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短 歌 集 |
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2 0 0 6 年 | |||||
3 月 | |||||
春が来てなお降る雪なごり雪さくらの蕾も寒かろうに | 06.03.29 | ||||
欄の花一輪咲きてまた一輪ラッキーセブンでまだまだ咲くなり | 06.03.29 | ||||
少しずつ治る気配の目の病春の陽射しに刺激を受けて | 06.03.28 | ||||
まぶた閉じ目の病に耐えるとき世のうとましさを更に感じて | 06.03.27 | ||||
片目閉じ背をまるめて立つ姿わびしくもあり悲しくもあり | 06.03.27 | ||||
いらいらがつのる痛さの目の病考える力も中くらいなり | 06.03.25 | ||||
階段の手すり使って歩く道目の病からありがたさを知る | 06.03.25 | ||||
長引いてなお治らず目の病世の明るさは遠くになりて | 06.03.25 | ||||
やわらかき春の日差しがまぶしくて目の病にうとましくさえ | 06.03.25 | ||||
目の病点滴治療でおおごとに目の前真っ暗とはこのことかと | 06.03.25 | ||||
学び舎を巣立つ子供の晴れ姿着飾る母も街に繰り出す | 06.03.25 | ||||
目が痛く新聞テレビの無い日々に世の動きにもうとくなりつつ | 06.03.25 | ||||
眼帯の歩く姿も様ならず目の不自由さを身にしみており | 06.03.25 | ||||
まぶた閉じ思い巡らすロマン無く右眼の病に泪するなり | 06.03.25 | ||||
目の病日増しに悪くなる日々に何をするにも事を欠くなり | 06.03.25 | ||||
「峠」より寒じめそばの便りきて蔵王の水も冷たかろうにと | 06.03.25 | ||||
水ぬるみ白鳥見えぬ鳴瀬川北帰行かなと寂しさつのる | 06.0310 | ||||
学生が一点見つめて何思う思春期なれば悩み多いか | 06.03.10 | ||||
毎日のライブカメラの更新で今日の一日ここから始まる | 06.03.09 | ||||
啓蟄の季節となりてなお更に強風なれば虫もひっこむ | 06.03.08 | ||||
強風でも新幹線に遅れなし在来線より技術が優る | 06.03.08 | ||||
キヨスクの小さき店の品数の多さに我は驚いており | 06.03.08 | ||||
幼子を二人連れて乗る親がいて若者さっと席を立つなり | 06.03.07 | ||||
啓蟄をくわえて飛び立つ鳥も無く春の足音遠くになりて | 06.03.06 | ||||
ころ柿にあんを絡めた和菓子にて日本の心ここにありやと | 06.03.06 | ||||
試験かなセーラー服の女学生ドリルを片手に会話が弾んで | 06.03.06 | ||||
蔵の中細い階段昇りゆき行灯の下に雛人形飾りて | 06.03.05 | ||||
鮮やかな黄色の花の福寿草幸せ運ぶ春の日差しに | 06.03.05 | ||||
生垣の日当たりに咲く福寿草春一番の便りを寄せて | 06.03.05 | ||||
いにしえのひな人形の顔立ちが凛としてなお穏やかなりて | 06.03.04 | ||||
いにしえのひな人形の展示見て栄華をしのびこころ高ぶる | 06.03.04 | ||||
やわらかな暖かき日のひなまつり桃の花咲く季節のようで | 06.03.03 | ||||
息子への誕生メールを送信し電話で返信これいかにかな | 06.03.02 | ||||
テレビ見てお好み焼きに挑戦し手順を言い合う我と妻なり | 06.03.02 | ||||
学び舎を巣立つ若人卒業生粉雪舞いて思い出深まり | 06.03.01 | ||||
三月の弥生の初日に雪と雨芽吹く草木も驚きにけり | 06.03.01 | ||||