉
| 11月13日、秋晴れの日、丸森町耕野地区へ行ってきた。 耕野は、干し柿とたけのこの里として有名なところで、柿については歴史が古く伊達政宗公時代に遡るようだ。 今回、耕野地区へ行くきっかけがあった。 先日、丸森町不動尊公園の紅葉を見に行った際、公園内にある丸森町のマップを見た。そのとき、「耕野の柿ばせ」という案内が 目にとまった。柿ばせとは、柿干し場のことを呼ぶそうだ。 澄み渡った秋の青空に映えるオレンジ色の柿、軒下に吊るされた干し柿、全て秋の風物詩だ。想像しただけでも心が躍る感じが した。 〔あがらいん伊達屋〕 国道349号線を福島県梁川町方面に走ると「あがらいん伊達屋」と「やしまや」の直売所の看板が見えた。最初に訪れたのが 「あがらいん伊達屋」だった。 現地に到着した時は、朝、早い時間帯であったことから自家製の品々を直売所へ搬入する人たちで賑わっていた。店内に入る と、地場産の品々が所狭しと並べられていた。 店内には囲炉裏をイメージした休憩コーナーがあった。お客様と地元の人たちとの団欒の場所でもあった。お茶を勧められ、自 家製の漬物を食べながら会話が弾んだ。地元の人たちは、みんな元気で暖かく迎えてくれた。 地元で柿を作っている谷津さんという方に出会った。 11月23日、25日、28日の3日間、耕野地区で開催されるイベント「ころ柿つくり体験ツアーin丸森」の世話人ということも知った。 先日、ホームページで耕野地区を調べている時、ころ柿つくりのイベントがあることを知り申し込んでいた。まさか、お世話する 方に会うとは思ってもいなかった。 谷津さんは親切な方で、私が、柿の写真を撮りにきたと話したところ、近くにある「ふるさと交流センター」にマップがあるかもしれ ないと案内してくれた。 |
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| 〔やしまや〕 「やしまや」は、食料品などを扱う酒屋さんでもあり地場産品の直売所「ビビッド耕野」を兼ねていて、隣りには、ガソリンスタンド も経営していた。。 店内の一角には、団欒のコーナーがあり、気さくにお茶を勧めてくれた。遠くから来たお馴染みと思われるお客様が、あんとず んだ餅を頼んで美味しく食べていた。お店やお客様同士で気軽に触れ合える和やかな雰囲気だった。 「やしまや」のご主人は、毎年開催している「ころ柿つくり体験ツアーin丸森」や「たけのこ狩り」の世話人として地域の活性化の ために勢力的に活動されている方だった。また、"まるもりのやしまのホームページ!!"を開設し、耕野地区の広報活動 も手がけ地域に無くてはならない方と拝見した。そう言えば、耕野地区で柿もぎをしていた人が言っていた。「八島さんは、いつ も一生懸命やっているから・・・。」と。 八島さんから柿にまつわる色々な話を聞かせていただいた。 今年の柿は、大きくて豊作と言っていた。柿は、2年周期で豊作とそうでない年が来るらしい。去年は、少し悪かったようだ。でも、 生産者は、そんなことを言っていられないから収穫の平準化に向け努力をしている。柿の手入れは、子供と同じで、きちんと肥 料や剪定、消毒など面倒を見なければならない。今年の収穫は、気候が暖かかったので去年よりも1週間ほど遅い。今日は、 気温も低いから柿もぎが始まった。暖かすぎると干し柿がうまくいかない。柿も早く熟しすぎる。干し柿は、もぎ取った後、2から 3日位置いてから皮を剥く。そうするとヘタのところが剥きやすくなる。自分の所は、明日、家族総出でもぎ取りが始まる。暖簾の ような柿干しはこれからだ。 八島さんの柿畑を紹介していただき、たわわになった柿の写真を撮りに行った。 |
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〔柿 畑〕 柿畑を目的に車を走らせた。途中、梯子に昇り柿もぎをしているご夫婦がいた。細く長い竿を操りながら一つ一つ柿をもいでいた。 写真を撮る了解を得てシャッターを切った。柿もぎの風景は、晩秋の絵になる風物詩だった。 間もなくして、山沿いに入り柿畑に着いた。柿木の背丈はさほど高くなく、段々畑を開墾したような場所に植えられていた。柿木の 下をかいくぐりながら歩いた。大粒の柿の実がたわわに垂れ下がっていた。今にも地面に着きそうなものもあった。澄み切った青 空と柿の実のオレンジ色がまばゆく輝いていた。秋風が柿畑を通り過ぎていき、柿の実が、静かに揺れていた。 柿もぎをしている人がいた。段々畑にある柿は、耕野地区の八島さんや谷津さん、猫入さんなど、それぞれに区分けされて植え られているそうで、殆どこれから柿もぎをするという話しをしていた。 柿畑の写真を撮り終えて帰ろうとしたところ、交流センターをご案内してくれた谷津さんにばったり会った。柿もぎに来たと言って いた。偶然というか、谷津さんも私がここに来て写真を撮っていることは知らなかったようだ。 谷津さんは、自分の畑から熟した柿(後で知ったが、熟した柿を"熟柿(じゅくし)"と言うそうだ)を一つもいで食べさせてくれた。柿 の甘い匂いとトロッとしたゼリー状の果肉が口中いっぱいに広がった。柿の種の周りを舌で器用に回しながら果肉を取って食べ た。柿畑で食べる柿の味は最高だった。もう一つもう一つともいでくれたが食べ切れなかったので家内にお土産に持っていくと話 した。ビニール袋いっぱいに入れた完熟した柿をプレゼントしてくれた。 ころ柿つくりのイベントで再会を楽しみにしていることを話して分かれた。 |
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| 〔ガッタリ花街道〕 直売所で会った谷津さんのご紹介もあり、柿ロードにある「がったり花街道」を通った。 「ガッタリ」とは、一種、水車のようなもので精米する造作物だった。水が溜まるとギッコンバッタンという形で作動し、その先にある 杵が、臼に入った米を突くようなものだった。 「ガッタリ花街道」には、この他に「男ガッタリ」「女ガッタリ」というものがあった。これを総称して「夫婦(めおと)ガッタリ」というそうだ。それ ぞれに成る程と唸るようなネーミングに感心した。 耕野地区での体験は、思い出に残るものとなった。 みんな親切な方ばかりだった。一期一会の大きな思い出を作った。 次回は、柿ばせを見に来たいと思った。 |
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