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短 歌 集 |
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2 0 0 6 年 | |||||
5 月 | |||||
辞令受け新幹線の通勤もこれで終わりと寂しさ募る | 06.0531 | ||||
”雫”でのお好み焼きに舌づつみ小さき庭園食をうながす | 06.0529 | ||||
早朝の交通事故を目撃し底冷えのする1日になりし | 06.0529 | ||||
若年のアルツファイマーの映画見て”明日の記憶”にひとごとならず | 06.0528 | ||||
朝焼けの太陽の陽射し暖かく初夏を感じる散歩道なり | 06.0525 | ||||
いさみやの芋ようかんに舌鼓お茶を飲む手に楽しさ広がる | 06.0524 | ||||
小雨降る新緑の山しっとりと墨絵のように霧に包まれ | 06.05.23 | ||||
五月晴れ山の稜線くっきりと残雪少なく緑濃くなり | 06.05.22 | ||||
雪融けの水をたたえた鳴子ダム新緑の影水蒼くなり | 06.05.21 | ||||
いさみやのファンの多き和菓子にて深き味わい歴史に写す | 06.05.20 | ||||
落慶の終わったばかりの洪龍寺初の葬儀に縁も深まり | 06.05.19 | ||||
親戚の訃報に接し胸痛み日頃のご無沙汰悲しさ増すなり | 06.05.18 | ||||
朝焼けの風さわやかで心地良く歩く姿も軽やかになり | 06.05.17 | ||||
田舎道田んぼの中の鎮守様田植え始まり多忙きわめて | 06.05.16 | ||||
雷の音が轟き雨になり田んぼの苗が踊っているや | 06.05.16 | ||||
妖艶な紫色の藤の花ミツバチ飛んで香りを増すなり | 06.05.15 | ||||
藤棚の下から見上げる藤の花甘い香りに包まれており | 06.05.15 | ||||
学生の吹奏楽の演奏会ホールを揺るがす金、管、打楽器 | 06.05.14 | ||||
新緑の古賀のメロディ森の中「影を慕いて」静かに流るる | 06.05.13 | ||||
船形の山から湧き出る清き水田んぼの苗もみずみずしくて | 06.05.12 | ||||
水を張り田植えの終わった田んぼにて蛙が鳴く鳴き合奏のように | 06.05.12 | ||||
川渡の菜の花畑にたたずみて花の香りが風に乗りゆく | 06.05.12 | ||||
母が逝きあっという間の1年間母を偲びて兄姉(きょうだい)と語る | 06.05.11 | ||||
ホームにて修学旅行のこども達弾む笑顔に楽しさ伝わり | 06.05.10 | ||||
さわやかな五月の風が流れゆき菜の花摘みて暫し休まん | 06.05.09 | ||||
楽しさの長い休暇の後ならば頭の切り替えままにならずや | 06.05.08 | ||||
春雨に飛び交うツバメの姿見て子が待ちわびる思いを馳せて | 06.05.07 | ||||
こどもたち帰った後の我が家には空気の音も聞こえるようで | 06.05.06 | ||||
風が無い端午の節句のこいのぼり休みの時間何を思うや | 06.05.05 | ||||
岩肌のストーンアートの奥深さ自然の鼓動が聞こえてくるなり | 06.05.05 | ||||
満開の枝垂桜の武家屋敷いにしえの姿偲びてうれし | 06.05.04 | ||||
満々と雪融けの水の長老湖聳える不忘の山を写して | 06.05.03 | ||||
山間の材木岩を背に受けてこいのぼり達春風に乗り | 06.05.03 | ||||
菜の花の黄色の絨毯敷き詰めてゆったりとした風が過ぎゆく | 06.05.03 | ||||
春風に揺れる菜の花そよそよと蝶々飛び交う角田の川に | 06.05.03 | ||||
たらの芽の旬の味わいかみ締めて蔵王峠に春来るなり | 06.05.02 | ||||
ぬかるみの熊野岳への登山道霧吹き上げてお釜も見えず | 06.05.02 | ||||
粉雪が五月の風に舞い上がり蔵王登山の足にからまり | 06.05.02 | ||||
こいのぼり5月の風を浴びながら家族の絆深めて泳ぐ | 06.05.01 | ||||