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短 歌 集 |
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2 0 0 6 年 | |||||
1 1 月 | |||||
サラサラと風にかれる落穂たち老人拾って腐葉土になり | 06.11.30 | ||||
朝方の冷たき風を背に受けて通勤途上の足も軽やか | 06.11.29 | ||||
今冬の安全運転こころがけタイヤ交換早めに終わる | 06.11.28 | ||||
晩秋の冷たい雨が降り注ぎ落ちる雫に冬を感じて | 06.11.27 | ||||
海を焼き水平線に昇る陽に思わず両手を合わせて祈る | 06.11.26 | ||||
朝歩き夜も歩いて励む我メタボリックに思いを馳せて | 06.11.25 | ||||
娘から誕生日のプレゼント宅急便に手紙を添えて | 06.11.24 | ||||
「おめでとう」家内の朝の一声に歳を重ねて気持ち新たに | 06.11.24 | ||||
朝起きて蔵王の山を見る日課雪の白さに冬深くなり | 06.11.23 | ||||
通勤を徒歩に切り替え今日の朝街の姿の新しきかな | 06.11.22 | ||||
窓越しに見える欅の並木道色鮮やかに秋が深まる | 06.11.21 | ||||
体重を減らすと言ったジョギングに雨のせいして明日にのばすと | 06.11.20 | ||||
朝方の蔵王の峰は何処へやら厚い雲にてみるみる見えず | 06.11.19 | ||||
歳だからと言っていてはまだ早い夢と希望は歳の差あらず | 06.11.18 | ||||
悲しみに心が痛む子らの死に命の重さを早知らせねば | 06.11.18 | ||||
命とは心の宿る魂で地球より重し命なりけり | 06.11.18 | ||||
酸かんの外の味わい求めつつあれこれ探すネットの情報 | 06.11.17 | ||||
朝方の柔らかなりし陽の光蔵王の雪も輝きており | 06.11.16 | ||||
窓越しの陽の光が暖かく冷え込む朝の時が過ぎゆく | 06.11.15 | ||||
一句詠む作歌の心壁に張り頭を駈ける言葉なりけり | 06.11.14 | ||||
ゴーゴーと夢うつつにて風の音建物揺るぎ目を覚ますなり | 06.11.13 | ||||
足早に山を駆けてる黒い雲あっという間にどしゃぶりの雨 | 06.11.12 | ||||
霧深き朝を迎えしこの日にてバルーンの地では穏やかなリしか | 06.11.11 | ||||
朝焼けの陽の輝きがやわらかく桃色に染まる蔵王の雪なり | 06.11.10 | ||||
ぽっかりと蔵王の峰が雪化粧綿帽子とはこのことなりし | 06.11.09 | ||||
華やかな装いいずこか鳴子峡秋の風舞い木の葉散るなり | 06.11.08 | ||||
雪マーク季節の変わりを知る予報いつの間にやら冬が来るなり | 06.11.07 | ||||
いつも来るベランダの鳩一羽ネコが唸るもいつも来るなり | 06.11.06 | ||||
日曜の行き交う車が少なくて時計の音も聞こえる朝なり | 06.11.05 | ||||
秋の日に定義如来のふところで鐘楼ついてご利益願う | 06.11.04 | ||||
社員とのランチタイムに同席し見栄を張っては奢るというなり | 06.11.03 | ||||
冷え込みて朝の我が家の猫みれば背中をまるめて身動きもせず | 06.11.02 | ||||
朝靄に陽の光淡く輝きて今日の扇が静かに明くる | 06.11.01 | ||||
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