宮城の四季
2004 Autumn 紅葉
| 10月30日、仙台市内の紅葉スポット『奥新川渓谷』の滝めぐりをしてきた。 この地には、八ツ森駅〜三条大滝〜グレートストーン〜奥新川駅の新川コースと新川コースの上流にある奥新川渓谷滝めぐりの 奥新川コースがある。今回は、奥新川コースを歩くことにした。 〔長命水・奥新川駅の標識〕 国道48号線を仙台から山形方面に走り、作並温泉街に入る手前に「長命水・奥新川駅入口」の看板があった。看板を目印にして 左に曲がるとデコボコした砂利道になった。 砂利道を暫く走ると前方の山々が開けてきた。早速、車を停めて赤く色づいた景色を眺めた。天候が今一だったので残念に思っ たがこれから行く奥新川渓谷に期待した。 林道の脇に、「長命水、いも煮会場2.0km車で5分。キャンプ場・駅迄3km車で7分」の看板があった。 奥新川駅は、作並温泉も近いことから立派に舗装された国道の近場にあると思っていた。まさか、砂利道の林道を走り山深いと ころに駅があるとは思ってもいなかった。 |
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| 〔甚兵エ茶屋・長命水〕 看板を見て砂利道を下っていくと、「甚兵エ茶屋」という蕎麦や玉こんにゃく、甘味など軽く食事ができる茶屋に着いた。茶屋の側 には、「長命水」と呼ばれる名水の場所があり、これを飲むと健康になるという天然水が流れていた。この地に流れ着いたというブ ナの木の老木で御神木があった。 チョロチョロと流れ落ちる水をポリタンクに汲んでいる人がいた。コインを入れて1回2リットル100円で天然水を販売している施設 もあった。何で天然水が有料なのかと思った。 この奥新川は、個人の所有する土地とのことだった。「自然公園として整備し駐車場を造成するなど永年に亘り一般に無料 開放してきた。その間、維持管理費も殆ど私費で賄ってきた。このままいくと水も枯渇してしまう。。ところが、再三度重なる台風の 被害を受け整備もおぼつかなかったが頑張って整備してきた。。このままいくと水も枯渇してしまう。そのため維持管理のために必 要になってきた。」と記した看板があった。それにしてもこの一帯が私有地なのかと驚いたが、同時に天然水が有料というのも納得 した。 |
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| 〔仙山線奥新川駅・なとりや・奥新川食堂〕 「甚兵エ茶屋」を後にし間もなくすると舗装した道になった。駅も近いなと感じながら車を走らせた。キャンプ場の脇を通っていくと 奥新川駅に着いた。 駅前には、「なとりや」と「奥新川食堂」の2軒の店があった。他に一般住宅も無いことから、奥新川渓谷を訪れる人が利用する店 と思った。 こんな山深いところに駅があるということも驚きだった。駅の由来の看板を見てまた驚いた。昭和12年11月10日に仙山線が全 線開通した時に開業したという古い駅だった。当時、新川集落があったそうで、その人たちのための利用駅でもあったと納得した。 今は、集落も大洪水で流されてしまい痕跡が無いそうだ。 奥新川渓谷は、仙山線が走る山間にあった。時折、電車の走る音が山々に反響していた。紅葉した渓谷をぬって走る電車も絵 になっていた。 奥新川駅は、奥新川渓谷の二つのルート、「奥新川コース」と「新川コース」の基点になっていた。 |
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〔奥新川ライン〕 今回は、奥新川渓谷をハイキングする予定だったので「奥新川ライン」の看板を目印に歩いた。 奥新川ラインは、広々とした林道を歩くような感じだった。山は、赤く燃え秋を肌一杯感じることができた。 |
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〔かくれ滝〕 紅葉した遊歩道を暫く行くと「かくれ滝」と「清水滝」の標識が見えてきた。最初に「かくれ滝」を見ることにした。右に折れると急な 下り坂になった。手すりがついていて比較的歩きやすかった。間もなくして沢に下りた。大分下まで下ったので景色は一変した。 あまり天気が良くなかったこともあり薄暗い渓谷になった。「かくれ滝」まで行くには、何本かの吊り橋を渡っていくことになった。 揺れる吊り橋を慎重に歩いた。 吊り橋を渡ると「かくれ滝」の標識がありその直ぐ脇に滝が見えてきた。「かくれ滝」は、本流の脇にあり、水の量はあまり多く無く 数段の滝になって流れ落ちていた。 苔で覆われた岩から湧き水が一筋の線となって流れてくる景色も渓谷ならではと感動した。 |
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〔清水滝〕 「かくれ滝」から上流に向けて沢伝いを歩いた。沢の水で濡れた岩や落ち葉に注意した。良くもこういう場所に吊り橋や遊歩道を 設けたものと感心した。振り返っては、今、歩いてきた道を確認しながら紅葉した渓谷美を楽しんだ。暫く行くと沢伝いから山の 遊歩道へと道が変わった。 上りきると、先ほど見てきた「かくれ滝」へ下りる道の上の方に出た。遊歩道を更に奥へと進んだ。今度は、「清水滝上へ」と「清 水滝下へ」という標識があった。折角なので、「清水滝」を下から見ることにして沢伝いに下りていった。間もなくして、ゴーゴーと 滝の流れる音がした。沢の本流から流れ落ちる水の量は多く水しぶきをあげていた。 「清水滝」の脇の山を登っていくと「清水滝」の上に出た。そこには、吊り橋が架けられていて滝の真上を通る道になっていた。 滝を上から見下ろしながら緊張して恐る恐る歩いた。この吊り橋は、渓谷沿いにある他の吊り橋と違って頑丈にできていた。そ の分、揺れることも無く安心して渡ることが出来た。 滝の周りの紅葉は、一段と赤みを帯びて美しい景色を見せてくれた。 |
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| 〔小滝〕 「奥新川ライン」の遊歩道は、「清水滝」が折り返し点になっていた。 帰りは、渓谷を左下に見ながら広々とした遊歩道を歩いた。沢伝いに歩いて見た渓谷の紅葉と広々とした山沿いの遊歩道の 紅葉は自ずと違って見えた。それぞれに奥新川渓谷の美しい自然を見せてくれた。 帰り道、「小滝」が見えた。林の中から見る滝だったが滝の雰囲気を味わうことができた。 |
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| 〔グレートストーン〕 「甚兵エ茶屋」の直ぐ脇に名水の「長命水」があった。茶屋の向かい側に吊り橋があった。新川ラインの「グレートストーン」へ続 く標識があった。歩いて約20分ということだったので行ってみた。「グレートストーン橋」と名づけられた吊り橋があった。 「グレートストーン」の名の通り大きな岩が渓谷一杯に広がっていた。岩をかき分けながら流れる水の勢いも増していた。自然の 偉大さを肌で感じた場所だった。 宮城に住んでいながら宮城の良さを知らなさ過ぎると思っている。 今回見て回った奥新川渓谷もそうである。県内の自然の美しさをもっと知りたいと思った。 四季折々に小まめに見て回る以外その良さを知ることはできない。来年の新緑の季節に再び訪れたいと思った奥新川渓谷だ った。 |
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